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ゲーミングPCにおける容量とは
ゲーミングPCにおいて「容量」といえば、メモリかストレージのことを指している場合がほとんどです。似たような言葉なので混同してしまいがちですが、両者は全く異なるものです。 ● ストレージ:SSDとHDDの2種類がある。データを長期保存しておくためのパーツ。ゲームデータをダウンロードする際は、このストレージに保存される。 ● メモリ:データを短期保存するためのパーツ。よく作業台にたとえて説明され、メモリの容量が大きいほど同時に複数の処理を実行することができる。 ゲーミングPCのスペックを選ぶ際はこれらの違いについて、正しく理解しておくことが大切です。
ゲーミング PC のストレージは何 GB が良い?
そもそもストレージ容量が足りないと、ゲームのインストールすらできないことがあります。必要なストレージ容量は、ゲームの種類やインストールする本数によっても異なります。できれば大きめの容量を確保できると安心ですが、容量の大きなストレージはコストもかかってしまうので悩ましいですよね。ここでは、適切なストレージの選び方について解説します。
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ゲーミング PC のストレージの選び方
ストレージには「HDD」と「SSD」の2種類があり、それぞれ価格や特徴が異なります。
HDDはSSDと比べて容量あたりの価格が安いため、データサイズの大きな画像や動画ファイルなどを保存する際に便利。一方、SSDはHDDよりも読み込み・書き込みの速度が高速ですが、価格が高い傾向にあります。
一般的にゲームファイルをインストールする際は、処理速度の速さを優先してSSDを保存先として指定するケースが多いでしょう。予算との兼ね合いもありますが、基本はSSDを使用し、場合によってはSSDとHDDの併用をおすすめします。
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1TB以上のストレージ容量が望ましい
ゲーミングPCで使用するストレージの容量は、できれば1TB以上の大容量SSDを用意するのが望ましいです。なぜなら、ゲームのタイトルによっては1作品で100GBを超えるものもあり、ひと昔前のゲームと比べると、新しいゲームは容量が大きい傾向にあるためです。
今後さらにデータサイズの大きなゲームが次々と登場する可能性も考えられます。もし複数のゲームをプレイするのであれば、予め容量の大きなストレージを用意しておくと安心です。まずはゲームの公式サイトで自分が遊びたいゲームの必要スペックを確認し、どの程度の容量が必要か検討してみるとよいでしょう。
ゲーミング PC のメモリは何 GB が良い?
メモリ容量が不足するとパソコンの動作が遅くなる、アプリが起動しないといった不具合が起きる場合があります。最初にゲーミング PC のメモリ容量について解説します。
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ゲーミング PC のメモリの選び方
メモリは容量以外にも規格と速度による違いがあります。メモリの型番は「DDR4-2666」のように表記され、前半が規格で後半が速度です。パソコンに合ったものを搭載する必要がありますが、同容量・同メーカー・同規格のメモリを搭載すると動作が速くなります。
たとえば、8 GB が 1 枚よりも 4 GB を 2 枚搭載したほうが速くなり、これをデュアルチャネルと呼びます。速度向上が体感できるかはパソコンの使用環境にもよりますが、ゲームの快適性を求めるのであれば覚えておいて損はありません。
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8 GB あればプレイは可能
「手軽にゲームをしたい」というユーザーでも、メモリ容量は最低でも8GBは必要です。事務作業やウェブサイトの閲覧等、一般的な用途でパソコンを使用するのであれば、4~8GBでも十分かもしれません。しかし、ゲーミング用途の場合「8GB」は最低ラインといえるでしょう。必要なメモリ容量はゲームタイトルによって異なりますが、ほとんどのゲームでは8GB以上のメモリ容量が推奨されています。
PCゲームの大手プラットフォーム「Steam」では、ユーザーの約半数が16GB、次いで8GB のメモリを搭載しているといわれています。このことから、メモリ容量は最低でも8GBを用意しておきたいところです。
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プレイだけでなく動画撮影
もするなら 16 GBプレイに加えて配信や撮影をしたい場合は、ゲーム以外のアプリを起動することになります。メモリが不足すると配信中に画面がカクついたりフリーズしたりする可能性があるため、16 GB 程度のメモリ容量が必要です。ゲームしながら攻略サイトを開く場合も 16 GB をおすすめします。
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最高の環境や編集作業
も行うなら 32 GB快適性を重視するユーザーには 32 GB がおすすめです。ゲーム操作が快適なうえ、編集を行う場合でもスムーズに作業できます。大容量メモリはコストも上がるため、予算を考慮しながら検討しましょう。
ゲーミング PC のメモリ増設方法
ゲームの必要スペックに対してメモリ容量が少ないときは、メモリ増設で対応できる場合があります。初心者でも難しくない作業ですが、しっかりと手順を守らないとパソコンにトラブルが発生するかもしれません。ここからは、メモリ増設方法の手順をご紹介します。
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搭載しているメモリを確認する
メモリの規格と容量を公式サイトのスペック表で確認します。パソコンで調べるには [Windows マークを右クリック] → [システム] で表示される詳細に表示されています。
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メモリを増設する注意点
メモリ増設の作業前は、ドアノブなどの金属に触れて身体の静電気を放電しておきましょう。メモリは精密機器ですので静電気はトラブルのもとになります。また、作業時はメモリの両端を持ち、先端の金属部や回路に触れないよう注意してください。
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ケースを開けるまでの手順
パソコンの電源を落として主電源を切り、ケーブルをすべて抜きます。放電が終わるまで数分間ほど放置してください。ケースを開けるときは戻すときに間違えないようネジを順番に並べ、紛失しないよう気を付けましょう。
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メモリを取り付ける
取り付けはメモリの切り欠け部分を合わせてスロットに挿し込みます。さらに左右の端を押し、両端のツメがはまっていることを確認してください。スロットが色分けされている場合は同じ色の場所に装着します。メモリは精密に作られた半導体ですので、装着前はパソコン側のホコリを除去してから装着しましょう。
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メモリが増設できたか確認する
ケースを元に戻したらパソコンを起動します。実装 RAM かタスクマネージャーでメモリ容量を確認し、容量が増えていれば取り付けは正常です。
パソコンが起動しない、ビープ音が鳴る、再起動を繰り返す、などの症状が出た場合は、メモリの装着が不完全の可能性があります。正しく取り付けできているか再確認しましょう。