【3年ぶりに刷新】新プロセッサー搭載でパフォーマンス大幅アップ! 価格.com上で人気の容量約1LコンパクトデスクトップPC レノボ「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」が登場

容量約1Lのコンパクトボディにハイスペックを詰め込み、設置のしやすさやコストパフォーマンスの高さで支持を集めた、レノボのデスクトップPC「ThinkCentre M75q Tiny Gen 2」。この名機が3年ぶりに「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」としてリニューアルした。アップデートのポイントは、新プロセッサー「AMD Ryzen™ PRO 8000シリーズ」(一部モデルを除く)と高速メモリーを採用し、処理性能を大幅にアップさせたこと。さっそく、本機の実力をチェックしていこう。
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
新登場人気売れ筋ランキングNo.1※の
人気デスクトップPCが新世代に
ビジネスレベルのハイパフォーマンスと信頼性を兼ね備え、ビジネスユーザーから個人ユーザーまで広く愛されている、レノボのデスクトップPCブランド「ThinkCentre」。そのなかでも価格.com上で高い人気を誇っているのが、コンパクトモデル「ThinkCentre M75q Tiny Gen 2」だ。
2020年10月にデビューしたモデルだが、その人気ぶりは目を見張るものがある。発売から3年以上が経過しているにも関わらず、価格.com「デスクトップパソコン」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで堂々の1位※1を獲得しているのだ。
※1 2024年8月9日時点。「ThinkCentre M75q Tiny Gen 2」(11JNCTO1WW)において
価格.comユーザーの声(ユーザーレビュー抜粋)

コンパクトで置き場に困りません。ディスプレイの裏にも置けます。小さめの筐体を探している人はこれ一択かと。

処理速度は十分。前に使っていたパソコンとは雲泥の差。Webサイトを見るだけでも恐ろしく速い。起動も激速。

筐体内部へのアクセスが比較的楽で、ネジ1本を外すだけです。メモリーなどの増設も簡単そのものです。
※ 2024年8月9日時点、価格.comの「ThinkCentre M75q Tiny Gen 2」(11JNCTO1WW)製品ページに寄せられたユーザーレビューを抜粋・編集しています
「ThinkCentre M75q Tiny Gen 2」が人気を博した理由は、一見してデスクトップPCとは思えないコンパクトさながら、デスクトップPCの魅力である処理性能とカスタマイズ性の高さを備えているところにある。そのうえ、価格は6万円台※1という手ごろさなのだから、多くのユーザーからもてはやされてきたのも当然だろう。
そんな人気モデルが3年の時を経てリニューアルしたのが、今回レビューする「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」だ。
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
新モデル「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」もまた、従来モデルで好評だったコンパクトボディを受け継いでいる。容量にして約1Lという小ささなので、上記のように片手で軽々と支えられるほど。手狭なデスクの上にも設置できるので、設置スペースの関係でデスクトップPCの導入を諦めていた人にとってうれしい選択肢となるだろう。
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
処理性能「AMD Ryzen™ PRO 8000シリーズ」がもたらす
新時代の処理性能
「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」における進化の目玉は、パフォーマンスの向上だ。搭載プロセッサーが新世代の「AMD Ryzen™ PRO 8000シリーズ」(一部モデルを除く)にアップグレードされている。
従来モデルが採用する「AMD Ryzen™ PRO 5000シリーズ」は7nmのプロセスルールで設計されていたが、新世代の「AMD Ryzen™ PRO 8000シリーズ」はさらに微細な4nm設計となり、回路の集積度と電力効率が向上。また、AI処理専用のNPU(Neural Processing Unit)も搭載しているため、ローカル環境でも生成AIを快適に動作させられる。AI時代を見据えたプロセッサーとなっているのだ。
価格.com限定モデルとして用意されているラインアップは、「AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE搭載モデル」「AMD Ryzen™ 5 PRO 8600GE搭載モデル」「AMD Ryzen™ 5 8500GE搭載モデル」の3機種。プロセッサーと同時にメモリーまわりもアップグレードされ、従来モデルのDDR4メモリーよりも帯域幅の広いDDR5メモリーへと進化している。また、ストレージについては高速なPCIe接続のSSDで、コンパクトモデルながらタワー型モデルにも劣らない本格的な構成となっている。
「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」の主要スペック
AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE搭載モデル | AMD Ryzen™ 5 PRO 8600GE搭載モデル | AMD Ryzen™ 5 8500GE搭載モデル | |
OS | Windows 11 Pro 搭載可能 | Windows 11 Pro 搭載可能 | Windows 11 Pro 搭載可能 |
プロセッサー | AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE(最大5.1GHz) | AMD Ryzen™ 5 PRO 8600GE(最大5GHz) | AMD Ryzen™ 5 8500GE(最大5GHz) |
メモリー | 32GB DDR5-5200 | 16GB DDR5-5200 | |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe接続) | 512GB SSD(PCIe接続) | 256GB SSD(PCIe接続) |
価格※ | 119,900円 | 107,800円 | 74,800円 |
※ 価格.com最安価格。税込。2024年8月9日時点
新旧モデルのパフォーマンスを、ベンチマークプログラムで比較
新モデルのパフォーマンスはどれほどのものか。さっそくベンチマークプログラムで検証してみた。
結果は以下のとおり。従来モデルのスコアを、新モデルのすべてが上回ってきた。下位モデルとなる「AMD Ryzen™ 5 8500GE搭載モデル」は、世代は古くても格上クラスのプロセッサー「AMD Ryzen™ 7 PRO 5750GE」を搭載した従来モデルに及ばないのではないかと思っていたが、何のその。互角か、それ以上の実力が確かめられた。なお、最上位の「AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE搭載モデル」は、高性能なタワー型デスクトップPCに匹敵するレベルのスコアをたたき出している。
各種ベンチマークテスト結果
AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE搭載モデル | AMD Ryzen™ 5 PRO 8600GE搭載モデル | AMD Ryzen™ 5 8500GE搭載モデル | 従来モデル(AMD Ryzen™ 7 PRO 5750GE搭載) | |
CINEBENCH R23 マルチコア | 14497 | 11890 | 10539 | 9581 |
CINEBENCH R23 シングルコア | 1801 | 1776 | 1774 | 1439 |
多彩なBTOメニュー
「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」のベースとなるスペックは上記のとおりだが、ニーズに合わせてスペックをカスタマイズできるのも「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」の魅力。豊富な選択肢のなかから、必要なスペックを選び、自分にピッタリのモデルに仕上げられる。
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
ボディ容量約1Lのコンパクトボディながら、
充実の拡張性は健在
パフォーマンスが確かめられたところで、「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」の持ち味であるコンパクトボディについて掘り下げていこう。
ボディサイズは、約179(幅)×182.9(奥行)×36.5(高さ)mm(横置き時)。横置き時のフットプリント(設置面積)は、一般的な四六判の単行本(127×188mm)よりもひとまわり大きい程度だ。縦置きスタンドが付属し、本体を立てて設置することもできるので、ディスプレイの脇だけでなく、後ろのわずかなスペースにも設置できる。狭いデスク上でも設置場所には困らない。
横置き時は高さを36.5mmに抑えられるため、ディスプレイ脇のちょっとしたスペースに設置できた。また、これは価格.comユーザーのクチコミに見られた設置方法だが、縦置きにすればディスプレイ裏のデッドスペースも有効活用できる
コンパクトなデスクトップPCでは弱点になりがちな、外部インターフェイスも充実している。7基のUSBポートに加え、DisplayPort、HDMI出力ポート、ギガビットLANポートなどを装備。しかも、本体前面のUSB Type-Aポートが、従来モデルの1基から2基に増加。USBメモリーにデータを転送したり、スマートフォンを充電したり、ひんぱんに使用する周辺機器も取り扱いやすい。
本体前面に、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボジャック、USB3.2 Gen2 Type-Aポート×2、USB3.2 Gen2 Type-Cポートを、背面に、DisplayPort、HDMI出力ポート、USB3.2 Gen2 Type-Aポート、USB2.0ポート×3、ギガビットLANポートを標準装備。なお、「AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE搭載モデル」は無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)を搭載し、着脱式のアンテナが付属する
ケース内部のスペース効率が向上
ケース内部の進化にも注目だ。従来モデルはHDD用の2.5インチベイを搭載していたが、ストレージの主流がSSDになったことで、「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」はこれを撤廃。代わりにM.2スロットを2基に増やし、SSDの増設に対応した。メインストレージの空き容量が少なくなっても簡単に増設できるので、長く安心して使えるだろう。
従来モデル(写真左)と「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」(写真右)の内部を比較すると、2.5インチベイがなくなったことで、内部スペースに余裕ができたことがわかる。これにともない、エアフローが向上し、パーツの冷却性能もアップしたという
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
周辺機器豊富な対応周辺機器で、
さらにスマートに、さらに便利に
「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」には、専用の周辺機器が豊富に用意されている。設置スペースをさらに節約したり、使い勝手をさらに高めたりできるので、あわせてチェックしてほしい。なお、従来モデルの専用周辺機器は、「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」でも使用可能。従来モデルを使用してきた人も移行しやすい。
VESA マウントブラケット2
アンダー・デスク・マウント・ブラケット
ThinkCentre Tiny-in-One
フルHD(1920×1080)液晶ディスプレイ付きドッキングステーション「ThinkCentre Tiny-in-One」。背面のベイに本体を差し込むと、液晶一体型PCとして活用できる。Webカメラやマイク、ステレオスピーカーを内蔵しているので、在宅ワークで欠かせないWeb会議にも対応可能だ。ディスプレイサイズは21.5/23.8/27型の3種類を用意
ダストシールド
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
まとめ処理性能大幅アップ! 手狭なデスクの頼れる味方が
さらに頼もしくなった
容量約1Lのコンパクトボディに、デスクトップPCならではのハイスペックを詰め込んだ「ThinkCentre M75q Tiny Gen 5」。その見た目は、従来モデル「ThinkCentre M75q Tiny Gen 2」とそれほど変わらないが、中身については大きく進化していた。
プロセッサーに 「AMD Ryzen™ PRO 8000シリーズ」(一部モデルを除く)を搭載し、メモリーをアップグレードしたことで、処理性能が大幅アップ。価格.com限定モデルの最上位である「AMD Ryzen™ 7 PRO 8700GE搭載モデル」は、ベンチマークテストで高性能なタワー型デスクトップPCに匹敵するほどのスコアを記録した。それでいて、ボディは従来モデル同様、コンパクトで設置場所をとらないうえ、外部インターフェイスも充実しているのだから言うことがない。
そして最後に忘れてはいけないのは、本機の価格。従来モデルから処理性能が大きくアップしながら、なんと8万円台から※2購入できるのだ。コストパフォーマンスの面でも注目に値する本機は、従来モデル同様、大きな支持を集めるに違いない。
※2 2024年9月24日時点。「ThinkCentre M75q Tiny Gen5」レノボ・ショッピングにおいて