素材の選別から部品の組み立て、そして製品設計に至るまで、環境に配慮して「循環型社会の実現」に貢献するために、 ThinkPadや、ThinkCentre、ThinkVisionなどのLenovo製のPC製品に施された工夫の数々を、ご紹介します。
Lenovoでは、循環型社会の成立を目指す上で極めて重要な、“同一部材への再生”(水平リサイクル)の実現に向けた材料の選択・採用を行っています。
材料の統一、色の統一、表面処理の回避
PCは、生まれる前からリサイクルされることを考えています。その一つの例が、“材料の統一”。
部材再生処理を容易にするべく、金属材料や色の統一、メッキなどの表面処理の回避などが行われています。
プラスチックの再生利用への配慮
リサイクル時の分別作業の効率化を図るため、PCに使用されている25g以上のすべてのプラスチック素材には 素材名が表示されています。また、一部の製品では、再生プラスチックを使用した部品や、定格銘版ラベルなど貼ったままリサイクルできる相溶性ラベルを使用しています。またプラスチック部品には、非ハロゲンプラスチックを使用しています。
紙資源の節約と水溶性インキの使用
PCの梱包箱には再生ダンボールや再生紙を100%使用しています。
また、マニュアルをボタン一つで起動するヘルプ機能に移行。紙冊子のページ数を削減した上で、 リサイクル紙(古紙配合率は各マニュアルに記載)を使用し、紙資源の利用を削減しています。 さらに、梱包箱およびマニュアルの印刷には鉛、カドニウム、クロム、水銀などの重金属を含まない水溶性印刷インキを使用しています。
梱包物の削減
本体の耐衝撃性を高めてきたこともあり、梱包に用いられる緩衝材の量は、過去に比べて大分削減されました。 また、ThinkPadを廃材の少ないマルチパックにまとめ出荷することで、廃材が大幅に削減されています。
解体時間の削減、環境保全、またお客さまの「グリーン調達」のニーズに対応したさまざまな項目に配慮しています。
ネジ数の削減
省資源化のために、PCに使われるネジの数を削減。さらに、ネジ種類と取り付け方向を統一するという設計上の工夫を行い、リサイクル時に必要なPCの解体・分別作業にかかる手間を削減しています。
異種材料の接着回避
PCでは、リサイクルの際、再生部材に不純物が混入しないよう、材料の接着を回避。解体・分別作業を容易にするとともに、一つの素材にほかの素材が付着する確率を抑え、リサイクルに貢献しています。
部品点数の削減
PCでは、部品の共通化や部品点数の削減を行うとともに、製品の長寿命化に貢献する材料・部品の質にも配慮。少ない資源を、より長く活用できるようにすることで、環境保全に貢献しています。
再利用可能なユニットの保護
PCでは光学ドライブやメモリーなどの再利用が可能な部品やユニットの、メンテナンスや取り外しが容易に行える設計を採用。PC再利用の促進に貢献しています。
Lenovoでは、省エネルギーや省資源化など、環境改善に寄与する製品の開発に積極的に取り組んでいます。
パワーマネジメント
PCでは部品/回路設計などの工夫による電力消費量の低減化を行っています。加えて、詳細な電源管理を実現するユーティリティーを搭載。
極めて効率の良いパワーマネジメントを実現し、バッテリーによる長時間駆動を可能にしているのです。これらの機能の詳細については、下記を参照してください。
サスペンド・モード
PCでは、ちょっとした待機時にもHDDやCPUを眠らせて、消費電力を低減させるシステムを搭載しています。
復帰も迅速であるため、ユーザーが意識しない間に、こまめに節電することが可能になっているのです。
長寿命化による廃棄物の削減
PCでは、部品の交換/増設や機能の拡張を容易にする設計上の工夫や、ソフトウェア・サポートによる利用期間の延長、そして修理・保守作業を容易にする製品設計などにより、製品の長寿命化を促進。廃棄物の削減に貢献しています。
低電力消費部品
PCでは、平面ディスプレイや高効率コンバーターの採用や、電力消費効率に優れた技術の開発などを行うことで、さらなる省電力化を進めています。