レノボのゲーミングノートPC
<Legion 570i>なら
最新版『FF14』を最高設定で
ストレスなく快適に遊べるぞ
Reviewed by ASCII
文:相川いずみ
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ゲームの快適に楽しめるかは、ゲームの内容はもちろんのこと、いかにストレスなくプレイできるかという要素も大きい。つまり、ゲームを遊ぶためのPCの選び方が非常に重要だ。
今回は、レノボのゲーミングPCブランド<Legion>から、15.6型のハイパフォーマンス・ゲーミングノートPC<Legion 570i>での実機レビューをご紹介しよう。
デスクトップに負けない性能を誇るゲーミングノートPC
常々思っていたのだが、こうしたゲーミングPCのテストでは、国産MMORPG由来のベンチマークが使われることが多い割に、実際に言及されるのはFPSやTPSといったシューター系ゲーム評のほうが圧倒的に多い。現在のPCゲームシーンを牽引しているのが、こうしたeスポーツ系タイトルであるのは間違いないのだが、ベンチマークに起用されるMMORPG目線のデバイス評がもっとあってもいいのではないかと思うのだ。
そんなわけで今回は、長年MMORPGをプレイし続け、今も現役プレイヤーとして遊んでいる筆者目線で<Legion 570i>でのMMORPGのプレイ感などもお伝えしていこうと思う。MMORPG大好きゲーマーのみんな! 参考にして!
<Legion 570i>は「ノートブックPCでも本格的なゲーム体験を」というコンセプトのもとにリリースされた15.6型のゲーミングノートPC。製品仕様は予算や目的に応じてカスタマイズ可能で、CPUは、第12世代 インテル® Core™ i5-12500H プロセッサーかインテル® Core™ i7-12700Hのいずれかを選択でき、GPUは、GeForce RTX 3050、RTX 3050 Ti、RTX 3060、RTX 3070のいずれかから選択可能。また、メインメモリは8GBから最大32GBまで搭載可能で、ストレージは最大SSD 1TB (PCIe NVMe/M.2)搭載となっている。また、液晶ディスプレイも、解像度やリフレッシュレートが異なる4種類からの選択となっている。
今回評価に用いたテスト機の構成は、CPUに第12世代インテル® Core™ i7-12700H、メモリは32GB、GPUにGeForce RTX 3060(6GB)を搭載したモデルとなっている。ディスプレイは、WQHD(2560×1440ドット)のIPS液晶で、リフレッシュレートは165Hzと高く、ゲームに最適。重量は2.4kg。サイズ的には、ゲーミングPCとしては薄型でベゼルも狭いため、非常にコンパクトな印象を受ける。
ゲーミングノートPCにおける設計面でチェックしておきたいのが、ゲームの操作性に関わるキーボード、排熱機構、マウス等をつなぐためのポート位置などだ。
まず、キーボードについて。キーボード面はバックライトも装備したテンキー付きフルキーボードに、かなり広めのトラックパッドを備える。キータッチやキーの形・大きさは個人の好みにもよるが、筆者の場合は打ちやすくスムーズにタイプできた。
入出力ポートについては、両側面と背面の計3面に分かれて備わっており、種類も数もノートPCとは思えないほど豊富だ。有線マウスやゲームコントローラだけでなく、外付けのストレージを接続したり、スマホを充電したりといったこともすべて本体だけでまかなえる点も非常に良い。
次に外から確認できる排熱機構について。<Legion 570i>薄型のファンが採用されており、背面と両側面の排気口から排熱されるように設計されている。側面は、インターフェイス類の後方下に、背面はインターフェイス類を挟む形で両側に排気口が設けられている。
<Legion 570i>の実力を7つのベンチで検証
次に、<Legion 570i>の性能を確認するため、定番のベンチマークソフト7本で計測してみた。
■「PCMARK 10」
ブラウザーやビデオチャット、表計算ソフト、画像編集といった、PCで行うさまざまな作業でのパフォーマンスを計測する「PCMark 10」。レンダリング性能を測る「Rendering and Visualization」が非常に高く、動画編集のスコアとなる「Video Score」は5820となった。「PCMark 10」公式によると、動画編集では「Digital Content Creation 3450以上」を推奨しており、ゲームのプレイ動画といった編集も十分に行うことができそうだ。
■「CINEBENCH R23」
CPU性能を計測する定番ベンチ「CINEBENCH R23」では、マルチコアで14000超え、シングルコアで1700強と共に高スコア。ゲーミングPCにおいては、グラフィックの性能を生かすうえでも、CPUの性能が重要となる。
■3DMARK
GPU性能を計測する「3DMARK」では、「Time Spy」のスコアを計測したところ、8600前後という結果になった。「3DMARK」では、メジャーなPCゲームのフレームレートの推測値も計測してくれるが、人気の「Apex Legends」は90+FPSとなった。特別高い数値というわけではないが、90FPSを超えているのであればまずまず快適に遊ぶことができるだろう。
■CrystalDiskMark 8.0.4
搭載されているストレージの速度を「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測。<Legion 570i>にはPCIe NVMe/M.2接続の1TB SSDが搭載されている。シーケンシャルリードは6700MB/秒以上、シーケンシャルライトでは5000MB/秒近い数値と、NVMe/M.2接続ならではの高い数値をたたき出した。
■「ドラゴンクエストオンライン10 ベンチマークソフト」
「ドラゴンクエストオンライン10 ベンチマークソフト」では、最高品質でも「すごく快適」という結果になった。ライトなPCでも遊べるMMO RPGであれば、どんな設定でも問題なく遊ぶことができそうだ。
■「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」
ゲームベンチマークのひとつ「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」で計測。ウィンドウモードの高品質では「快適」、標準品質では、「とても快適」となった。
■「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」
今回、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」製品版で<Legion 570i>の使用感を見るため、ベンチでは「ウィンドウ」「フルスクリーン」の2つのモードを計測した。いずれのモードでも、最高品質で「とても快適」となった。平均フレームレートも120を越える結果で、ストレスなくプレイすることができそうだ。
現役MMORPGプレイヤーが実プレイで検証!
<Legion 570i>は『FF14』最新版を最高画質で楽しめるか?
ひと通りスペックを確認できたので、次はいよいよ実機レポートとして、国産MMORPGの代表格ともいえる『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』(以下、FF14)をプレイして、その使用感などを紹介していきたい。
今回プレイした『FF14』はグラフィックの美しさに定評があるが、設定を最高にすると、それなりのスペックが要求されるタイトルだ。通常は4人もしくは8人のパーティーで戦うが、一部のコンテンツでは数10人規模の大人数で大型の敵と戦うシーンもある。
ベンチマークの結果は最高評価の「非常に快適」であったが、ネットワークゲームのため、プレイヤーの回線状況も大きく影響する。<Legion 570i>でどこまで快適にプレイできるのか、この代表的なコンテンツで試してみた。
・プレイヤーが集う街の中心地を移動してみる
ゲーム内にはいくつかの都市があり、その中心部はいつも多くのプレイヤーでにぎわっている。つまり、キャラクター密度が高く、重くなる環境というわけだ。もっとも人の多そうな21時前後の時間帯であっても問題なく表示され、ストレスなく動くことができた。
また、離れた場所間は「テレポ」という魔法で瞬間移動することができるのだが、別の街に画面が切り替わる時間は、マシンスペックによってかなり異なっている。<Legion 570i>で何度かテレポを試してみたところ、体感でも早く感じたが、ほぼ同時にプレイしていた家族よりも早く画面が切り替わっていた。切り替え時間はそれほど長いものではないが、「少しでも早く、シームレスにプレイしたい」という人にとっては重要なポイントだ。
・最大24人で戦う激しいバトルシーン
次は、MMORPGの醍醐味ともいえる戦闘にチャレンジ。4人で戦っていくID(インスタントダンジョン)と、8人で戦う討滅戦(ボス戦)に何度か行ってみたところ、どちらもまったくストレスなくスムーズに戦うことができた。
FF14のメインストーリーで戦うことのできる最新ボスは、とても動きが俊敏で、素早く攻撃を避ける必要があるのだが、こうした高速の戦闘でも問題なくプレイできる。激しい戦闘シーンでは見やすさを重視し、魔法やスキルごとの派手なエフェクトを簡易設定にする人も多いので、戦闘メインの人は表示設定を細かく調整することで、より快適にプレイできそうだ。
・最高画質が映える画面撮影
MMORPGでは、自分のプレイしているゲーム画面や育てているキャラクターを撮影することも楽しみのひとつだ。
特に世界観を大切にしているMMORPGでは風景にもこだわっている作品が多い。『FF14』では、刻々と移り変わる空の色、夕焼けや夜のオーロラ、透き通った海、風に揺れる樹々が落とす影……ずっと眺めていても飽きないほど、ゲーム内の描写が美しい。また、布の質感や金属の鎧の重厚感といった装備のディテールも細かく表現されているので、最高画質であれば存分に鑑賞し、画面撮影をすることができるのだ。個人的には、風景やスクリーンショット撮影を楽しんでいるこの時間こそ、もっとも高グラフィック性能の恩恵を受けているのでは……と感じられた。
高い拡張性で本格的にやり込みたいゲーマーにもおすすめ
今回、<Legion 570i>でゲームを遊んでみて、「ゲーミングノートPCでここまで快適に遊べるのか」と素直に感心した。筆者はふだんデスクトップ機でMMORPGを遊んでいるのだが、ゲーミングノートPCだと、長時間プレイしていたら、音がうるさくなったり、熱暴走を起こしたりするのでは……といった懸念もあった。だが、実際に利用してみると、ファンの音もまったく気にならず遊ぶことができた。ただし、2時間ほど続けてゲームをしていると、熱はそれなりにこもってくるため、ノートPC用の冷却装置などを併用するとよさそうだ。
また、「高難易度」と呼ばれるような激ムズのコンテンツをやり込みたいといったプレイヤーの場合、攻撃の判定が非常にシビアになってくるため、外付けのディスプレイを接続して、大きい画面で遊ぶことをおすすめしたい。
近年はスマホでもMMORPGを楽しむことができるが、長年MMORPGを楽しんでいる筆者としては、やはりPCの大きな画面でプレイするほうが、より没入感を感じられると常々思っている。さらにゲームをしながらブラウザーで調べものをしたり、友人たちと「discord」などを使ってボイスチャットを楽しんだりといったことも、<Legion 570i>であれば1台できるのが大きな利点といえる。<Legion 570i>は、これからPCでゲームを遊んでみたい方だけでなく、コアなMMORPGプレイヤーにもおすすめしたい1台だ。
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出典元:ASCII https://ascii.jp/elem/000/004/105/4105360/3/
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