目 次
デスクトップパソコンを使うメリット
ノートブックはサイズがコンパクトで持ち運びができ、どこでも作業ができるという、デスクトップパソコンにはないメリットがあります。一方でデスクトップパソコンにも、ノートブックにはないさまざまなメリットがあります。 持ち運ぶ必要がないのでデスクトップパソコンは重量を気にする必要がなく、そのため性能や使いやすさに重点を置いたスペックにできるのです。長時間の作業を行うのであれば、使いやすさは効率に大きく影響します。外へ持ち運ぶことなく室内で使用するのならノートブックではなく、デスクトップパソコンという選択を検討するのも良いでしょう。
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ノートブックよりも高性能
デスクトップパソコンは基本的にノートブックよりも高性能で、その理由のひとつにCPUの違いがあります。CPUはパソコンの性能を左右する重要なパーツで、ノートブックではバッテリーの持続時間をよくするために省電力設計のタイプが多く使われています。しかし、省電力設計のCPUだと、あまり高性能にはできません。
一方でデスクトップパソコンであればバッテリーがないため省電力設計の必要がなく、高い処理能力を発揮するCPUを搭載できます。つまりそれだけデスクトップパソコンは、ノートブックよりも高性能にできるのです。
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モニターが大型で作業がしやすい
ノートブックは持ち運べるようにするため、モニターのサイズに限界があります。どんなにモニターの大きなノートブックでも17インチほどで、そしてそこまで大きいと日常的に持ち運ぶことはできません。
最初から持ち運ぶ必要のないデスクトップパソコンであれば、そういったサイズの限界はありません。モニターのサイズを自由に選ぶことが可能です。大型のモニターであれば書類作成やWebサイトの閲覧、動画再生などが見やすく、快適になるでしょう。特に複数のウィンドウを同時に開いて作業する時、画面が広いと効率的に作業ができます。
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サイズ次第で省スペースにもできる
デスクトップパソコンというと、大きな箱形の本体を想像する人も多いでしょう。そのため、省スペースを理由にノートブックを選ぶ人もいるかもしれませんが、デスクトップパソコンには小さくても高性能な製品もあります。
コンパクトなスリムタワー型やミニパソコン型のデスクトップパソコンなら、デスクの端やモニターの裏側に設置できます。小型のデスクトップパソコンは、サイズがコンパクトになるように設計されていますが、日常的な用途に十分な性能を持っているため、特に負荷の高い作業でなければ性能不足を感じることはないでしょう。
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自分好みの周辺機器で
カスタマイズできるデスクトップパソコンは本体以外の周辺機器を、自分で自由にカスタマイズすることが可能です。ノートブックでも外部機器を接続することは可能ですが、デスクトップパソコンはもっと自由です。
例えば、打鍵感の良いキーボードを選んだり、重低音を重視したスピーカーを接続したり、ノートパソコン以上に使う人のこだわりを反映できます。モニターもサイズや解像度を自由に選べるのはもちろん、ゲーム用のゲーミングモニターを選ぶこともできます。こだわりの強い人ほど、自由度の高いデスクトップパソコンがおすすめです。
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コストパフォーマンスに
優れていて性能に対して価格が安い!デスクトップパソコンのメリットのひとつに、コストパフォーマンスの高さがあります。同じ予算であればデスクトップパソコンは、ノートブックよりも高性能な製品を購入することが可能です。これは、デスクトップパソコンの多くが省電力やコンパクトさよりも、性能を優先する設計になっているためです。
持ち運びの必要がなく、主に自宅やオフィスで使用するのでれば、デスクトップパソコンは非常に経済的な選択といえるでしょう。価格に対して高い性能を求める人にとって、デスクトップパソコンはベストな選択肢です。
デスクトップパソコン選びのポイント【サイズ】
デスクトップパソコン選びで重要なポイントのひとつに、本体のサイズがあります。持ち運ばないとはいえ、サイズが大きいと設置スペースを用意するのも大変です。本体のサイズから、デスクトップパソコン選びのポイントを紹介します。
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ミドルタワー型
デスクトップパソコンにはフルタワーという非常に大きなサイズがあり、拡張性の高さに優れています。ただし、あまりにもサイズが大きいため、それよりもやや小さなミドルタワー型の方が一般的です。
ミドルタワー型は、大型の高性能グラフィックボードを搭載できるため、最新のゲームを高画質で楽しむことが可能です。また、冷却性能も高いため、長時間使用してもパフォーマンスの低下を抑えられます。
拡張性にも優れており、将来的にメモリーやストレージ、グラフィックボードなどのアップグレードを考えている人にも適しています。
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ミニタワー型
ミニタワー型のデスクトップパソコンは、ミドルタワー型より一回り小さなサイズを指します。ミドルタワー型よりも高さが抑えられているため、より設置スペースを確保しやすいのがメリットです。それだけ拡張性が下がるため、さまざまな拡張ボードを追加して、多くの用途に対応させるのには向いていません。ただし、それでも大型のグラフィックボードを搭載できるため、ゲームや動画編集など用途がはっきりしている人であれば問題ないでしょう。
ミニタワー型のサイズ感は、パフォーマンスと設置のしやすさを両立したい人にとって、最適な選択といえるでしょう。
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スリムタワー型
スリムタワー型は高さがミニタワー型と同じくらいで、幅が半分ほどのデスクトップパソコンのことを指します。スリムタワー型であればデスクの上に設置できるため、大幅な省スペース化が可能になります。ミニタワー型でも設置スペースに困る人に、おすすめのサイズです。
ただし、スリムタワー型だと搭載できる拡張ボードが限られます。高性能なグラフィックボードを使用できないため、最新のゲームを遊びたい人向けではありません。それでも高性能なCPUが搭載できるため、映像処理を重視しない用途であれば高性能なパソコンにできるでしょう。
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ミニパソコン型
ミニパソコン型のデスクトップパソコンは、コンパクトなサイズが最大の特徴です。手のひらに載るほど小さく、設置スペースに困ることがほとんどありません。モニターの背面に設置できる製品もあるため、設置スペースがほとんどないようなケースでも対応可能です。
ただし、ミニパソコン型はコンパクトにするため、多くの製品でノートブック向けのCPUやメモリーが使用されています。他のデスクトップパソコンと比べると、性能にもの足りなさを感じるかもしれません。それでも、書類作成やWebサイトの閲覧、動画再生などの用途であれば、問題ないだけの性能があります。
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一体型パソコン
一体型パソコンはモニターと本体がひとつにまとまったデザインが特徴で、デスクまわりをすっきりさせたい人におすすめです。モニターにパソコンとして必要な機能を内蔵しているため、パソコン本体を設置するスペースが必要ありません。モニターを設置できるスペースがあれば、それだけでパソコンを活用できます。
一体型パソコンの大きなメリットは、設置がしやすく、また配線がすっきりすることです。部屋の雰囲気を保ちたい人におすすめです。ただし、モニターと本体が一体化しているため、将来的にモニターだけを交換したい時は対応できません。
デスクトップパソコン選びのポイント【スペック】
サイズが決まれば、デスクトップパソコンのもっとも重要なスペックを検討します。作業を行う時の快適さに大きく影響するポイントなので、よく考えてスペックを決定しましょう。CPUやメモリーなど主要なスペックについて解説します。
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CPU
CPUはデータの処理を行うパーツで、パソコンの性能を大きく左右します。基本的にCPUの性能が高ければ高いほど、パソコンを快適に使えるようになります。そのため、デスクトップパソコンのスペックを検討する時、CPUの選択がかなり重要なポイントになるのです。
CPUには大きく分けてインテルとAMDの2大メーカーがあり、どちらのメーカーを選んでもパソコンを操作する上で違いはありません。
重要なのはCPUの性能を見極めることです。性能はCPUの名称から、おおよそのグレードを判断できるようになっています。基本的に次の表のようになっていて、上のものほど高性能です。
CPUの性能比較
インテル AMD ハイグレード Core i9
Core i7Ryzen 9
Ryzen 7ミドルグレード Core i5
Core i3Ryzen 5
Ryzen 3エントリーグレード インテルプロセッサー Athlon ただしCPUには、デスクトップパソコン向けとノートブック向けのものがあり、グレードが同じでもデスクトップパソコン向けの方が高性能になっています。
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メモリー
メモリーはデータを一時的に保管するパーツのことで、容量が大きければ大きいほどストレージへのアクセスが減るため、それだけ快適にパソコンが動作します。ゲームや動画編集など大量のデータを扱う用途ほど、メモリーの容量が快適さに影響するでしょう。
そのため、書類作成やWebサイトの閲覧、動画再生などだと、大容量のメモリーは必要ありません。
書類作成を始めとする一般的な用途であれば、16GBもあればメモリー不足を感じることはないでしょう。8GBだと複数のソフトを起動した時に、不足を感じるおそれがあります。ゲームや動画編集など、大量のデータを扱う用途なら、最低でも16GB、できれば32GB以上が理想的です。
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ストレージ
ストレージはデータを長期的に保管するパーツのことで、SSDとHDD(ハードディスク)の2種類があります。ストレージを選択するポイントは、アクセスの速さと容量です。
SSDはHDDよりアクセス速度が速いという特徴があり、Windows やソフトがスムーズに起動します。価格の高さがSSDの欠点でしたが、徐々に安価になってきているため、あえてHDDを選ぶ必要性は下がっています。基本的にSSDを選択しましょう。
ストレージの容量は、用途によって決まります。書類作成など一般的な用途であれば、256GB以上あれば不足することはないでしょう。写真や動画、ゲームなどのデータを大量に保存する場合は、512GBや1TB以上あると安心です。
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グラフィックボード
グラフィックボードは映像処理を専門に行うプロセッサーを搭載した拡張ボードのことで、動画編集やゲームなど映像処理に高い性能を求められる用途で必要になります。書類作成を始めとする一般的な用途であれば、CPUに内蔵されているグラフィック機能で足りるため気にする必要はありません。
グラフィックボードは大きく分けると、NVIDIA、AMD、インテルの3つのメーカーからリリースされています。メーカーごとにグラフィックボードの性能の違いを表にまとめました。
NVIDIAの代表的なグラフィックボード
型番 ハイグレード GeForce RTX 4090 ミドルグレード GeForce RTX 4060 エントリーグレード GeForce GTX 1660 AMDの代表的なグラフィックボード
型番 ハイグレード Radeon RX 7900 XTX ミドルグレード Radeon RX 6700 XT エントリーグレード Radeon RX 5600 インテルの代表的なグラフィックボード
型番 ハイグレード ― ミドルグレード Intel Arc A770 エントリーグレード Intel Arc A380
自分に合ったデスクトップパソコンを選ぶポイント
デスクトップパソコンを選ぶ時に、もっとも重要なのは「自分の用途に合っている」ことです。用途によってはオーバースペックになり、単に高価なパソコンになってしまうでしょう。用途に合った、適切なパソコンを選ぶポイントを紹介します。
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快適に書類作成、
インターネットができる書類作成やWebサイトの閲覧など、基本的なパソコン作業を快適に行うのであれば、適切なCPUとメモリーが重要です。最低限のスペックでも対応可能ですが、快適にパソコンを使うにはある程度のスペックが必要です。
また、モニターは大型で解像度の高いものがおすすめです。フルHD(1920×1080)を超える4K (3840×2160)だと表示できる情報が大幅に増加します。複数のソフトやウィンドウを表示した時の作業のしやすさが大きく向上するため、ノートブックでは得られない快適さを実感できるでしょう。
スペックの目安
スペック CPU Core i3以上 メモリー 16GB以上 その他 大型で高解像度のモニター -
最新のハイクオリティなゲームを遊ぶ
最新のハイクオリティなゲームを楽しむためには、大容量のメモリーやグラフィックボードが欠かせません。特にグラフィックボードは映像の美しさに大きく影響するため、予算の範囲内で高性能なものを選びましょう。ミドルグレードクラスのものがおすすめです。
フレッシュレートの高いゲーミングモニターがあれば、なめらかでリアルな映像表現が可能になってさらにゲーム体験を向上できます。他にも、ゲームコントローラー、ゲーム用のキーボードなどを使用すると良いでしょう。
スペックの目安
スペック CPU Core i7以上 メモリー 32GB以上 その他 ミドルグレード以上のグラフィックボード、ゲーミングモニター、ゲームコントローラーなど -
イラストやマンガを自由に描きたい
イラストやマンガ制作をデスクトップパソコンで行うなら、メモリーの容量が重要になります。高解像度の画像を扱うことが多いため、ストレスなくスムーズに作業するのであれば、それだけ大容量のメモリーが必要になるのです。メモリーは最低でも16GB以上、できれば32GBあると安心です。
また、液晶ペンタブレットは、いまのイラスト、マンガ制作には欠かすことのできない周辺機器です。パソコンとは別に液晶ペンタブレットも購入する必要があります。また、グラフィックボードがあるとデータ処理が速くなり、効率的な作業が期待できます。
スペックの目安
スペック CPU Core i5以上 メモリー 16GB以上 その他 液晶ペンタブレット、グラフィックボードなど -
4Kの高画質動画を鑑賞したい
4Kの高画質動画を鑑賞するためにデスクトップパソコンを選ぶのであれば、映像と音響の両方に注目しましょう。
4K映像を表現するには、当然4Kモニターが必要になります。さらにHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応するモニターであれば、従来よりも明るさの幅が広くなり、より高品質な映像を表現できるようになります。
また、立体音響に対応するスピーカーを接続すれば、映画館のような臨場感あふれるサウンドにより、映像への没入感が向上するでしょう。
CPUやメモリーは標準以上であれば、動画の再生にあたっては特に問題ありません。
スペックの目安
スペック CPU Core i3以上 メモリー 16GB以上 その他 4Kモニター、外部スピーカー -
動画を編集してYouTubeで配信する
動画編集やYouTubeへの配信を目的にデスクトップパソコンを選ぶ時は、CPU、メモリー、グラフィックボードの性能が特に重要になります。これらのスペックが高いほど、動画編集作業の快適性が向上し、より高品質な動画をスムーズに制作できます。
また、YouTubeで配信をするのなら、音声をパソコンに取り込むオーディオインターフェースを導入しましょう。高品質なマイクと組み合わせることで、クリアな音声を録音できます。その他、大量の動画や音声のデータを扱うため、大容量のストレージが必要です。
スペックの目安
スペック CPU Core i7以上 メモリー 32GB以上 その他 ミドルグレード以上のグラフィックボード
Lenovoのおすすめデスクトップパソコン
デスクトップパソコンを選ぶ時は、Lenovoの通信販売がおすすめです。多くのデスクトップパソコンがラインナップされているため、その中から自分に合ったものを選べます。まずは、どんなデスクトップパソコンがあるのか紹介します。
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ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4
ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4
コンパクトながらも高性能なCPUを搭載していることが、ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4の魅力です。デスクのスペースを節約しながらも業務をスムーズにこなせるだけの性能を備えているため、ノートブックより快適に作業を行えるでしょう。
また、インターフェースが充実しており、HDMIやDispayPortなどの映像端子を複数備えているため、マルチモニター環境も可能です。複数のソフトを起動して作業をしたり、大きなエクセルの表を作成したり、モニター1台だとストレスが溜まるような作業も快適に行えます。
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Legion Tower 5i Gen 8
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IdeaCentre AIO 570i