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ゲーミングPCとは
ゲーミングPCとは、ゲームをプレイするために高いスペックのパーツを搭載しているパソコンのことです。一般のパソコンに比べてデータ処理を行うCPUやグラフィックを描画するためのGPUの性能が高く、複雑かつ高性能な処理が必要なゲームを快適にプレイすることが可能になります。 近年ではさまざまなメーカーがゲーミングPCを販売しており、ヘビーゲーマーだけでなく、ゲームを始めたばかりのライトゲーマーでも気軽に購入する人が増えてきています。
ゲーミングPCのメリット
ゲーミングPCのメリットとして、プレイできるゲームの選択肢が多いことや、美しい画面でゲームをプレイできること、ライトゲーマーからヘビーゲーマーまでスペックの選択肢が多いことなどが挙げられます。ゲームを快適にプレイしたいなら、ゲーミングPCの購入がおすすめです。 ここでは、ゲーミングPCの3つのメリットについて詳しく解説します。
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プレイできるゲームの選択肢が多い
前述の通り、ゲーミングPCはゲームを快適にプレイするための高スペックなパーツを搭載しています。そのため、一般のパソコンでは動作させることが難しい処理の複雑なゲームであっても、スムーズにプレイすることが可能です。
比較的容量が軽く、動作が軽快なゲームであれば一般のパソコンでもプレイできるものもあります。しかし、CGを多用していたり、広大なマップが用意されていたりするゲームを快適にプレイするためには、高性能な処理能力が必要不可欠です。
ゲーミングPCなら、対応できるゲームの選択肢が多いため、スペック不足を理由にプレイすることを諦める必要がなくなります。
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美しい画面でゲームをプレイできる
ゲーミングPCは「GPU」と呼ばれるグラフィックを描画するためのパーツを搭載しているため、美しい画面でゲームをプレイすることが可能です。
搭載されているGPUの性能が低かったり、そもそも内蔵のGPUしか搭載されていなかったりするパソコンは、グラフィックの描画能力が低く、画面のカクつきが激しかったり、頻繁にコマ落ちしたりする可能性が高くなります。性能の高いGPUが搭載されているゲーミングPCなら、このようなトラブルを起こさず、スムーズな動作を実現できます。
また、ゲーミングPCならWQHDや4Kなどの高解像度設定でゲームを楽しむこともできるため、美麗なグラフィックでより臨場感の高い世界に没入できます。
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ライトゲーマーからヘビーゲーマー
までスペックの選択肢が多いゲーミングPCには、いくつかの主要パーツを組み合わせて1台のゲーミングPCを完成させ、メーカーが組み立てた状態で納品される「BTO品」と呼ばれる販売形式があります。
このBTO品は一つひとつのパーツのスペックを細かく選択してユーザーの希望に近い1台を作成できるため、ライトゲーマーからヘビーゲーマーまで、用途に合わせてスペックの選択肢が多い点がメリットです。
また、パソコンに詳しい人なら、個々のパーツを自分で購入して「自作PC」を組み立てる方法もあります。それぞれのパーツの相性なども考慮する必要があるため、BTO品の購入に比べると難易度は高まりますが、さらに自由度の高い1台を作成できる点が強みです。
ゲーミングPCを購入する際に必要なものと用意しておくと便利なもの
ゲームをプレイするために必要なものは、ゲーミングPC本体と関連パーツの他にも、モニター・マウスなどの周辺機器や、PCデスクなどのアイテムなどがあります。本体だけを用意しても、周辺機器が不足しているとすぐにゲームを遊べないこともあるため、必要なものを事前に確認しておくことが大切です。 ここでは、ゲーミングPCを購入する際に必要なものと、用意しておくと便利なものを紹介します。
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ゲーミングPC本体と必要なパーツ
ゲーミングPC本体は、ゲームを遊ぶために必要不可欠です。本体のスペックは選択したパーツの性能によって多種多様ですが、より快適なゲーム環境を求めるなら、スペックの高いゲーミングPCを選ぶ必要があります。ゲーミングPC本体と必要なパーツの一覧は、下記の通りです。
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- 冷却ファン
特にCGなどが多用された負荷の高いゲームを遊ぶ場合は、グラフィックボードやCPUの性能はできるだけ高いほうが望ましいでしょう。
メモリやストレージ、冷却ファンなど、その他のパーツもゲーミングPCの性能を決める上で重要になります。ここでは、ゲーミングPCを構成する5つの主要な部品を紹介します。
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グラフィックボード
グラフィックボードとは、モニター上に表示するための映像を描画するためのパーツです。「GPU」と呼ばれることもあります。
グラフィックボードのスペックが高ければ高いほど、キャラクターの動きやフィールドの描写が滑らかになり、美しく鮮明な映像を表示できます。WQHDや4Kなどの高解像度でゲームを楽しみたい場合も、グラフィックボードの性能が高いものを選ぶ必要があります。
ゲーミングPCであれば、グラフィックボードは大抵の場合に標準搭載されているため、どのスペックの製品を使用したいのかを決めるという点のみが着眼点です。しかし、一般のパソコンの場合はグラフィックボードが搭載されていない場合があるため、別途グラフィックボードをオプションで選択できるかなどの観点にも注目して購入を検討しましょう。
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CPU
CPUとは、パソコンの頭脳に相当する部分で、アプリケーションを動かす際に演算処理を行うパーツです。CPUの性能が高ければ高いほど、複雑な処理を高速かつ並列に処理できます。
CPUの性能が低いとゲームを十分に動かす力が不足し、そもそも起動できなかったり、起動できてもスムーズに動かなかったりするおそれがあります。
CPUを製造しているのは主にIntel社とAMD社の2社で、「Coreシリーズ」と「Ryzenシリーズ」が特に有名です。これから初めてゲーミングPCを購入しようと考えている初心者の場合は、IntelならCore i5やCore i7、RyzenならRyzen5やRyzen7などのCPUが搭載されたゲーミングPCを選ぶと、コストパフォーマンスが高くおすすめです。
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メモリ
メモリとは、処理中のデータを一時的に記録しておくためのパーツです。ゲーミングPCを使って快適なゲームプレイを期待するなら、少なくとも8GB以上のメモリが必要になります。
ただし、インターネットやボイスチャットを同時に使いながらゲームを楽しみたいのであれば、16GBのメモリが搭載されていることが望ましいでしょう。メモリが8GBだと、容量不足で複数のアプリケーションを同時に動かすことが難しい場合もあるためです。
近年、市販されているゲーミングPCの多くは16GB以上のメモリが標準搭載されているため、基本的にはメモリ不足を心配する場面はあまりないと考えられます。しかし、一部の激安パソコンなどには8GB搭載のモデルもあるため、購入前によく確認することが大切です。
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ストレージ
ストレージとは、さまざまなデータを保存するためのパーツです。メモリが処理中のデータを一時的に保存するパーツである一方、ストレージはデータを長期的に保存する役割を担います。
ストレージには「HDD」と「SSD」があり、それぞれ特徴が異なります。HDDは大容量かつ安価な点がメリットで、動画などの容量が大きなデータも大量に保存できます。一方のSSDは、データの読み書きが高速な点がメリットで、ゲームの起動やプレイ時のデータ保存などをスムーズに行えます。
ゲーミングPCを購入する際は、データの読み書きが高速なSSDを選ぶことが望ましいでしょう。3つ以上など複数のゲームをプレイしたい場合は、512GB以上の比較的余裕がある容量を選ぶことをおすすめします。
ゲーム以外に動画編集など大容量のデータを保存する必要がある場合は、HDDを追加で購入しておくと安心です。
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冷却ファン
冷却ファンとは、ゲーミングPCを効率よく冷却するためのパーツです。ゲーミングPCを使用していると、高性能なパーツがフル稼働するために、一般のパソコンよりも多くの熱が発生します。この熱を効率的に逃がすことで、よりスムーズな稼働を助けるとともに、パーツの劣化を最小限に抑えられます。
冷却ファンには、空冷式と水冷式の2種類があります。空冷式はパソコン内部に発生した熱をファンモーターで外部へ押し出す方式です。一方の水冷式は、冷却用の特殊な液体にパソコン内部で発生した熱を移し、その液体を水で冷やすことによって冷却を行う方式です。
空冷式は水冷式に比べて安価に導入できる点が、水冷式は冷却効率が高い点がメリットです。予算に合わせてどちらを選択するか決めると良いでしょう。
周辺機器
ゲーミングPC本体とあわせて、周辺機器も用意する必要があります。主な周辺機器の一覧は、次の通りです。 ● モニター
● マウス
● キーボード
● コントローラー
● インターネット回線(ルーター) 周辺機器のなかには、ゲーミングマウスやゲーミングキーボードなど、ゲームプレイに特化した製品が開発されているものもあります。緻密な操作が必要なゲームを遊びたい場合などは、必要に応じて購入を検討すると良いでしょう。
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モニター
ゲーム画面を映すためのモニターは、ゲームをプレイするために必須となります。多くのゲームでは解像度設定に対応しており、主にフルHD、WQHD、4Kの3種類が設けられています(中にはフルHDのみのゲームや、8Kに対応しているゲームも有)。
高解像度の設定でプレイするためには、CPUやグラフィックボードが高性能であることは大前提です。しかし、モニターもプレイしたい解像度に対応した製品を使用しないと、ゲーミングPCのスペックが高解像度に対応している水準でも、実際のゲーム画面に反映されないため注意しましょう。
例:ゲームは4Kに対応しているが、モニターはフルHD対応→モニター上にはフルHD画質でグラフィックが描画される
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マウス
マウス操作に対応しているゲームでは、マウスを用意する必要があります。一般のパソコンでも使用するような標準の製品でも問題なくゲームをプレイできますが、より精密な操作が必要なゲームの場合は、「ゲーミングマウス」と呼ばれる、ゲームに特化したものを購入するのも選択肢のひとつです。
ゲーミングマウスを使うと、正確に照準を合わせることが重要なゲームなどで、有利に働く可能性が高くなります。より高いスコアを目指している、オンライン対戦を有利な条件で進めたいなどの希望がある場合は、ゲーミングマウスを選ぶのがおすすめです。
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マウスパッド
マウスパッドが必要な場合は、マウスの購入と同時に用意しておくことをおすすめします。マウスパッドはマウスの操作をずれにくくするためのものなので、必ずしも用意しなければならないわけではなく、好みに応じて購入するかどうかを選択すると良いでしょう。
ただし、1mmの操作が結果を大きく左右するような、精密な操作が求められるゲームを遊ぶ場合は、マウスを固定するためにマウスパッドを用意した方が望ましいと考えられます。
通常のマウスパッドよりも精密な操作をサポートできる「ゲーミングマウスパッド」も発売されているので、必要に応じてどの製品を購入するか検討しましょう。
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キーボード
キーボード操作に対応しているゲームを遊ぶ場合は、キーボードの購入が必須になります。多くのゲームは普通のキーボードでもプレイできますが、キーボードによる操作がメインのゲームを遊ぶのであれば、ゲーミングキーボードなどのゲームプレイに特化したものを選ぶのがおすすめです。
ゲーミングキーボードは通常のキーボードに比べて打鍵感(タイピングしたときにキーボードを押し込んだ感覚)が強い製品が多く、より正確なゲームプレイと没入感をもたらします。また、3つ以上のキーを同時に押すことができたり、よく使うキーの組み合わせを登録しておけたりする点も、通常のキーボードとは異なる部分です。
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コントローラー
キーボード操作よりもコントローラー操作に慣れているという人は、ゲームをプレイするためのコントローラーを購入しておくと良いでしょう。多くのゲームはキーボードかコントローラーのどちらかの操作に対応しているため、キーボードが苦手でコントローラーでプレイしたいという人は、コントローラーを用意しておくと、スムーズにゲームを楽しめます。
市販のコントローラーにはさまざまな機能を持つものがあり、割り当てられるボタンの数も異なるため、プレイしたいゲームに合ったものを選ぶことが大切です。また、USBでパソコンに接続する有線コントローラーと、Bluetoothを使って接続する無線コントローラーがあるため、環境に応じて適切なものを選択しましょう。
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インターネット回線(ルーター)
オンラインゲームやオンライン対戦があるゲームをプレイする場合は、インターネット回線とルーターを用意する必要があります。インターネット回線が遅いと、プレイ中にタイムラグが発生して思い通りのプレイができなくなったり、オンライン対戦時に不利な状況に置かれやすくなったりと、ゲームプレイに支障が出やすいため、注意が必要です。
特に普段のインターネット利用をWi-Fi(無線)接続で行っている場合に、接続が安定しにくかったり、特定の時間になると回線が著しく遅くなったりする場合は、回線を見直すことをおすすめします。
Wi-Fiでもオンラインゲームをプレイすることは可能ですが、安定性が低いため、回線速度と安定性にこだわるなら有線接続が望ましいでしょう。
他に用意しておくと便利なもの
上記の他に用意しておくと便利なものとしては、次のようなアイテムが挙げられます。 ● PCデスク
● ゲーミングチェア
● イヤホン・ヘッドセット
● マイク 特にPCデスクやゲーミングチェアは快適なゲーム環境を整える上で重要な要素のひとつなので、事前にこだわりの製品を選んでおくと良いでしょう。
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PCデスク
ゲーミングPCを置くためのPCデスクがない場合は、パソコン本体を購入する前に事前に選定しておくことをおすすめします。
購入するモニターの種類にもよりますが、パソコン本体とモニターを並べて設置すると思ったよりも場所を取るため、事前に購入予定の本体とモニターのサイズを計測した上で、適切なサイズのPCデスクを選ぶことが大切です。
パソコン本体とモニターのサイズをしっかりと調べずにPCデスクを選んでしまうと、両方の機器がデスク上に乗りきらず、本体を床置きしなければならなくなるなどのトラブルに発展するおそれがあります。また、コンセントの位置なども考慮すると、部屋全体を効率よく利用できます。
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ゲーミングチェア
ゲーミングチェアとは、ゲームを快適にプレイするために設計された椅子のことです。オフィス向けの椅子とは異なり、リクライニングの段階が細かく設定されていたり、背中から頭までの全体を覆うような形で安定的な姿勢で座れるように設計されていたりする点が特徴的です。
プレイヤーの疲労軽減に配慮されており、モニターの前に座って長時間ゲームをする人が多い人におすすめです。アームレストも自在に調整できるため、ゲーミングチェアを用意することによって、使用者にとって快適かつ疲労の少ない体勢でゲームを楽しめます。
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イヤホン・ヘッドセット
スピーカーよりもさらに臨場感のある音声を楽しみたい人や、他の人と通話しながらゲームを遊びたい人は、イヤホンやヘッドセットを用意しておくことをおすすめします。また、深夜にゲームを遊ぶ機会が多い人も、騒音に配慮する意味でイヤホンやヘッドセットを活用すると良いでしょう。
他にも、音をたよりに敵の居場所を察知するようなゲームにおいては、イヤホンやヘッドセットを使うとより鮮明に音が聞こえるようになり、ゲームプレイの精度が高まります。
せっかく高性能なゲーミングPCでゲームをプレイするなら、イヤホンやヘッドセットにもこだわることで、より没入感の高い環境を整えられます。
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マイク
プレイしているゲームの画面をインターネット経由で配信する予定がある人は、マイクを用意しておくと便利です。
マイクは数千円程度の安価なものから数万円程度の高額なものまでさまざまな製品がありますが、初心者の場合は、数千円で購入できる安価なものから始めてみることをおすすめします。扱いに慣れてきて、さらに音質や機能性にこだわりたいと感じたら、ワンランク上の製品を購入すると良いでしょう。
お金をかけずに配信してみたいという人は、パソコン本体に内蔵されているマイクを使うことも可能です。内蔵マイクは残念ながらそれほど音質が高くないものが多い傾向にありますが、配信するときのイメージを体感するのであれば十分に活用できます。
ゲーミングPCを購入する際に注意しておきたいポイント
ゲーミングPCを購入する際に注意しておきたいポイントとして、プレイしたいゲームの推奨スペックを調査しておくことや、予算とスペックのバランスを考えることなどが挙げられます。また、最初は自作PCではなくBTO品を選ぶことも、失敗しないポイントのひとつです。 ここでは、ゲーミングPCの購入前に押さえておきたい4つのポイントを解説します。
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プレイしたいゲームの
推奨スペックを調査するゲーミングPCを購入する際は、プレイしたいゲームが確実に動作するスペックの製品を選ぶことが大切です。そこで、ゲーミングPCの購入前に「必要スペック」と「推奨スペック」を必ずチェックしておきましょう。
「必要スペック」とは、そのゲームを動作させるために必要な最低限のスペックを指す言葉です。一方の「推奨スペック」は、そのゲームを快適にプレイできるスペックを表します。
かけられる予算にもよりますが、基本的にはプレイしたいゲームの推奨スペックを満たした機種を選ぶことをおすすめします。必要スペックはあくまでも最低限の動作を保証するスペックであり、必要スペックぎりぎりのゲーミングPCを購入すると、カクつきが頻繁に起こって快適なプレイを楽しめない可能性もあるためです。
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予算とスペックのバランスを考える
ゲーミングPCは、選んだスペックによって大幅に価格が変動します。安価なものでは10万円前後で購入できる製品もありますが、最高水準のスペックを持ったパーツを揃えると、40~50万円程度かかる場合もあります。
高スペックにすればするほど費用は高額になるため、予算とスペックのバランスを考えて、プレイしたいゲームや行いたい作業に見合った製品を選ぶことが大切です。
特に初心者の場合は、スペックが高すぎるゲーミングPCを購入しても十分に使いこなせない可能性が高いため、遊びたいゲームを快適にプレイできるスペックの製品を目安に選ぶと良いでしょう。ゲーミングPCの扱いに慣れ、より高度なゲームプレイを楽しみたくなったら、ハイスペックなゲーミングPCの購入を検討することをおすすめします。
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最初は自作よりも
BTO(組み立て済)を選ぶゲーミングPCを初めて購入する人は、自作PCではなく、組み立て済みのBTOパソコンを購入しましょう。初心者がゲーミングPCのスペックを細かく確認して、間違えずに全てのパーツを購入することは難しいためです。
自作PCを組み立てる際は、パーツ同士のボトルネックを避けるために、組み合わせを慎重に検討する必要があります。ボトルネックとは、例えば2つのパーツがあったとき、片方のパーツのスペックが低すぎるために、もう片方のパーツの性能を十分に引き出せない現象のことをいいます。
ボトルネックが起こると想定通りの動作にならず、遊びたいゲームを快適にプレイできなかったり、スペックに対して費用が高くなりすぎたりする可能性があるため注意が必要です。
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部屋に固定するならデスクトップPC、
持ち出しが多い場合はノートPCを選ぶ外に持ち運ぶ機会が少ないなら、スペックを自由にカスタマイズしやすいデスクトップ型がおすすめです。一方、外出先や出張先に持ち運んで使う機会が多い人や、省スペースにこだわりたい人は、ノート型をおすすめします。
一般的に、デスクトップ型のほうがパーツ単位のスペックの幅は広く、ライトゲーマー向けのものから、ヘビーゲーマーが満足できる水準のものまでさまざまな製品を実現できます。しかし、本体とモニターをそれぞれ設置する必要があるため、比較的広いスペースが必要になります。
近年ではノート型でも高スペックなゲーミングPCが増えてきており、負荷の高いゲームでも快適に遊べる水準のものが数多くあります。そのため、好みやライフスタイルに合わせてどちらか都合の良い方を選ぶと良いでしょう。
初心者におすすめのゲーミングPC4選
最後に、初心者におすすめのゲーミングPCを4つ紹介します。デスクトップ型とノート型それぞれ2種類ずつ、初めてゲーミングPCに触れる方でも扱いやすい製品を集めましたので、これから購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
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Legion Pro 5i Gen 8 16型
Legion Pro 5i Gen 8 16型は、Intelの最新世代である第13世代のCPUを搭載した、ノート型のゲーミングPCです。ノート型でありながらパワフルな性能を実現しており、エントリーモデルでも安定かつ高速な処理が可能です。
グラフィックボードの「NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU 6GB GDDR6」は現在発売されている製品の中でも高いスペックを誇り、高負荷なゲームでも快適かつ精密なプレイを実現できます。
付帯するディスプレイもWQXGA液晶となっているため、WQHDまでの解像度であれば表示が可能です。外出先に持ち運ぶ機会が多いものの、高いパフォーマンスを期待するのであれば、おすすめの1台です。
ノートPCでも長時間プレイできるように、大容量のバッテリーが搭載されており、パワーオフの状態で1時間で充電が完了する急速充電にも対応しています。また、機械学習を活用してバッテリーの劣化を抑える機能も実装されています。
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Legion Pro 7i Gen 8 16型
Legion Pro 7i Gen 8 16型は、Lenovoのノート型ゲーミングPCの中では最も性能が高い1台です。厳密にいえば初心者向けではありませんが、予算を十分に確保できており、長期的にゲームをプレイすることを視野に入れている人や、最初から高性能なスペックでゲームを体験したいという方なら、購入を検討するのも選択肢のひとつです。
また、ゲーミングPCを購入するのは初めてでも、ある程度パーツに詳しい人なら、性能を最大限に引き出すことができるでしょう。
搭載されているCPUの「Core™ i9-13900HX」は、現状におけるIntelのCPUの中でも最上位に位置する高スペックな製品です。グラフィックボードには「NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 Laptop GPU 12GB GDDR」が採用されており、こちらも最高ランクに位置しています。
激しい動作を中心とする3DCGが多用されたゲームであっても、カクつきや処理落ちを起こさず快適にプレイすることが可能です。ノート型で最高峰のゲーム体験を追求したいなら、おすすめの1台です。
まとめ
ゲーミングPCを初めて購入するときは、本体のほかに周辺機器やPCデスクなどさまざまなアイテムが必要になります。事前に必要なものをチェックして、抜け漏れがないようにリストアップしておくことをおすすめします。 ゲーミングPCを選ぶときは、予算とスペックのバランスを十分に考慮した上で、遊びたいゲームの推奨スペックを満たす製品を選定しましょう。今回紹介したゲーミングPCも参考にしつつ、自分に合ったゲーミングPCを選んでみてください。