サステナビリティ
社内業務
レノボのアプローチ
レノボは、企業の長期的な成功には、従業員の安全と健康が不可欠と考えています。この分野での当社の武器は、他の大手テクノロジー企業とは異なり、製造の約 50% を自社工場で行っているという事実です。このモデルのおかげで当社は、市場でのイノベーション実現の効率を高めると同時に、サステナビリティフットプリント管理の改善が可能になりました。
パフォーマンスプログラムやエンゲージメントプログラムなど、安全かつ健全な職場環境を保証するための当社の戦略について以下にご説明いたします。
レノボにおける製造
当社のすべての製造施設は、ISO 9001 (品質)、ISO 14001 (環境)、および ISO 45001 (健康と安全) 認証を取得しています。レノボは自社の製造施設で働くすべての人に安全かつ健全な労働環境を保証するための施策を推進しており、これらの規格は、レノボがその目的のために使用するシステムの基盤をよく表しています。規格の内容は以下のさまざまな分野に及びます。
労働安全衛生 (OHS)
職場の安全の維持は、全員が関わるものです。
レノボの企業ポリシー — 従業員の健康と安全に対する責任 (英文) — は、世界中で勤務する当社従業員に安全かつ健全な労働環境を保証するための基本原則です。各従業員およびベンダーには、このポリシーに従い、健康と安全についての懸念を管理職に報告する責任があります。
レノボの実証済みの労働安全衛生管理システムによって、詳細な計画、危険防止、確立した制御、監視、および継続的な改善への取り組みが保証されます。当社のグローバルな製造拠点はすべて、大手独立系認証機関のビューローベリタス社から ISO 45001 認証を受けています。加えて、当社のすべての中国製造拠点は、政府の Work Safety Standardization 規制の認証を取得しています。
安全衛生パフォーマンス
毎年、レノボの事故率は業界でも最小クラスを維持しています。
このような実績の鍵となってきたのが、社内の労働安全衛生 (OHS) 組織と継続的なトレーニングの標準化です。この活動は、OHS パフォーマンスおよび製造面の運用効率が大幅に改善されるという成果をもたらしました。
安全、環境、および社会的な責任の視点から、企業活動に影響を与え得る状況やリスクを識別する効果的な社内監査も導入されました。このような監査により、レノボは ISO 14001 および ISO 45001 規格の第三者認証を取得し、他の適用される要件への準拠を確認することができます。
監査が終わるたびに、各拠点のリーダーは、監査で報告された問題を解決するための行動計画の作成と実装に取り組みます。加えて、RBA の『行動規範』が、当社のグローバルな製造拠点すべてに導入されています。レノボは、法規制および外部の管理システム要件への高レベルの準拠を認証および維持していくため、全グローバル製造拠点での労働安全衛生の厳格な自己評価を引き続き実施します。また、RBA コンプライアンス ステータスの毎年の社外検証も開始しています。
コミュニケーションと従業員エンゲージメント
レノボの労働安全衛生 (OHS) はトレーニングから始まります。当社は、全従業員が健康と安全のトレーニングを受け、さらに各現場に固有の詳細な安全情報を得られるように徹底しています。
すべての製造スタッフは、各国政府の規制に準拠した安全意識啓発トレーニングに毎年参加しています。現場の従業員には、健康と安全のヒント、緊急事態対応についての情報、詳細な労働安全要件、リスクおよびそれに対応する予防策が周知されます。レノボは、ベンダーやパートナーにも現場でのトレーニングプログラムに参加するよう呼びかけています。
当社には、従業員が定期的に集まり、健康と安全について幅広いトピックを話し合える安全委員会があります。安全意識向上月間や安全提案プログラムなどの従業員参加キャンペーン、その他の健康、安全、ウェルネスイベントも定期的に実施しています。
従業員のウェルネス
当社のもっとも大切な資産は従業員です。レノボは、病気の予防とウェルネスを推進するため、従業員が健康関連の情報やサービスを簡単に利用できるようにしています。いくつか例を挙げると、医療スクリーニング、予防接種、眼科・耳鼻科・歯科検査、健康に良い食事や栄養学上の推奨事項、運動および禁煙プログラムがあります。
加えて、当社の事業継続計画に基づいて、新たに発生した伝染病の健康や安全に対する潜在的な影響を限定する包括的な手順が確立されます。
表彰と受賞
労働安全衛生に対するレノボのパフォーマンスと取り組みは、各拠点で広く認識され、評価されています。2019 年と 2020 年には、以下の表彰を受けました。
- 2019 年 2 月、レノボ グローバル サプライチェーンのインドポンディチェリ製造チームは、2 件の国内表彰を受けました。
- 「Best In Class — Manufacturing ICON Award」が、インド製造業の記念碑的な柱を打ち立てたことでレノボに授与されました。受賞理由には、ベストプラクティス、IT オートメーション、カスタマーエクスペリエンスの促進、革新的な文化および製造、品質、コスト、配送、安全、モラル上のパフォーマンスが含まれます。
- 「Best In Class — Enterprise Quality Management Award」も受賞し、サプライヤー、プロセス、製品品質、現場、システム、および従業員の取り組みにおいて、傑出した品質管理パフォーマンスを実証した点が評価されました。
- 2019 年 5 月、レノボのメキシコモンテレー工場は、「RBA プラチナ認定」および「Factory of Choice」を受賞しました。
- 2019 年 7 月、レノボの中国 深セン工場は、「RBA シルバー認定」を受けました。
- 2019 年 7 月、レノボのグローバルサプライチェーン組織は、中華人民共和国工業情報化部から「National Green Supply Chain」を受賞しました。これは、イノベーションを実証し、グリーン製造の持続可能な開発を推進するグリーンサプライチェーン企業に贈られる権威ある賞です。
- 2019 年 8 月、レノボの成都市と合肥市の JV 拠点に対し、グリーンサプライチェーンシステムの効果的な適用が中華人民共和国工業情報化部に評価され、「National Green Factory」を受賞しました。この賞では、次の基準を効果的に適用しているかどうかが審査されます。グリーン生産、サプライヤー管理、グリーンロジスティクス、グリーンリサイクル、グリーン情報開示の 5 つです。また、合計で 75 モデルのデスクトップおよびノートブック製品が、「グリーンデザイン製品」を受賞しました。同部は、「中国グリーン製造の全種目制覇」をレノボが達成したことを高く評価しています。
- レノボの中国・成都工場は、四川省政府から「2019 Work Safety Standardization 2nd Level Enterprise」を受賞しました。
- レノボの中国・恵州工場は、恵州市政府から「2019 Work Safety Standardization」を受賞しました。
- レノボは、中国企業 1,027 社のうち CDP への対応でトップクラスのパフォーマンスを示したことを評価され、CDP 中国から「2019 Influence Award on Climate Action」を受賞しました。CDP は、気候リスクと低炭素化への取り組みに関する情報を世界中の企業から収集し、各企業の自社事業が環境に及ぼす影響を測定および管理できるように、地球規模の開示システムを構築しています。