FCインテルナツィオナーレ・ミラノのような人気サッカーチームが、その象徴的なグローバルブランドの要素すべてを維持するためには、慎重にバランスを取る必要がありますし、トップ選手と同様、ブランドにも機敏な動きが求められます。
セントラルミッドフィールダーがディフェンダーの一瞬の隙をついてパスを奪い取ろうとするように、FCインテルは目まぐるしく移りかわる戦術状況を導きながら躊躇なく行動に移していかなければなりません。ただ立っていることは許されないのです。
そうした背景もあり、テクロジーパートナーシップを結ぶ相手を探していたFCインテルが、イノベーションという礎を持つLenovoを選んだのは、当然の流れでした。
30の国内選手権と3つのチャンピオンリーグを制し、1部リーグから一度も降格したことのないイタリア唯一のサッカーチームであるFCインテル。Lenovoのパワフルなサーバー、ワークステーション、コンピューティングソリューションは、このチームがトップの地位を維持しながら、さらなる成長を追求するのを支えています。
LenovoとFCインテルはまた、同じ価値観を共有するものとしても繋がっています。「認知度、運営方法、そして世界中の消費者と繋がろうとする姿勢において、国際性というのは間違いなく両者にする価値観です」と話すのは、FCインテル最高マーケティング責任者、ルカ・ダノヴァロ氏 (Luca Danovaro) です。
チームの設立当初から受け継がれてきた国際性は、FCインテルの意欲的な世界展開アプローチを通して現在まで引き継がれています。インドネシアや中国などにも熱狂的なファン層を持つFCインテルナツィオナーレ・ミラノ。特に中国のソーシャルメディアではイタリアのサッカーチームとして抜群の存在感を誇り、同じイタリアチームのユベントスやACミランと競い合う姿や、中国向けに制作したコンテンツを通して関心を集めています。
「ソーシャルメディアの力を信じている私たちは、中国でTikTokのアカウントを開いた最初のチームです。WeiboとWeChatにもアカウントを持ち、それらの3つのプラットフォームに特化したコンテンツの制作にも力を入れています」とダノヴァロ氏は話します。
サッカーのビックデータから得られる知見は、チームにとって最も重要な競技の場、いわゆるピッチにも反映されています。データ管理への洗練されたアプローチも、チームが「サン・シーロ」で結果を出せなければ意味がありません。
私たちはサッカーチームであり、パフォーマンスがすべてです.
– FCインテルCMO、ルカ・ダノヴァロ氏
「私たちはサッカーチームであり、パフォーマンスがすべてです」とダノヴァロ氏は語っています。
幸いにもサッカーのデータ分析という分野は急速に進化しており、チームはテクノロジーを活用して、かつてないほど多くのデータを使ってパフォーマンスを評価できるようになりました。
「サッカーのデータ分析は技術、戦術、身体能力、体調といったさまざまな要素を、こちらの選手やチームはもちろん、敵チームについても分析するのに使用するプロセスです」FCインテルITディレクター、ロレンツォ・アントニョーリ氏 (Lorenzo Antognoli) は、そう解説します。
FCインテルは過去2シーズンのトレーニング中に集められた1億を超えるGPSデータ点のみならず、6千万を超える選手関係のデータ点も管理しなければなりません。これらのデータはFCインテルの選手だけでなく敵チームについての洞察も生み出してくれるものです。
そうした背景もあり、テクロジーパートナーシップを結ぶ相手を探していたFCインテルが、イノベーションという礎を持つLenovoを選んだのは、当然の流れでした。
「主な目標は、競技場で起こるすべての有益な情報を駆使して技術スタッフをサポートすることです。もちろん、導くのは見識と専門知識ですが、彼らの見識を補強するための追加データを提供したり、それを補完することを目的としています」とアントニョーリ氏は話します。
この豊富なデータは、チームの分析視点に役立つ動的レポート作りにも役立っています。Lenovoのサーバーの計算能力は、このレポート作りに要する時間を25パーセント削減しました。
2つのブランドのコラボレーションは、Lenovoがスポンサーとなってサン・シーロ競技場でファンを魅了した光のショーや、FCインテル選手に会えるLenovo初のヨーロッパでのコンセプトストアSpazio Lenovoなど物理的領域にまで広がります。
「Spazio Lenovoはコミュニティを築く素晴らしい場所となっています」とアントニョーリ氏は続けます。「コロナ禍が終わったら、ここでさらに何かを一緒にできると考えています」