ノートパソコンの消費電力はどのくらい?電気代の目安や節電方法を紹介

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ホーム > 特集コーナー > PC全般 > ノートパソコンの消費電力はどのくらい?電気代の目安や節電方法を紹介

ノートパソコンの消費電力
はどのくらい?
電気代の目安や節電方法を紹介

パソコンはスペックが高いほど、また高負荷な使い方をするほど電気代が高くなります。パソコンの電気代はいくらかかるのか、節電の方法はあるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。

パソコンが消費する電気と電源の関係性や、電気代のシミュレーション方法を知ることで、電気代の抑え方が理解できます。電気代を節約するコツも知り、安心してパソコンを活用しましょう。この記事では、パソコンの電気代について解説します。

目 次

パソコンの電気代は高いのか?消費電力について

パソコンの電気代は高いのか?消費電力について

全国家庭電気製品公正取引協議会による電気代の目安単価は「1kWh 当たり31 円(2024年6月時点)」です。1kWh という単位は、「1 時間当たり 1kW (1,000 W) の消費電力」を意味します。1kWh 当たり 31 円であるという前提で、パソコンの電気代と消費電力の関係を見ていきましょう。

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    電源ユニットと消費電力の関係

    パソコンで使う電気は「電源ユニット」から供給されます。電源ユニットには電源ケーブルを接続する差し込み口と、マザーボードや CPU・HDD などのパーツに接続するコネクタがあり、コンセントから取り入れた電気を各ハードウエアに配分しています。

    パソコンにかかるおおよその電気代は、電源ユニットが 1 時間当たり に消費する電力と 1kWh 当たり の電気代をかけて求められます。

    例えば消費電力が 1 時間当たり 10W (0.01kWh) のパソコンは「0.01kWh ⅹ 32 円 = 1時間当たり 0.31 円」と計算できます。1 日 8 時間の使用では 1 日当たり の電気代は 2.48 円、30 日間では 74.4 円と計算できます。

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    パソコンのスペックが電気代に影響

    電源ユニットは CPU や HDD などに「必要なだけ」の電力を配分しており、実際に消費する電力はハードウエアのスペックや使用状況により異なります。各ハードウエアの最大消費電力を合算すると、実質的な最大消費電力を算出可能です。

    また、パソコンのスペック表に記載されている電源は、500W や 800W などと表示されます。「800W のパソコンは電気代が非常に高額なのでは?」と思うかもしれませんが、これはあくまで規格上の最大消費電力です。

    パソコンは電力を安定して供給することでパフォーマンスが発揮できます。逆に足りないと故障の原因にもなるので、電源ユニットの最大消費電力には余裕を持たせているのです。

パソコンにかかる電気代の計算方法

パソコンにかかる電気代の計算方法

電気代の計算式は「消費電力」×「使用時間」×「電力量単価」です。消費電力はデスクトップ型とノート型で違いますし、スペックによっても変わってきます。電気代を計算するためにはまず手持ちのパソコンの消費電力を確認しましょう。モニターやスピーカー、キーボードなどの機器を接続している場合はそれらも含めた消費電力を把握する必要があります。

パソコンの消費電力が大きくなるタイミング

パソコンの消費電力はいつも一定というわけではありません。負荷の高い作業をした時に消費電力は大きくなり、逆に待機状態の時にはあまり電力を消費しません。どのような時に消費電力が上がり、電気代が高くなってしまうのか見ていきましょう。

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    パソコンの起動時とシャットダウン時

    パソコンの電源を入れるとOSが起動し、パソコンを操作する上で必要なアプリがいくつも立ち上がります。この時、必要なデータを読み込むために多くの電力を必要とします。また、パソコンをシャットダウンする時はデータを保存する作業が行われるため、通常時よりも消費電力が大きくなります。頻繁に起動とシャットダウンを繰り返すような使い方をしていると電気代が高くなってしまう可能性があるので注意しましょう。

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    ゲームをプレイする時

    ゲームの種類にもよりますが、ゲームをプレイする時は消費電力が大きくなります。グラフィック処理を行うGPUを搭載したグラボは、特に消費電力が大きなパーツの一つです。最新のゲームでは3Dなど精細なグラフィック処理を行うことが多いため、CPUやグラボがフル稼働して消費電力が大きくなることが多いでしょう。

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    複数のアプリを同時に使用する時

    複数のアプリを使用していると消費電力が大きくなります。アプリを使用していると、アプリ内で処理を実行するために電力を消費しますが、使用しているアプリが多ければそれだけ処理の数が増えるため、電力の消費も大きくなります。バックグラウンドで実行中のアプリも電力を消費するため、必要ないアプリは閉じておくことが節電につながります。

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    動画や画像の編集など
    負荷の高い作業をする時

    動画や画像の編集をする時にも消費電力が大きくなります。カラーやサイズを変更する時や、動画をエンコードする時にはCPUやGPUへの負荷が大きくなるため、多くの電力を必要とします。動画や画像の編集に限らず、パソコンが処理すべき情報量が増えると消費電力も大きくなりやすいので注意しましょう。

ノートパソコンのデスクトップパソコンでは消費電力が異なる

ノートパソコンのデスクトップパソコンでは消費電力が異なる

ノートパソコンとデスクトップパソコンでは搭載しているパーツの違いなどの理由から、両者の消費電力には大きな違いがあります。バッテリー駆動を前提としているノート型は長時間の駆動を実現するためにも、性能を抑えて消費電力を小さくする必要があるため、一般的にはノート型よりもデスクトップ型の方が消費電力が大きくなります。それぞれの消費電力から電気代の目安を計算してみましょう。

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    ノートパソコンの消費電力
    から電気代を計算

    パソコンのモデルによっても異なりますが、ノートパソコンの消費電力はデスクトップパソコンよりも少なく、半分程度の場合もあるようです。ここでは消費電力を40Wと仮定して電気代の目安を計算してみます。

    [条件]

    • 消費電力:40W
    • 使用時間:毎日8時間
    • 電力量単価:31円/kWh(税込)

    0.04kw×8時間×31円=9.92円

    1日当たりの電気代は9.92円。1週間で69.44円、1ヶ月で307.52円となります。ただし、実際の使い方によって消費電力はもっと大きくも小さくもなるため、この金額はあくまで目安程度に留めておくのが良いでしょう。

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    デスクトップパソコンの消費電力
    から電気代を計算

    続いてデスクトップパソコンの電気代を計算してみましょう。消費電力は150Wと仮定します。

    [条件]

    • 消費電力:150W
    • 使用時間:毎日8時間
    • 電力量単価:31円/kWh(税込)

    0.15kw×8時間×31円=37.2円

    1日当たりの電気代は37.2円。1週間で260.4円、1ヶ月で1,153.2円となります。

パソコンを 1 日つけっぱなしにした電気代を計算

パソコンを 1 日つけっぱなしにした電気代を計算

仕事や趣味で長時間パソコンを使っていると気になるのが電気代です。ここでは、500W ミドルスペックパソコンと 800W ハイスペックパソコンを例に挙げつつ、電気代をシミュレーションします。

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    500W ミドルスペックパソコンの場合

    500W の電源ユニットを搭載したミドルスペックパソコンを1時間稼働させた場合、電気代の最大値は「0.5kWh × 31円 × 1時間 = 15.5円」と計算できます。3 時間なら 46.5 円、8 時間なら 124 円です。

    ただし、実際に消費される電力が 500W になることはありません。パソコンに高負荷がかかる状況で 80% (400W) の電力を消費し続けると、1 時間当たりの電気代は「0.4 kWh × 31 円 × 1 時間 = 12.4 円」と計算できます。

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    800W ハイスペックパソコンの場合

    800W の電源ユニットを搭載したハイスペックパソコンを 1 時間稼働させた場合、電気代の最大値は「0.8kWh × 31 円 × 1 時間 = 24.8 円」と計算できます。3 時間なら 74.4 円、8 時間なら198.4 円です。

    この場合も同じく、実際に消費される電力が 800W になることはありません。80% (640W) の電力を消費し続けると、1 時間当たりの電気代は「0.64kWh × 31 円 × 1 時間 = 19.84 円」と計算できます。

パソコンの電気代を節約するコツ

パソコンの電気代を節約するコツ

パソコンはちょっとした工夫で節電できます。やり方は簡単なので、ぜひ設定してみて下さい。パソコンの電気代を節約するコツを 3 つご紹介します。

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    スピーカーの使い方を工夫

    音声はパソコン搭載のスピーカーで再生するより、イヤホンやヘッドホンで再生した方が節電になります。イヤホンやヘッドホンを使うと消費電力を抑えられるだけでなく、より深い没入感を得られるというメリットもあります。ゲームのプレイ時や、動画・映画を長時間視聴する際はヘッドホンを使用すると良いでしょう。

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    モニターの明るさを調節する

    初期状態のパソコンは輝度が明るく設定されていますが、輝度を提げることで節電につながります。具体的には、Microsoft 社の調査によるとディスプレイの明るさを100%から40%まで落とすことで約 23%の節電になるといいます。モニターの輝度は明る過ぎても暗過ぎても画面が見にくくなり目が疲れやすくなるので、ちょうど良いと感じる明るさに調整してみて下さい。

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    短時間の中断ならスリープを使う

    パソコンは待機状態でも常に電力を消費しています。離席する時間が短時間なので、シャットダウンするほどではないという場合はスリープモードを活用しましょう。最近のパソコンは省エネ性が高く、アイドル状態であれば消費電力はごくわずかであると言われています。しかし、パソコンを毎日使うのであれば、スリープモードを使うことで長期的には電気代に大きな差が生じるでしょう。

    パソコンの中断時間が 90 分以内であれば、シャットダウンよりスリープのほうが節電になります。シャットダウンを実行して再び起動すると、多くの電気を消費するからです。
    【消費電力の目安】
    ・スリープ時:0.4W~1.1W
    ・起動時:25W~40W

    上記はノートブックの場合となり、デスクトップパソコンでは約 2~3 倍の電気を消費します。パソコンで最も電力を消費する時はシャットダウン時や起動時です。短時間の中断ならシャットダウンよりスリープ状態で待機しましょう。

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    使わない時はシャットダウンする

    使わない時はシャットダウンする

    パソコンを使わない時はシャットダウンすることを心がけましょう。仮に1日中パソコンを付けっ放しにしていたとしても電気代は微々たるものですが、積み重なれば消費電力も大きくなります。昔のパソコンは、シャットダウンと起動を繰り返すことでパソコンがダメージを受けるので、つけっぱなしの方が良いと言われていたこともありました。しかし、最近のパソコンは耐久性が高いので、頻繁にシャットダウンしてもダメージを気にする必要はありません。

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    こまめな清掃を心がける

    パソコン内に熱がこもるとパフォーマンスが低下するため、ファンなどの冷却システムによって排熱しています。ファンの回転数によって消費電力が変わってくるため、できるだけ内部に熱がこもりにくくすることが節電対策として有効。例えば高温になり過ぎる場所に設置しない、ほこりなどがたまらないよう吸排気口を掃除するといった対策を取ることで、ファンの回転を抑えることができるでしょう。排熱対策は消費電力を抑えられるだけでなく、パソコンの劣化防止にもつながります。

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    電力の変換効率の高い
    電源ユニットを使用する

    電源から供給される電力をパソコンが使える状態に変換し、各パーツに送り届ける役割の電源ユニット。電力を変換する際に多少のロスが発生するのですが、電源ユニットの性能によってロスの割合が変わってきます。実際の消費電力の約2倍の容量を持つ電源を使用すると変換効率が良くなるとされています。パソコンの消費電力に合った電源や、80PLUS認証を取得した電源を選ぶことによって消費電力を低く抑えることができるでしょう。

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    電力会社の見直しを検討する

    節電を心がけていても電気代が安くならないという人は、そもそも電気料金が高いプランや事業者と契約している可能性があります。現在は電力自由化によってさまざまな契約プランを選べるため、一度自分の使い方に合わせてプランや電力会社の見直しをしても良いかもしれません。

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    電源プランを省電力にする

    Windows10 パソコンには「電源オプション」という設定項目があります。この中には「電源プラン」が用意されており、電力とパフォーマンスのカスタマイズが可能です。電源プランの選択やカスタマイズは、以下の手順で設定できます。
    ・[スタートメニュー] を右クリックして [電源オプション] をクリック
    ・関連設定の [電源の追加設定] をクリック
    ・[電源プランの選択またはカスタマイズ] より [省電力] を選択

    プランの中には、バランスや高パフォーマンスもあります。省電力にして体感できるほどパフォーマンスが低下した場合は、「バランス」に設定して様子をみましょう。

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    パソコンの電気代を抑えるなら
    買い換えもあり

    パソコンの電源ユニットは出荷時には余裕を持って電源供給できる状態ですが、経年劣化でパフォーマンスが低下していきます。電源ユニットが経年劣化すると電源供給の効率は低下するので、電気代が高くなったりパソコンに異常が起こったりします。

    使用状況にもよりますが、電源ユニットの寿命は一般的に約 2 年~5 年と言われています。パソコンが起動しない、スリープ状態から復帰しない、頻繁にエラーが発生する、といった症状があれば、電源ユニットの寿命が近いかもしれません。

    電源ユニットを交換するのも良いですが、近年のパソコンは数年前のパソコンに比べると節電効果が高いというメリットがあります。最新のパソコンに買い換えるのも検討してみて下さい。。

電気代の節約を意識したパソコンの選び方

電気代を節約するには消費電力の小さなパソコンを選ぶと良いでしょう。ただし、作業内容によっては高性能なパソコンが必要な場合もあり、高性能なパソコンは消費電力も大きくなる傾向があります。節電を意識してパソコンを選ぶ際に知っておきたい内容を2つ紹介します。

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    デスクトップパソコンではなく
    ノートパソコンを選ぶ

    消費電力だけを考えるなら、デスクトップパソコンよりもノートパソコンの方がおすすめ。一般的にデスクトップ型の消費電力は、ノート型の約2倍と言われています。ただし、個々のパソコンの性能や使い方によっても消費電力は変わってきます。

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    省エネモデルのパソコンを選ぶ

    新しいパソコンは年々性能が向上しており、省エネ性にも優れています。古いパソコンを使い続けている人は、新しいパソコンに買い替えることで消費電力が小さくなるかもしれません。

    ノートパソコンの場合はCPUの型番からある程度の省エネ性能を判断することもできます。例えばIntel製のCPUであれば、型番の末尾に「U」が付いているモデルは低消費電力動作を重視したモデルであることを意味しています。

まとめ

パソコンは CPU や HDD などの各ハードウエアが電力を消費するので、ハイスペックであるほど、また高負荷環境で使用するほど電気代が高くなります。とはいえ、電力容量を限界まで使用する状況にはなりません。ディスプレイの明るさを落とすなど工夫次第で電気代は抑えられます。 同じパソコンを長く使うのは良いことですが、最新のパソコンには最新の機能が備わっています。パソコンの電気代が気になっている人は、パソコンの買い換えも検討してみて下さい。 レノボでは、スペックと価格のバランスが取れた高コスパなノートブック・デスクトップパソコンを豊富に取り扱っています。電気代の問題をスマートに解決するなら、レノボのパソコンをおすすめします。

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