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CPUとは?
CPU(Central Processing Unit)とは、日本語で「中央演算処理装置」を表すパーツです。コンピュータ上でデータの計算処理を行うのが主な役割で、CPUの性能が高ければ高いほど、高速かつ複雑な処理が可能になります。 ゲーミングPCを選ぶ際は、CPUの性能が動作に非常に大きな影響を及ぼします。そのため、新しくゲーミングPCを購入したり自作PCを作成したりする時は、最初にどのCPUを搭載するのかを決めることが重要です。 一般的に性能が高くなるほど価格も高くなるため、予算とのバランスをよく検討した上で、購入するCPUを決めることが求められます。CPUの性能を左右する要素はいくつかありますが、詳しくは後述します。
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CPU 性能を左右する3つの要素
CPU の性能を大きく分けると「クロック周波数」「コア数」「スレッド数」の 3つの要素が挙げられます。これら3つの要素が組み合わさることによってCPUの性能が決まるため、一つひとつの要素がどのような意味を持つのか押さえておくことが大切です。
ここでは、CPUの性能を左右する3つの要素について詳しく解説します。
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クロック周波数
クロック周波数とは、1秒間に電気信号を送受信する回数を表す数値です。「Hz(ヘルツ)」という単位で表され、数値が大きくなるほど性能が高いことを意味します。例えばクロック周波数が3.20 GHzなら、1秒間に320億回の電気信号をやり取りできることになります。
CPUにかかる負荷が大きいほどPCにかかる負荷が大きくなるため、ゲーミングPCの動作は重くなる傾向にあります。近年ではPCにかかる負荷が大きくなるタイミングでクロック周波数を切り替えて、効率的にデータを処理できるゲーミングPCも数多く登場しています。
通常は性能の高いCPUになるほどクロック周波数も大きくなり、より多くのデータを高速に処理可能です。
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コア数
コアとは、CPUの内部に組み込まれている演算用の回路を指すパーツです。「コア数」とは、CPUの内部に何個のコアが組み込まれているのかを表しています。例えば「4コア」なら、CPUの内部には4つのコアが組み込まれており、それら4つのコアを使ってデータを処理できるイメージです。
基本的に、コアが多いほど多くの処理を並列で行うことができるため、処理性能は高まります。昔はシングルコアなどのように1つのコアだけが組み込まれているPCも少なくありませんでしたが、ゲーミングPCのように高速な処理が必要なモデルの場合は、6コアや8コア、12コアなど、多数のコアが組み込まれているものが主流となっています。
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スレッド数
スレッド数とは、何個のタスクを同時に処理できるのかを表した数値のことです。例えば「8コア16スレッド」と表記されているCPUなら、8個のコアを使って、16スレッドの同時処理が可能であるという意味を持ちます。つまり、1つのコアを使って2スレッドの並列処理ができるということです。
コア数・スレッド数が多いほど、同時処理できるタスクは増え、処理速度も向上します。ゲーミングPCの場合は、8コア16スレッドのCPUが搭載されているモデルが多い傾向にあります。しかし、最近ではより複雑かつ高速な処理が求められる場面も増えているため、16コア32スレッドのCPUが搭載されているモデルも増えています。
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開発世代についても押さえておこう
CPUについて学ぶのであれば、「開発世代」という言葉も押さえておくことをおすすめします。CPUには、メーカーが開発した時期に応じて「第〇世代」という世代名が付けられています。世代によって活用されている技術や対応マザーボード、CPUの性能などが大きく異なります。
基本的には、技術の進歩に伴って、開発世代が新しくなるほど性能は向上していく傾向にあります。例えば第11世代と第12世代なら、同じCPU名(Core-i5など)であっても、新しい開発世代のCPUの方が性能は良いことが多いです。
ただし、グレードが高い一部のCPUに限り、古い開発世代が新しい世代の製品の性能を上回ることもあります。CPUを選ぶ際は、開発世代にも注目してみましょう。
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CPUの末尾についている
アルファベットの意味は?CPUの末尾には、「〇〇-F」「〇〇-K」「〇〇-KF」などのアルファベットが付けられているものがあります。これらのアルファベットは、次のような意味を持っています。
- 無印(何も付いていない製品):最初に開発されたベースモデル
- 〇〇-F:内蔵GPUを搭載していない高コストパフォーマンスモデル
- 〇〇-K:オーバークロックに対応しているモデル
- 〇〇-KF:FとKの特徴を両方併せ持っているモデル
末尾にアルファベットが付いているモデルは、基本的に何もついていないベースモデルの改良版と考えると分かりやすいでしょう。「〇〇-F」はベースモデルを改良してパフォーマンスを高めたものであり、「〇〇-K」は定格を超えるクロック周波数で動作させることが可能なCPUです。「〇〇-KF」は、両者の特徴を併せ持つモデルとなっています。
CPUを製造しているのは主に「Intel」と「AMD」の2社
CPUを製造しているのは、主に「Intel」と「AMD」の2社が主流です。ほとんどのゲーミングPCにはIntelとAMDのどちらかのCPUが搭載されているため、ゲーミングPCを購入する際は、どちらか一方のCPUを選ぶ必要があります。 ここでは、IntelとAMDそれぞれの特徴や選ぶ方のポイントについて解説します。
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Intel
IntelのCPUは世界で高いシェアを獲得しており、「Coreシリーズ」が有名です。Core-i3,i5,i7などが数多く出回っていますが、近年ではさらに高性能な「Core-i9」シリーズが搭載されたゲーミングPCも増えてきました。
IntelのCPUはラインナップの幅が広く、さまざまなユーザーのニーズに柔軟に対応できる点が特徴です。インターネットやゲームを楽しみたい用途のユーザーから、動画制作や3Dモデリングなどのクリエイティブな用途のユーザーまで、幅広く対応可能な選択肢があります。
企業で導入されている一般的なPCの多くにもIntel製のCPUが採用されており、2023年6月現在においては、Intelのシェアの方が世界的に高くなっています。
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AMD
AMD社が製造しているCPUでは、「Ryzenシリーズ」が有名です。Ryzen 3,5,7などが特に広く普及していますが、近年ではより高性能な「Ryzen 9」なども登場しています。
世界的なシェアは2023年6月現在で約30%ほどで、Intelと比べると知名度はやや低めです。
Ryzenシリーズは性能の高さに対するコストパフォーマンスの高さが特徴的で、要素によってはIntelのCPUを上回る高性能なモデルもあります。IntelとAMDのCPUが搭載されており、その他の条件がほぼ全て同じゲーミングPCを比較すると、多くの場合はAMDのCPUが搭載されているモデルの方が安価になるため、予算を重視するならAMDがおすすめです。
ゲーミング PC におすすめの CPU とは?
CPU は計算処理を行う場所で、ゲーミング PC を選ぶときに重要な要素のひとつです。CPU の性能が高いほど快適にゲームが楽しめますが、性能が上がるほど価格も高くなります。ここでは、用途別におすすめの CPU をご紹介します。
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ゲームの発売時期から選ぶ
CPU の性能が低いと画面表示にタイムラグが生じるなどの不具合が発生するため、ゲーム中に大きなハンデを受けることになります。そのため、CPU はインテル® Core™ i5 以上から選ぶのがおすすめです。
Ryzen™ は第 3 世代以降から性能が格段によくなっており、なかでも Ryzen™ 5 3600、Ryzen™ 7 3700X はコスパと性能のバランスがとれたおすすめの CPU です。
● 最新のゲームなら Core™ i7 か Ryzen™ 7
インテル® Core™ i5 を搭載していても、ゲームタイトルによっては不利になってしまうかもしれません。大規模なオンラインゲームでは、CPU 性能に余裕があると安心してプレイできます。
そのため、推奨スペックが高い最新ゲームをプレイする場合は、インテル® Core™ i7、もしくは AMD Ryzen™ 7 を選択するのが理想的です。本格的に PC ゲームを楽しむのであれば、総合性能値が高い Core™ i9、Ryzen™ 9 をおすすめします。
● 少し前のゲームなら Core™ i5 か Ryzen™ 3 でも OK
昔に開発されたゲームであれば「推奨 CPU」のレベルが低いため、Core™ i5 もしくは Ryzen™ 5 でも十分な場合があります。ただ、ゲームの快適性を考えれると、できる限りクロック周波数が高くてコア数も多い製品を選択しましょう。
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メーカーから選ぶ
前述のように、CPUにはIntelとAMDが開発したものがあるため、メーカーから選ぶという方法もあります。Coreシリーズならi5やi7を中心に選ぶと選択肢が広くなりますが、ヘビーゲーマーならi9を選ぶのもおすすめです。
RyzenシリーズならRyzen5や7が広く普及していますが、ヘビーゲーマーならRyzen9を選ぶのも方法のひとつです。
● Coreシリーズならi5やi7を中心に、ヘビーゲーマーはi9もおすすめ
Coreシリーズを購入する場合で、ライトゲーマーやミドルゲーマーなど、スペックを極端に重視しないユーザーであれば、価格と性能のバランスが取れているCore-i5やCore-i7を選ぶのがおすすめです。15~20万円程度で購入できるコストパフォーマンスの高いゲーミングPCも多く、予算をかけすぎずに快適にゲームを楽しみたいという人の希望を叶えられます。
ヘビーゲーマーなら、Core-i9を選ぶとさらに快適なゲームプレイが可能です。4Kなどの高解像度でゲームをプレイしたい場合は高い処理能力が必要になるため、Core-i7の中でも上位のモデルか、Core-i9を選ぶことを検討しましょう。
● RyzenシリーズならRyzen5や7で快適なゲームプレイを実現
Ryzenシリーズを選択するなら、Ryzen5やRyzen7を選ぶと快適なゲームプレイを実現できます。特にライトゲーマーやミドルゲーマーなら、価格と性能のバランスが取れており、購入価格を抑えやすいのでおすすめです。
少しでも購入費用を抑えたいのであれば、IntelのCoreシリーズではなくAMDのRyzenシリーズを選んだ方が、総合的に安価になる可能性が高いです。
ヘビーゲーマーなら、Ryzen9を選択するとさらに快適なゲームプレイが可能です。4K解像度でのプレイを視野に入れている場合は、Ryzen9が搭載されたモデルの購入を検討すると良いでしょう。
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ゲーム以外の作業を中心に選ぶ
動画編集や配信作業、3DCGのモデリングなど、ゲーム以外に高いスペックが必要な作業を行う場合は、そちらの作業に合わせてCPUを選ぶ方法もあります。
特に動画編集や3DCGのモデリングはゲームよりも高いスペックが必要になるケースもあるため、慎重にCPUを選択することをおすすめします。
● 動画編集や配信作業を行う
ゲーム以外に動画編集や配信作業を行う場合は、Core-i7やRyzen 7以上の、比較的ハイスペックなCPUを選ぶのがおすすめです。特に動画編集を行う場合は高いスペックが求められるため、Core-i3やi5などのゲーミングPCを選んでしまうと、十分に動作せず、希望通りの作業を行えない可能性があります。
単に撮影した動画にテロップを付ける程度の最低限の作業であれば動作させられることもあります。しかし、長尺の動画を制作したり、アニメーションを数多く取り入れたりする場合は処理に長い時間がかかったり、レンダリング(動画の出力作業)が難しくなったりするため、CPUの性能に余裕を持ったゲーミングPCを購入することが望ましいでしょう。
● 3DCGの編集を行う
3DCGは非常に高いスペックを必要とするので、Core-i9やRyzen9など、ゲーミングPCに搭載されているCPUの中でも高いスペックのモデルを選ぶことをおすすめします。最高水準のスペックのゲーミングPCを購入することで、快適に動作させられる可能性が高くなります。
ただし、編集する3DCGの複雑性が高くなるほど、処理に必要なスペックは高くなります。人間の複雑な動きを表現するような高度なモデリングを検討している場合は、さらに高いスペックを引き出すことができる、専用のタワーPCなどを購入した方が良い場合もあります。
ゲーム以外に3DCGの編集を日常的に行う場合は、3DCGが動作するスペックかどうかを基準に購入するモデルを検討しましょう。
● ゲーム以外はインターネット閲覧や動画視聴が中心
ゲームをプレイする以外はインターネット閲覧や動画視聴が中心で、それほど動作の重い作業を行わないのであれば、無理に高スペックのゲーミングPCを購入する必要はありません。そのため、プレイするゲームの推奨スペックに合わせて選ぶのがおすすめです。
ゲームには「必要スペック」と「推奨スペック」の2種類がありますが、基本的には「推奨スペック」に合わせて購入するゲーミングPCを選ぶことが望ましいでしょう。
必要スペックはそのゲームを動作させるために最低限必要なスペックを表す一方、推奨スペックはゲームを快適に遊ぶために必要なスペックなので、推奨スペックを満たしておくと快適なゲームプレイが期待できます。
CPUと他のパーツとの関係性でフレームレートが変化する
フレームレートとは「1秒間に何コマ表示できるか」を表す単位で、「fps」という値で表現されます。 一般的には、CPUの性能が高いほどフレームレートが高くなり、ゲームを快適に楽しむことができます。しかし、CPUの性能だけが高くても最大限の性能を発揮することができないため、GPUやメモリとのスペックの兼ね合いも考えて、どのCPUを搭載するのかを選ぶことが大切です。 GPUはゲームをプレイする際にグラフィックの描画を処理するためのパーツで、メモリは処理するデータを一時的に記憶しておくためのパーツです。基本的には、高性能なCPUのスペックを十分に引き出すためには、GPUとメモリも高性能なものを選択する必要があります。 ここでは、CPUとGPU、CPUとメモリの関係をそれぞれ解説します。
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CPUとGPUの関係
CPU の性能が高くても GPU (グラフィックボード)とのバランスがとれていないと、快適にゲームができない場合があります。CPUとGPUのスペックに大きく差がついていて、両者のスペックを十分に引き出せない状態を「ボトルネック」と呼びます。
ゲーミング PCを選ぶ際は、CPUとGPUのバランスを考慮して、ボトルネックが発生しないようにすることが非常に重要です。
一般的に、専門性の高いPC メーカーでは、ボトルネックが発生しないようなパーツ構成を行っています。そのため、既製品やBTO品(いくつかのパーツを組み合わせて購入するタイプのゲーミングPC)を購入する場合はボトルネックを心配する必要はありませんが、自分でパーツを選択して自作PCを作成する場合は、ボトルネックに十分注意しましょう。
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CPUとメモリの関係
ゲーミングPCに搭載されているメモリが不足していると、CPUのスペックが高くてもスムーズな処理ができなかったり、複数のアプリケーションを同時に処理するときに支障が出たりする可能性があります。
基本的に、ゲーミングPCの場合は16GB以上のメモリが搭載されているモデルを選ぶことをおすすめします。中には8GBのメモリが搭載されている製品もありますが、ゲームと同時にインターネットの閲覧やボイスチャットなどを並行して行う場合は、スペック不足になりやすいため、あまりおすすめできません。
近年販売されているゲーミングPCの多くは16GB以上のメモリが搭載されていますが、購入時に念のためメモリの欄をチェックし、十分な容量かどうか確認しておきましょう。
ゲーミングPCにおすすめのCPU8選
ここからは、ゲーミングPCにおすすめのCPU8選を紹介します。プレイしたいゲームのスペックに合わせた適切なCPUを選択することで、より快適なゲームプレイを実現できます。 今回紹介する8つのCPUは、下記の通りです。
CPU | 特徴 |
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Intel Core i7-13700K | 16コア24スレッドの高コストパフォーマンス |
Intel Core i7-12700K | 用途に応じてさまざまなモデルを選択しやすい |
Intel Core i5-13400F | 同世代のGPU搭載モデルに比べると安価 |
Intel Core i5-12400F | ライトゲーマーやミドルゲーマー向けのエントリーモデル |
AMD Ryzen 7 7700X | ブーストで最大5.4GHzの高速なデータ処理が可能 |
AMD Ryzen 7 5900X | 最新世代に比べて安価に購入可能 |
AMD Ryzen 5 7600X | 初めてゲーミングPCを購入する人のエントリーモデルとしてもおすすめ |
Intel Core i9-13900K(F) | 最新の第13世代の中でも最高スペック |
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Intel Core i7-13700K
Intel Core i7-13700Kは、コストパフォーマンスの高さが魅力のCPUです。Intelの第13世代となるCPUで、1世代前に開発された「Core i9-12900K」と同程度のスペックを持つハイスペックなCPUでありながら、安価に購入できる点が特徴です。
16コア24スレッドで同時に多くのデータを処理することができ、基本クロック周波数も2.40GHzと高水準です。負荷のかかりやすいゲームも快適にプレイ可能で、動画編集などの高いスペックが必要な作業も問題なく行うことができます。
「Intel UHD Graphics 770」と呼ばれる内蔵GPUを搭載しており、別途高性能なGPUが搭載されていない場合でも、比較的スムーズにグラフィックの描画を行えます。
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Intel Core i7-12700K
Core i7-12700Kは、Intelが開発した第12世代のCPUです。Intelにおける最新のCPUは第13世代ですが、2023年6月現在では、まだまだ第12世代のCPUが搭載されているゲーミングPCが市場で多く出回っています。
ゲーミングPCに搭載されているモデルが多いため、選択肢が多く、用途に応じてさまざまなモデルを選択しやすい点が魅力です。第13世代のCPUが搭載されているゲーミングPCはまだそれほど多くないため、選択肢の広さを重視するなら第12世代から選ぶと良いでしょう。
1世代前であることから最新世代のCPUに比べると安価に購入できるため、価格と性能のバランスが良いのも嬉しいポイントです。
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Intel Core i5-13400F
Core i5-13400Fは、Intelの最新世代である第13世代のCPUです。グラフィックを描画するための内蔵GPUが搭載されていない分、同世代のGPU搭載モデルに比べると安価に購入できる点が魅力です。
ゲーミングPCには内蔵GPU以外に高性能なGPUが搭載されていることが多いため、CPUに内蔵GPUが搭載されていないことのデメリットは少ないので、価格を重視するならねらい目のモデルのひとつです。
第12世代で最高クラスのスペックである「Core i5-12600K」と同程度の高性能を誇るため、コストパフォーマンスも高いモデルといえます。まだゲーミングPCをそれほど使ったことがなく、これから本格的に購入を検討している人の入り口となるCPUとしてもおすすめです。
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Intel Core i5-12400F
Intel Core i5-12400Fは、Intelの第12世代CPUです。6コア12スレッドで比較的多くの作業を並列で処理できるため、中程度のスペックを必要とするゲームであれば、十分に快適に動作します。
内蔵GPUは搭載されていませんが、ゲーミングPCを購入する際は別途GPUが搭載されている場合がほとんどなので、それほど気にする必要はないでしょう。RTX 3060などのランクのGPUと組み合わせると、ボトルネックが発生しにくいです。
動画編集や3DCG編集などの高いスペックが必要になる作業には不向きですが、インターネットやボイスチャットをしながらゲームをプレイするような使い方が中心であれば、十分に活躍してくれるCPUです。
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AMD Ryzen 7 7700X
AMD Ryzen7 7700Xは、AMDが開発したRyzen7シリーズのCPUです。8コア16スレッドのパワフルな並列処理が可能で、ブーストクロックを設定すると最大5.4GHzもの高速なデータ処理が可能になるため、重い処理を必要とするゲームでも快適にプレイできます。
動画編集や3DCGなどの作業を日常的に行う場合も、この水準のCPUを選ぶと快適に感じられるでしょう。ゲームをプレイするだけならCore i7シリーズの第13世代の方が安定感は高くなりやすい傾向にありますが、ゲーム以外の作業も並行して行うのであれば、Ryzen7 7700XはおすすめのCPUです。
価格も安価で、コストと性能のバランスが良いモデルです。
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AMD Ryzen 9 5900X
Ryzen 9 5900Xは、AMDのRyzen9シリーズにあたるCPUです。最新世代は「Ryzen 9 7900X」であり、こちらのCPUは1世代前のモデルになるため、比較的安価に購入できるのがメリットです。
基本クロック周波数は3.7GHzとそれほど高くありませんが、ブーストクロックを設定した際の最大クロック周波数は4.8GHzと高く、パワフルな動作が可能になっています。
動画編集や負荷の高いゲームをプレイするときに限って一時的にブーストクロックを使用するなら、おすすめのCPUのひとつです。しかし、日常的に負荷がかかる作業を行うのであれば、基本クロック周波数が高い他のCPUの購入を検討するのも良いでしょう。
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AMD Ryzen 5 7600X
Ryzen 5 7600Xは、ライトゲーマーやミドルゲーマーにおすすめのCPUのひとつです。Ryzen5シリーズの中でも安価に購入できるCPUなので、これから初めてゲーミングPCを購入する人のエントリーモデルとしてもおすすめです。
Intelの第12世代であるCore i5-12400と同程度の性能を持っており、コストパフォーマンスが高く、多くのゲームを快適にプレイできます。
基本クロック周波数も4.7GHzと高く、ブーストクロックした際のクロック周波数も5.3GHzを誇ります。搭載されているゲーミングPCのモデルの選択肢がそれほど多くない点はデメリットですが、基本性能が高く安価で購入しやすい価格帯なので、選択肢のひとつとして検討の価値があるCPUです。
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Intel Core i9-13900K(F)
Core i9-13900K(F)は、Intelが開発した最新の第13世代の中でも最高スペックを誇るCPUです。24コア・32スレッドで大量のデータを同時処理することができるなど、2023年6月現在ではこれ以上のスペックのCPUはありません。
ゲームをプレイする上でも、ほとんどのタイトルを快適にプレイできるでしょう。4Kなどの高解像度も問題なくプレイ可能です。ただし、CPUとのボトルネックが発生しないように、GPUも高性能なものを選ぶことが大切です。
3DCGのモデリングなど、ゲーム以外の高負荷な作業も快適に行うことができます。その分、価格は高くなりますが、プロのクリエイターなどが選ぶCPUとして最高峰のモデルといえます。
まとめ
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