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買い替え前に│モニターの寿命はどのくらい？
メーカーやモデルによっても異なりますが、一般的なモニターの寿命は約 1 万 5,000 時間~3 万時間程度が目安とされています。 1 日 12 時間使用した場合は 4~6 年程度、 1 日 8 時間使用した場合は 5~10 年程度で寿命を迎える計算です。1 日にどの程度の時間使用するかで寿命は大きく変わります。 実際はこれらの目安よりも長持ちするケースも多いですが、目安を超えたモニターは耐用年数を超えていていつ壊れてもおかしくないと考えたほうが良いでしょう。モデルによっては寿命目安を記載していることもあるので、購入時にチェックしておくと買い替えの目安になります。
モニターに不調の症状がでたら買い替えのタイミング
画面を見ていて違和感があったら、寿命のサインかもしれません。では、寿命がきたモニターにはどのような症状が表れるのでしょうか。モニターの寿命が近くなると表れる症状を紹介します。以下のような症状が表れたら要注意です。
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色が薄い・画面が暗いとき
それまで問題なく表示されていた色が薄くなったり表示されなくなったりしたら使用限界のサインかもしれません。同様に明度が下がって画面全体がうす暗くなる症状が出た場合も買い替えの目安となります。
寿命が近いモニターは色がぼやけることや色が混ざり合ってムラが出たりすることがあります。部分的であったり画面全体であったり症状はさまざまですが「以前よりも画面が白っぽい」と感じたら注意が必要です。ただ、何かの拍子に設定が変更されているケースもあるので、画面設定も確認しましょう。
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画面にチラつきやノイズがあるとき
映像が細かく揺れるといった乱れが起こる場合や、線状のノイズが出るケースです。他にも画面が黒く塗りつぶされるケースや、点滅してチラつきが起こる症状もあります。液晶パーツの劣化が原因と考えられ、時間が経つと症状が広がっていく可能性があります。
ただし、モニターとパソコンをつなぐケーブルの接触不良や機器の帯電が原因の場合もあるので、必ずしも寿命とは限りません。ケーブルを挿し直したり放電したりすることで解消されなければ、買い替えも検討しましょう。
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画面が映らなくなったとき
何も表示されず画面が映らなくなってしまったときは寿命・故障の可能性があります。完全に機能が故障している場合もあるため、買い替えのひとつのタイミングです。
電源がオフになっている、電源ケーブルがコンセントから抜けている、画面オフ機能が働いている、といった初歩的な原因も考えられるので、対処方法をひととおり試してから判断しましょう。
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業務効率を上げたいとき
モニターに不具合が出ていなくても、作業効率を上げたいと感じたときも買い替えのタイミングです。同じものを長期間使い続けている方も多いかもしれませんが、モニターの性能は年々向上しています。高いモデルに買い替えれば画面が見やすくなり、業務効率や快適性の向上が見込めます。
特に効果が大きいのがモニターのサイズアップです。画面が広くなれば表示サイズをそのままに作業領域が広がるので、並立作業がしやすくなるでしょう。モニターを追加して、デュアルモニター環境を整えるのもおすすめです。
モニターを買い替える際のポイント
昨今ではモニターは業務だけでなくさまざまな用途で用いられるようになっており、多様なモデルが展開されています。買い替えの際は用途や環境に応じて適切なモデルを選ぶことが重要です。ここでは、モニターを買い替える際に気を付けたいポイントを解説します。
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解像度を選ぶ
モニターに表示できる画像の密度を解像度といいます。1 インチ内にどれだけのドットが含まれているかを示しており、解像度が高いほど鮮明な映像を表示可能です。また、解像度が高いほどモニターの表示領域が広くなり画面の情報量が多くなります。近年では解像度 1,920x1,080 のフル HD が主流です。
注意点として、解像度とモニターのインチ数は関係がありません。同じフル HD 規格でも 21 インチもあれば 70 インチもあります。サイズが大きければ解像度が上がるわけではありません。
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液晶パネルの種類を選ぶ
モニターに使用されている液晶パネルは大きく分けて TN パネル・ VA パネル・ ISP パネルの 3 種類があります。各パネルにはそれぞれ特徴があるので、用途に合わせて選びましょう。
・TNパネル：応答速度が高くゲーミングモニター向き。低コストなのも長所。視野角が狭いのが欠点。
・VA パネル： 黒の表現が得意でコンストラクト比が優れる。応答速度は TN パネルより遅いが ISP パネルより速い傾向。
・ISP パネル：視野角が広く色表現豊かで画質が高い。応答速度が遅いが徐々に改善されている。 -
光沢の有無を選ぶ
モニターの表面処理方法はグレアとノングレアがあり、光沢の有無が異なります。グレアは光沢液晶とも呼ばれており、表面につやがあるのが特徴です。発色が鮮やかで映像や写真の鑑賞に適していますが、外部からの光の反射や映り込みが起きやすく、傷や汚れが目立ちやすいのがデメリットです。
ノングレアは液晶表面に特殊可能を施しており、反射や映り込みが少なくなっています。目が疲れにくく傷や汚れが目立たないメリットがありますが、発色は地味で白み掛かって見えるのが短所です。どちらも一長一短なので、好みで選びましょう。
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リフレッシュレートを選ぶ
秒間に画面を描写できる回数をリフレッシュレートといい、単位は Hz で表記されます。 60Hz の場合は 1 秒間に 60 回画面を書き換えられることです。リフレッシュレートが高いほど動きをスムーズに表現でき、低いと動きの過ほどが省略されたカクカクの映像になります。
一般的な用途ならあまり気にする必要はありませんが、動きの激しいゲームをプレイする場合は数値の高いモデルを選ぶのがおすすめです。
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目に優しいモデルを選ぶ
モニターを長時間見ていて目が疲れたという経験がある方は多いでしょう。モニターを見続けることが原因の眼精疲労や肩こりを軽減したいならブルーライトカットやフリッカーフリー機能を搭載したモデルがおすすめです。
ブルーライトカットは目の健康に良くないとされているブルーライトを低減してくれる機能です。フリッカーフリーは画面がちらつく点滅が発生しにくくなる機能で、目への刺激を和らげる効果が期待できます。
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接続端子の種類や数で選ぶ
モニターとパソコンをつなぐ接続端子の種類やモデルによって異なるため、利用用途に合わせて選びましょう。よく使われている接続端子は DVI・D-Sub・HDMI・USB・DisplayPort・Thunderbolt などがあります。
パソコンの他にゲーム機などでモニターを使用する場合は、接続端子が複数あると便利です。つなぐ機器を切り替えるたびにケーブルを抜き差しする必要がなく、スマートに使用できます。
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搭載機能の有無で選ぶ
向きの調節や角度調節機能など、搭載されている機能はモデルによって異なります。自分が欲しい機能があるか購入前にチェックしましょう。特にスピーカーが内蔵されているかはユーザビリティに大きく関わるので、しっかりと確認することが大切です。
スピーカー非搭載のモデルは別途外部スピーカーを用意する必要があり、置き場所も確保しなければいけません。スピーカーの有無も確認しておきましょう。
古くなったモニターを処分する方法は？
モニターはリサイクル法の対象品目に含まれているため、ごみとして処分できません。不要になったモニターの処分方法は自治体によって異なるので、地域のルールに則って処分しましょう。自治体によっては回収ボックスを設置しているところや、地域の廃棄物処理業者を紹介しているところもあります。 自治体主導で回収していない場合は、メーカーや業者に回収してもらうのが一般的です。リサイクルマークがある場合は無料ですが、なければ費用が掛かります。液晶モニターは 3,000 円 (税抜) 、ブラウン管モニターは 4,000 円 (税抜) が相場です。 まだ使えるモニターなら、リサイクルショップなどで買取りや下取りをしてもらう方法もあります。3 年以上前のモデルや壊れて動かないものは買取ってもらえないケースが多いので、有料の引き取りになると考えた方がよいでしょう。下取りする際は「申し込んだショップで新しいモニターを購入するのがセット」という点も覚えておきましょう。
買い替えたモニターを長持ちさせるポイント
モニターが劣化していくのは避けられないことですが、可能な限り長持ちさせたいものです。劣化を抑えて長く付き合うには、ポイントを抑えてなるべく負担を掛けないように注意する必要があります。買い替えたモニターを長持ちさせるにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
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使わないときは電源を落とす
電源を入れたままで長時間放置するとモニターに負担が掛かります。モニターを使わないときは電源を落とすことを意識しましょう。ただし、少し席を外す程度ですぐに戻るような状況でこまめに電源を落とすのは逆効果です。電源のオン・オフはモニターにとって負担が大きいため、頻繁に電源を操作するのは寿命を縮める原因になります。
何度も電源を入れなおすのは劣化を促すリスクがあるので、多少であれば電源を落とさずに「スリープモード」にしておくのがおすすめです。
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部屋の温度に気を配る
極端に高温・低温な環境で使い続けると、モニターの負荷が高まり寿命が短くなる危険性があります。加えて急激な温度差も避けるようにしましょう。たとえば、寒い場所から暖かい場所に移動すると結露が発生し、モニターに負担が掛かります。
寒暖差がある場所へ移動した場合は緩やかに温度を上げるといったように工夫して、温度差を避けるのが重要です。
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掃除する際は丁寧に扱う
モニターを掃除する際は、液晶を強く押さないように丁寧に扱うのがポイントです。外部からの刺激も寿命に影響するので、できるだけ刺激を与えないように配慮しましょう。
画面を拭くときはティッシュを使う方もいるかもしれませんが、避けたほうが無難です。ティッシュは画面を傷つける可能性があるので、クリーニングクロスを使うように心掛けましょう。まずは OA 機器用のハタキなどでごみや埃を取り払ってから、クリーニングクロスで拭けばダメージは少なくなります。
