目 次
ゲーミングPCに接続する「ゲーミングモニター」とは?
ゲーミングモニターとは、その名の通りゲームをプレイするに特化したモニターのことをいいます。 一般的なモニターよりも高い描画性能を備えているため、ゲーム内の広い範囲を滑らかに表示することに適しています。特に、FPSや格闘ゲーム、MMOなどの素早い反応が求められるゲームを快適にプレイするためには、ゲーミングモニターが必須であるといってもよいでしょう。 画面がカクついたりキャラクターの動きに遅延があったりすると、せっかくゲーム内のテクニックを磨いても中々思うように動けず、ストレスを感じてしまいますよね。「対戦相手に勝てない」「思うような記録を出せない」という場合、ひょっとしたら原因はプレイヤーの技量不足ではなく、使っているモニターにあるかもしれません。
-
一般的なモニターやテレビとの違い
ゲーミングモニターが一般的なモニターやテレビと異なる点は、「動きがなめらか」「表示遅延が少ない」の2点です。
ゲーミングモニターは、アクションやスポーツ、シューティングなどの激しい動きをなめらかに描写するのが得意です。一方で、一般的なモニターはパソコンの主な使用目的であるWebサイトの閲覧や文書の作成、画像の編集などを目的としているため、画面内で何かが激しく動き回る様子を描写するのはあまり得意ではありません。
テレビはスポーツや映画など、激しい動きを描写できるのではないかと思うかもしれませんが、予め決まった映像を映すことはできても、デバイスから入力された信号に素早く反応して映し出すことは、やはり得意ではありません。
ゲームのようなスピーディーな動きに対応するには、遅延なく滑らかに表示できるゲーミングモニターが適しているのです。
ゲーミングモニターの3つのメリット
わざわざゲーム用のモニターを用意しなくても、映像が映ればどのモニターでも問題ないと思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、ゲーミングモニターには一般的なモニターにはないメリットがいくつも存在します。ゲームをより楽しめるだけでなく、目の負担を軽減することにもつながるなど、ゲーミングモニターをおすすめする理由について解説します。
-
高解像度で滑らかな映像を楽しめる
解像度とは、画面に表示されるドットの数のことをいいます。解像度が高いほど精細なグラフィックを表示することができ、ゲーム内の世界をより鮮明に表現することができます。ゲームによってはフィールドの細部まで丁寧に作りこまれている作品も多いのですが、解像度が低ければぼんやりとしか表示されないことがあります。
せっかくゲームをプレイするのであれば、ゲームの世界観を思う存分に堪能したいですよね。
ゲーミングモニターは普通のモニターよりも高解像度であることが一般的なので、美しい映像と滑らかな動きによって、より深くゲームを楽しむことができるでしょう。
-
表示遅延が少なくゲームを
有利に進めやすいデバイスで入力した信号がモニターに伝わり、伝わってから実際に表示されるまでには、わずかながらタイムラグが存在します。
自分の操作と表示される映像との間に大きな遅延があると、「避けたはずの敵の攻撃が当たってしまう」「しっかりと狙ったはずなのに攻撃が相手にヒットしない」といったことが起こります。一瞬の判断が勝敗を分けるようなゲームをプレイする場合、遅延はストレスの原因になってしまいますよね。モニターの差によって相手よりも早く動けるかどうかが決まってしまっては、純粋にゲームを楽しめなくなってしまうかもしれません。
ゲーミングモニターは入力遅延ができるだけ少なくなるように設計されているため、ゲームを有利に進められるというメリットがあります。
-
長時間プレイ時の目の負担を軽減できる
長時間モニターを眺めていると、だんだん目が疲れてきますよね。その原因の一つが画面のフリッカー(ちらつき)であるといわれています。通常、液晶モニターの明暗は画面内部にあるLEDバックライトを点滅させることによって調節します。この点滅が目にダメージを与えるため、フリッカーの発生する画面を長時間見続けると目に負担をかけてしまいます。また、画面の光沢によって生じる光の反射や周囲の映り込みも、目に疲れる原因の一つです。
ゲーミングモニターの中にはノングレア(非光沢)となっているものや、ちらつきを抑える機能を持つものもあります。長時間ゲームをプレイするならば、身体への負担を軽減するためにもゲーミングモニターを選んだほうがよいでしょう。
ゲーミングモニターを選ぶときのチェックポイント
はじめてゲーミングモニターを購入するときは、さまざまな種類のモデルがあるため何を基準に選べばよいか迷ってしまいますよね。主に見るべきポイントは次の6つです。 ● 画面サイズ
● 解像度
● リフレッシュレート
● 応答速度
● パネルの種類
● 接続可能な端子数 ここでは、モニターを選ぶときにチェックすべき項目について、それぞれ解説していきます。
-
画面サイズ
ゲーミングモニターを購入する場合、まず最初に決めておきたいのが画面のサイズです。
一般的にサイズは表示部分の対角線の長さであるインチ数で表されますが、さまざまなサイズがあるのでどれにすればよいか迷ってしまいますよね。ここではゲーミングモニターのサイズを選ぶときのポイントについて紹介します。
● 24~27型を基準に選ぶのがおすすめ
どのサイズの画面を選べば良いか迷った場合は、24~27型を基準に選ぶのがおすすめです。ゲーミングモニターにおいては大は小を兼ねず、大きければ良いというわけではありません。
たしかに画面サイズが大きければ迫力のある映像を楽しむことはできるでしょう。しかし、表示される情報が多すぎて画面の端が見づらくなってしまいます。また、素早い反応を求められるゲームでは画面酔いしてしまうかもしれません。
画面全体を視認しやすいのは24インチであるといわれており、eスポーツの公式大会でも24インチの画面が使用されています。もう少し大きめのものが欲しいという場合でも、27インチまでのサイズから選ぶのをおすすめします。
● 没入感を重視するならウルトラワイドも選択肢のひとつ
ゲーミングモニターの中には、ウルトラワイドとよばれる通常のモニターよりも横幅の広いモニターが存在します。ウルトラワイドでは対応しているゲームであれば、通常は見切れてしまう左右の情報も描画されます。
特に、オープンワールドRPGやレースなどのジャンルでは、実際にその場にいるのに近い映像が映し出されるため、より深い没入感を味わうことができるでしょう。
ウルトラワイドのモニターにはパネルが緩やかなアーチ状に湾曲しているものも多く、横幅が広いからと言って見え方が不自然にならないよう工夫が凝らされています。迫力や没入感を重視するなら、ウルトラワイドも選択肢の一つとして考えてもよいでしょう。
-
解像度
解像度とはディスプレイを表示するドット数を表したもので、「横のドット数×縦のドット数」で表示されます。「1920×1080」などと表記されたのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
ゲーミングモニターにおける主な解像度には、フルHD・WQHD・4Kの3種類があり、高解像度になるとより綺麗なグラフィックスを楽しめます。
ただし、一般的に高解像度になるほどモニターの価格も上がるため、コストと機能のバランスを検討して、さらにモニターのサイズに合った解像度を選ぶことが大切です。
● フルHD
フルHDとは、フルハイビジョンとも呼ばれ、解像度が1,920×1,080(約207万画素)の規格のものをいいます。数あるゲーミングモニターの中でも最も主流なのがこのフルHDです。
WQHDや4Kと比べると解像度が低いため、比較的安価なのが魅力。ただし、解像度が低いからといって画面が見づらくなるかといえばそんなことはありません。
画面サイズに対して解像度が高すぎると、表示される文字やアイコンが小さくなってしまいます。また、高い解像度で映像を処理するためにはスペックの高いパソコンが必要になります。
24インチ程度のサイズであればフルHDがちょうど良いとされており、FPSなどのプロゲーマーの多くもフルHDの解像度でプレイしています。
● WQHD
WQHDとは、解像度が2560×1440(約368万画素)の規格のものをいいます。フルHDと4Kの中間といった位置付けで、フルHDよりもなめらかで美しい映像を楽しめます。また、4Kと比べると画像処理がそこまで重くならないため、要求されるパソコンのスペックも4Kほど高くないのも特徴。
「4Kほどの予算はかけられないけれど、フルHDよりも高精細な映像でゲームを楽しみたい」という人にとって、解像度と価格のバランスに優れているのがWQHDであるといえるでしょう。
WQHDでは、フルHDの約1.8倍の情報を表示することができます。27インチサイズのモニターであれば、そこまで文字が小さくなりすぎるといった心配もありません。フルHDでは物足りないという人は、WQHDも選択肢に含めて検討してみるとよいかもしれません。
● 4K
4Kとは、解像度が3,840×2,160(約829万)の規格のものをいいます。4KディスプレイはフルHDやWQHDよりも解像度が高く、より精細で綺麗な映像を楽しめます。オープンワールドRPGやレーシングなど、より深い没入感を味わいたいジャンルには適しているといえるかもしれません。
ただし、4Kでは表示される情報量が多い反面、文字などが小さく読みにくくなってしまうといった難点があります。そのため、4Kでゲームを楽しみたい場合は、必然的に30インチ以上のモニターが最適となります。また、スムーズな映像処理のためには、スペックの高いパソコンが必要となります。
-
リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が切り替わる回数を表したもので、「ヘルツ(Hz)」の単位で表記されます。数値が大きいほど画面の更新回数が多いことを意味し、たとえば60Hzであれば1秒間に60回、144Hzであれば144回の書き換えが行われるということになります。
このリフレッシュレートが高いほど画面が滑らかに見えるため、相手のわずかな動きを察知して対応できるなど、ゲームを進める上で有利になることがあります。
ゲーミングモニターは一般的なモニターと比べてリフレッシュレートが高く、ゲームをプレイするのに適した仕様となっています。
● リフレッシュレートの種類
ゲーミングモニターには、さまざまな種類のリフレッシュレートのモデルが存在します。プレイするゲームによってはモニターの性能を十分に発揮できない場合もあるため、用途によってどのリフレッシュレートのモニターが最適かは異なります。ここでは、それぞれのシチュエーションに適したリフレッシュレートの種類について解説します。
① スタンダードな144Hz
ゲーミングモニターのリフレッシュレートは144Hzが主流であるといわれています。一方、一般的なモニターのリフレッシュレートは60Hz程度のものが多く、使用しているモニターの差によって得られる情報量が大きく異なります。
リフレッシュレートの数値が高いモニターほど価格も高くなりますが、フルHDのモニターには144Hz対応のモデルが数多くラインアップしています。144Hzのモニターを導入するだけでもエイムやクリアリングに影響があるといわれているため、初めてゲーミングモニターを購入する人は、まずはスタンダードな144Hzから始めてみるのがおすすめです。
② PS5に向いている120Hz
PS5は120Hzの描画に対応しているため、PS5の映像を出力するならリフレッシュレート120Hz以上のモニターがおすすめです。
120Hzを超えるリフレッシュレートはオーバースペックとなってしまいますが、最大リフレッシュレートが120Hzのゲーミングモニターのラインアップはあまり多くはありません。今後他のゲームをプレイすることも視野に入れるのであれば、主流な144Hzのモデルを選んでおけばよいでしょう。
③ SwitchやPS4に適した60~75Hz
PS4やニンテンドースイッチなどのゲームは30Hzまたは60Hzまでの描画に対応しています。そのため、これらのゲームを快適にプレイするためにはリフレッシュレートが60~75Hzであるモニターを使用するのがおすすめです。
一般的なモニターやテレビのリフレッシュレートは60Hzであるものが多いため、PS4やスイッチをプレイするだけであれば、敢えてゲーミングモニターを用意する必要はないかもしれません。もし他にもゲームに興味があり将来的にプレイする可能性があるのであれば、144Hzのモデルを選んでおけば安心です。
④ プロ仕様なら240Hz以上を選択しよう
ゲーミングモニターの中には、240Hzの高速リフレッシュレートに対応したモデルも存在します。主流な144Hzよりもさらに高精細でなめらかなキャラクター操作が可能となるため、より快適にゲームをプレイできるようになるでしょう。
難点としては240Hzのモデルは他のラインアップと比べて価格が高いという点。性能は申し分ないのですが、まだゲームに慣れていない人にとっては144Hzと240Hzの違いを感じ取ることは難しいかもしれません。
プロ仕様の240Hzのモデルは、より高みを目指したい人におすすめです。
-
応答速度
ゲーミングモニターにおける応答速度とは、画面の色の切り替えに要する時間のことで「ms(ミリセカンド)」の単位で表されます。たとえば「1ms」と表記されていれば、色を切り替えるのに1ms(0.001秒)かかるという意味で、数値が小さいほど応答時間が速く高性能であるということになります。
応答時間の速いモニターであれば、残像感を抑えてくっきりとした映像を表示することができます。繊細なプレイが可能となるため、FPSなどのアクション性の高いゲームをプレイする場合は、特に応答速度が早い方が有利です。
ゲーミングモニターを選ぶ際は、最低でも5ms、予算に余裕がある場合は1ms以下のモデルを選ぶのがおすすめです。
-
パネルの種類
ゲーミングモニターの主なパネルの種類にはIPS、VN、TNの3種類があります。パネルの種類によって画質の美しさや応答速度、価格に差があります。プレイするゲームのジャンルや自身の目的にあわせて、最適なパネルの駆動方式を選びましょう。ここでは、それぞれのパネルの特徴について詳しく紹介します。
● IPS
IPS(IN Plane Switching)とは、液晶パネルの駆動方式の一つで、IPS方式を採用したパネルのこと。バックライトの光量を調節する方法が他の方式と異なり、画面を見る角度が変わっても色の変化がほとんどないという特徴があります。
視野角の広いIPSパネルは、斜め方向から見ても色の変化がほとんどなく、鮮明な映像を見ることができます。そのため、複数人で同じ画面を共有して楽しむのにも適しています。 以前は応答速度が遅くゲームには不向きであるとされていましたが、最近は高速化が進み応答速度の速いモデルのラインアップも増えてきました。ほかの駆動方式と比べると価格は高いものの、色の再現性が高く、画質重視の人にはおすすめです。
● VA
VA(Vertical Alignment)とは、バックライトの光を完全に遮断することで純粋な黒を表現できる駆動方式です。VAパネルの特徴として、他の駆動方式よりも高いコントラストを表現できるという点があります。そのため、ゲームだけでなく映画や動画を鑑賞するパネルとしても適しており、液晶テレビにもよくVAパネルが採用されています。
IPSパネルと比べると視野角が狭いものの、TNパネルよりは視野角が広いため、多少斜めから見てもそこまで色変化が大きくないのがVAパネルの特徴。価格もIPSパネルとTNパネルの中間といったところで、価格と性能のバランスが取れたコスパの良いモデルです。
● TN
TN(Twisted Nematic)とは、パソコンやスマホなど、多くの液晶ディスプレイで採用されている駆動方式です。TNパネルは生産技術が確立されているため普及率が高く、IPSパネルやVAパネルと比べると安価で入手することができます。
色の再現性があまり良くなく、視野角も狭いというデメリットがありますが、それを補って余りあるメリットが応答速度の速さ。他の駆動方式と比べると圧倒的に応答速度が速いのがTNパネルの魅力です。
TNパネルは視野角が狭いため、複数人で同じ画面を見ながらプレイするのには向きませんが、正面から画面を見て1人でプレイする分にはほとんど影響はありません。ただ、どうしても画質は他の駆動方式よりも劣るため、ゲーム内の綺麗な映像を楽しむというよりは、勝つことを重視するプレイヤーに適したモデルだといえます。
-
接続可能な端子数
ゲーミングモニターを購入する際は、事前に必要な端子の数と種類を確認しておくことが大切です。
ゲーミングモニターの接続端子には「DisplayPort」「HDMI」「USB」などさまざまな種類があり、接続する機器と同じ端子が搭載されていなければ、周辺機器と接続できないことがあります。変換ケーブルや変換アダプターで対応することはできますが、余計な出費を避けるためにも搭載されている端子の種類は必ずチェックしておきましょう。
十分な数の端子が備わっていれば、PS5やNintendo Switchなど複数の周辺機器との接続を切り替える際に、わざわざケーブルを抜き差しする手間から解放されます。また、USB端子が搭載されていれば、コントローラーを接続しながら充電できるので便利です。
おすすめのゲーミングモニター6選
ここまで、ゲーミングモニターの特徴や選び方について解説してきました。とはいえ、初めてゲーミングモニターを購入する人の中には、「どのモデルを買えばよいのかわからない」と悩んでしまう人もいますよね。 そこで、ゲームを快適にプレイでき、初めて購入するのにおすすめゲーミングモニターを6つ紹介します。
-
おすすめ①
Lenovo G27qe-28 (27型ゲーミング/2560×1440/IPS)
2つ目は「Lenovo G27qe-28 (27型ゲーミング/2560×1440/IPS)」です。
27インチIPSパネル搭載で、解像度は「2560x1440」のQHD。応答速度の設定が可能で、最大速度は1msと高速です。リフレッシュレートは最大100Hzですが、オーバークロックを使用すればさらに110Hzまで上げることもでき、IPSパネルのモニターとしては十分な速度だといえるのではないでしょうか。
テュフ ラインランドグループのブルーライト低減の認証を取得しており、長時間のプレイによる目への負担も軽減することができます。
端子はHDMI2.0、DisplayPort1.2に対応。27インチと画面サイズも十分で、IPS液晶による綺麗な映像も楽しめるため、SwitchやPS4を接続して複数人で楽しむこともできるモニターです。
-
おすすめ②
Legion Y27h-30 (27型ゲーミング/2560×1440/IPS/USB-C)
3つ目は「Legion Y27h-30 (27型ゲーミング/2560×1440/IPS/USB-C)」です。
こちらも27インチのIPSパネル搭載で、解像度は「2560x1440」のQHD。IPSパネルでありながら、応答速度はなんと最大0.5ms(MPRT)/1ms(GtG)。リフレッシュレートも165Hz(オーバークロックで180Hz)と高速なので、FPSのような反応速度を求められるゲームでも通用するスペックです。
端子はHDMI2.0、DisplayPort1.4のほか、USB Type-C(DisplayPort1.4)にも対応しており、高速なデータ転送が可能。また、USBをハブとして使用できるだけでなく、コントローラーを使用しながら充電するといった使い方もできます。
-
おすすめ③
Lenovo G34w-30 (34型ゲーミング/3440×1440/VA)
4つ目は「Lenovo G34w-30 (34型ゲーミング/3440×1440/VA)」です。
こちらはこれまで紹介したものよりも大きい34インチのVAパネルを搭載した、ウルトラワイドと呼ばれる湾曲タイプのモニター。解像度は「3440x1440」です。
湾曲タイプと聞くと大きなカーブを想像してしまうかもしれませんが、「湾曲率:1500R」の本製品は、正面から見れば湾曲しているのがわからない程度なので心配いりません。焦点を変えることなく、端から自然にコンテンツを視認することができるので、ウルトラワイドであれば湾曲モニターがおすすめです。
一般的なモニターよりも横幅が広く、対応しているゲームであればより広い視野でゲームをプレイすることができます。
応答速度は最大0.5ms、リフレッシュレートは165Hz(オーバークロックで170Hz)と、対戦ゲームにおいても十分な性能を発揮してくれるでしょう。
-
おすすめ④
Lenovo G27-30 (27型ゲーミング/1920×1080/VA)
最後に紹介するのは「Lenovo G27-30 (27型ゲーミング/1920×1080/VA)」です。
光沢なしのVAパネルを採用した27インチのワイドディスプレイ。解像度は「1920x1080」で、応答速度は最大1ms(MPRT)、リフレッシュレートは165Hzと高速表示が可能です。
IPSパネルと比べると、画面を斜めから見たときにやや色変化が気になるかもしれませんが、正面から見る分には問題ありません。むしろコントラストがはっきりしている分、メリハリのある引き締まった美しい映像を楽しむことができるでしょう。
また、本製品にはスピーカーが内蔵されているのも魅力の一つです。ゲーミングモニターにはスピーカー機能のない製品も多く、外付けスピーカーを使用することが一般的です。内臓スピーカーに期待しすぎるのは禁物ですが、音質にそこまでこだわりがないのであれば、スピーカーの設置スペースが不要な本製品は便利でしょう。
まとめ
ゲーミングモニターは複数のメーカーから数えきれないほど多くの種類の製品が発売されているため、どのような観点で選べばよいか知らなければ選ぶだけでも一苦労です。ゲーミングモニターを使用するメリットや選び方のポイントを知っておけば、プレイしたいジャンルのゲームに適したモニターを選ぶことができるでしょう。 まずは、どのようなゲームをプレイしたいのか、また、ゲーム以外にもモニターを使用するつもりがあるのかどうかをよく考えてみましょう。すると、最適な「画面サイズ」や「パネルのタイプ」「要求される表示速度」などが自然と決まってきます。 オーバースペックのモニターを購入する必要はありませんが、モニターの性能が悪いせいでゲームを楽しめないといったことにならないように、予算や使用目的に合わせて、自分にピッタリのモニターを選びましょう。