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サプライチェーン

ミッションクリティカルシステムがHero MotoCorpを成功に導く

世界中でHero MotoCorpの自動二輪の人気がますます高まる中、スペア部品の膨大な需要に応えるため、同社はLenovo Professional Servicesにより設計・開発された24時間年中無休体制の高可用性インフラストラクチャを導入しました。

過去36年間、Hero MotoCorpは世界で最も信頼性の高いオートバイとスクーターを製造してきており、その販売台数は現在までに9千万台を超えています。

 

しかし同社が提供しているのは単なる二輪車ではありません。Hero MotoCorpの製品は、事業を展開する世界37ヶ国でモビリティと独立性、つまりどこでも好きな場所へ行けるという自由の象徴でもあるのです。これは注目すべき功績です。安定した移動手段は経済的束縛からの解放を促進し、人々を貧困から押し上げ、社会に流動性をもたらします。

                                   

こうした偉業をHero MotoCorpはどのように実現したのでしょうか? 答えは簡単です。Hero MotoCorpは変化する環境に速やかに適応し、進化する会社だったのです。そのおかげで同社は急成長を成し遂げました。

 

Hero MotoCorpはすでに、毎日12,000個以上ものスペア部品をインドのニムラナにあるグローバル部品センターから世界に向けて出荷しています。部品の製造と保管も行われていることのセンターでは、自動ストレージ・取得システム (ASRS) により制御された何百ものロボットクレーンアームが、驚くべきスピードと精密さ、正確さで出入荷される部品を処理しています。

需要に追いつくために、グローバル部品センターのチームは24時間体制で作業を行なっています。また稼働しているのは人員だけではありません。テクノロジーも同様です。

 

以前は、これを計画しても実現するのは困難でした。基盤となるインフラストラクチャサーバーが旧式化しており、時とともに動作がますます不安定になり、ネットワークダウンも日常茶飯事だったのです。それなのに、Hero MotoCorpのフェイルオーバーのソリューションにはサーバーの完全な再起動が必要で、ロボットクレーンアームのインフラは不揮発性メモリ内にあったため、起動するたびに初期設定にリセットされてしまうという問題がありました。

 

ネットワークダウンのドミノ効果が、オペレーション全体を止めてしまいます。

 

「残念ながら、以前は予想外のダウンタイムは日常茶飯事で、作業はよく中断されていました」と、Hero MotoCorpのITインフラストラクチャ&情報セキュリティ担当のスジョイ・ブラマチャリ氏 (Sujoy Brahmachari) は語ります。「サーバーを再起動するたびにクレーンに記憶された手順が全てリセットされてしまい、手動でそれら全てを設定し直していたのです。これに時間とリソースを費やし、出荷スケジュールに影響することもよくありました」

                                               

そこでHero MotoCorpはLenovo Professional Servicesとタッグを組み、ミッションクリティカルなシステムであるASRSソリューションでゼロダウンタイムを実現する、高可用性のインフラストラクチャを設計・開発することにしました。

 

プロジェクトの開始にあたり、LenovoはHero MotoCorpのIT環境を詳細にわたって査定し、次に広範な機能テストを実施して、別の2種類のテクノロジーソリューション上で実際の障害条件をシミュレートしました。この方法なら、データを全く損失せずにシステムのフェイルオーバーを測定できたのです。

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Lenovo主催のワークショップで結果の考察を重ねたあと、Hero MotoCorpは2箇所の施設に8つのLenovo ThinkSystemサーバーを導入することにしました。そしてLenovo Professional Servicesと綿密に提携した結果、導入は短期間で終了しました。

 

 

ブラマチャリ氏はこう述べています。「Lenovo Professional Servicesチームは、型にはまったソリューションを押し付けることなく、かなりの時間と労力を費やして当社独自の専用ソリューションをゼロから開発してくれました」現場で既存のインフラストラクチャを査定し、問題点を話し合うためにITチームや関係者と対面した際に、Lenovoは「私たちの求めているゴールについて熱心に耳を傾けてくれた」といいます。

 

「その結果、Hero MotoCorpのニーズに完璧に対応したソリューションが完成したのです」

 

今日、データはこの2つの施設でリアルタイムに複製され、ネットワークダウンの際にはシームレスなフェイルオーバーを実現しています。また、ASRSソリューションが24時間体制で確実に利用できるようなアーキテクチャが採用されており、アクティブ/アクティブ構成によって、予想外のネットワーク障害の際でもロボットアームのメモリ内容が無事保護されるようにもなっています。

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安定した移動手段は経済的束縛からの解放を促進し、人々を貧困から押し上げ、社会に流動性をもたらします。

ブラマチャリ氏は、本ソリューションの導入後はネットワークのダウンタイムは一度も発生していないと言います。たとえ発生したとしても、Lenovoソリューションのおかげでクレーンアームの動作が停止することはありません。

 

「大きな負担から解放された気分です」とブラマチャリ氏は語ります。 

そして、ほかにも思いがけないメリットがありました。Lenovoのインフラストラクチャを導入したことで、グローバル部品センターにおけるオペレーションのパフォーマンスが画期的に向上し、より優れたサプライチェーンの構築へとつながっています。効率が向上してビジネスの成長がますます加速したとブラマチャリ氏は述べています。

 

つまり、さらに多くの人々がHero MotoCorpの二輪により、自分で移動するという自由の感覚を味わえるようになったのです。