目 次
タブレットの寿命であらわれる症状
タブレットの寿命が近づくと、いくつかの症状があらわれます。これらの症状を見逃さないことが、急な故障やデータ損失を防ぐポイントです。タブレットの寿命が近づいたときにあらわれる、主な症状を見ていきましょう。
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バッテリーの持続時間が短くなる
タブレットの寿命が近づいたときにあらわれる、もっとも一般的な症状のひとつがバッテリーの持続時間の短縮です。新品のときと比べて、バッテリーがフル充電からすぐに減少するようになったり、使用時間が著しく短くなったりするのは、バッテリーの機能が低下しているために起こります。
バッテリーの持続時間が短くなるのは、繰り返し充電を行うことで起こる劣化によるものです。充電と放電の繰り返しによってバッテリーの容量が徐々に減っていき、フル充電をしても持続時間が短くなってしまうのです。つまりそれだけ長く使い続けており、寿命が近づいている証とも言えます。
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電源が勝手に落ちたり再起動したりする
電源が勝手に落ちたり、予期せぬ再起動が起こったりするのも、タブレットの寿命が近づいていることをあらわしています。タブレットの部品が劣化したり、システム的な問題があったりすることで発生する症状です。
タブレットの内部のCPUやメモリなどの重要部品が劣化によって接触不良を起こしたり、動作が不安定になったりすると動作が不安定になります。そのほかにも、アップデートしないまま放置したアプリなどが原因になっていると考えられます。
再起動やバッテリーの放電、アップデートなどをしても症状が発生する場合は、タブレットの寿命が近いと考えて備えておきましょう。
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画面の表示がおかしくなる
ディスプレイの表示に発生する問題も、タブレットの寿命が近いことをあらわすサインのひとつです。タブレットのディスプレイはオン・オフを繰り返すことで徐々に劣化します。特に長時間の使用や高温環境での使用は、ディスプレイの寿命を縮める要因となります。
劣化によってディスプレイにあらわれる症状としては、画面の色がおかしくなる、画面に線が入る、一部分が表示されなくなる、画面がちらつくなどがあります。タッチスクリーンの反応が悪くなることもあります。タブレットとしての使用が難しくなっているため、寿命が近づいていると考えてよいでしょう。
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動作が重くて使いにくくなる
動作が重くて使いにくい症状も、タブレットの劣化のあらわれと考えられます。ただ、動作が重いだけなら多くの原因があるため、まずはいくつかの解消法を試してみましょう。OSやアプリのアップデート、不要なアプリのアンインストールなど、やらなければならないことはさまざまです。
また、故障などとは違い、新しいOSやアプリにタブレットのスペックがついていけなくなっていることもあります。あまりにも動作が重くて、思うように使えないのであれば、スペック不足で製品として寿命が来ているということでもあります。
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本体が異常に熱くなる
タブレットの寿命が近づくと、本体が異常に熱くなることがあります。内部の部品の劣化や性能不足が原因であらわれる症状で、その結果として通常の動作でも過剰な熱を発生させるようになるのです。
また、バッテリーの劣化もタブレットの過熱に影響を与える要因のひとつです。古いバッテリーは、正常に電力を供給できなくなり、その結果として過熱を引き起こすことがあります。
タブレットが異常に熱くなると、内部の部品にダメージを与え、さらなる劣化を加速させるおそれがあります。バッテリーが劣化している場合は、バッテリーの交換を検討してみましょう。
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バッテリーが膨らんでタブレットが歪む
バッテリーが劣化すると内部で化学反応が異常に進行してガスが発生し、異様に膨らんでしまうことがあります。過剰にバッテリーが膨張すると、タブレットのケースを歪めることがあり、これは非常に危険な状態です。
バッテリーの膨張は、内部の過熱や過充電が原因で起こることが多いです。また、長期間にわたる使用や適切でない保管条件も、バッテリーの膨張を引き起こす要因となります。
バッテリーが膨らんだタブレットを使用し続けると、内部の部品に圧力がかかり、さらなる損傷や故障を引き起こす可能性があります。最悪の場合、バッテリーが発火する危険性もあります。寿命が来たと考え、早めに対処をしましょう。
タブレットの寿命が来る前にやっておくこと
タブレットの寿命が近づいていると感じたら、急な故障やデータの損失を防ぐためにいくつかの対策をしておきましょう。データのバックアップの取り方、システムの最適化、サポートサービスへの問い合わせなど、事前に行うことで、突然のトラブルに対処しやすくなります。
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データのバックアップを取る
タブレットの寿命が来てしまうと、データを取り出せなくなってしまいます。そのため、そろそろ寿命が来ると思ったら、タブレットのデータのバックアップを取っておきましょう。タブレットのストレージには大切な写真、書類、連絡先などが保存されており、失われてしまうと大きなダメージになるでしょう。
データのバックアップを取る方法としては、クラウドサービスへのアップロードがもっとも効果的です。Googleドライブ、OneDrive、Dropboxなど、さまざまなクラウドストレージサービスが利用可能です。
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不要なバックグラウンドアプリを削除する
寿命が近いと感じたらタブレットの負荷を軽減するために、不要なバックグラウンドアプリを削除してください。多くのアプリはバックグラウンドで動作し続けることで、タブレットのCPUやメモリに負担をかけています。これがタブレットの動作を遅くしたり、バッテリーの消耗を早めたりする原因となることがあります。
不要なアプリを削除することでタブレットのパフォーマンスを向上させられます。これによってタブレットの寿命を延ばし、使用中の快適さを保てます。タブレットの動作が安定したら、バックアップなどを急いで行いましょう。
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サポートサービスに問い合わせる
サポートサービスへの問い合わせも重要な対策のひとつです。タブレットに発生している問題が、実際に寿命に関連するものなのか、それとも修理や簡単な対処で解決できるものなのかを確認しましょう。
多くのメーカーは、製品に関するサポートサービスを提供しています。問題が発生したらメーカーのサポートセンターに連絡し、症状を説明してアドバイスを求めましょう。サポートスタッフは、問題の原因を特定し、適切な対処法を提案してくれるでしょう。
また、タブレットの不調が初期不良などによるものであれば、無償での修理や交換が受けられる可能性があります。
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新しいタブレットを購入する
寿命が来てしまう前に、次に使う新しいタブレットを購入しておくことも大切です。故障して使えなくなってから次のタブレットを探していると、使用できない期間が生じてしまうためです。スムーズに新しいタブレットへ移行するため、早めに購入をしておきましょう。
新しいタブレットを選ぶときは、いまの使用状況に合ったものを探しましょう。たとえば、動画視聴やWebサイトの閲覧が主な用途であれば、高性能なタブレットは必要ないかもしれません。ビジネスやクリエイティブな用途で使用するのであれば、高いスペックのタブレットが適しているでしょう。
タブレットの平均寿命はどれくらい?
タブレットの寿命はどれくらいなのでしょうか。タブレットの寿命は使用頻度やメンテナンスの仕方、モデルやメーカーによって異なります。タブレットが平均的にどれくらいの期間で使えるのかについて解説します。
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タブレットの寿命は3~5年が目安
タブレットの平均寿命は一般的に3~5年とされています。タブレットが精密機器のため、時間の経過とともに物理的な劣化や性能の低下が起こり、寿命になるのです。特にバッテリーの劣化はもっとも一般的な寿命のサインで、持続時間が短くなったり、膨張したりすることがあります。
また、アプリの要求するスペックに追いつけなくなることもあります。ほかにも日常的な使用による落下なども、タブレットの寿命を縮める要因です。画面の傷や割れ、ボタンの故障などが発生して使えなくなってしまうことがあるのです。
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液晶とバッテリーが寿命に大きく影響する
ディスプレイとバッテリーはタブレットの寿命に影響を与える、大きなポイントになっています。ディスプレイの表示に異常が生じたり、バッテリーの持続時間が短くなったりすると、タブレットの使い心地は極端に悪化します。これにより、タブレットの寿命が来たと考えられるのです。
画面の明るさが低下したり、タッチスクリーンの反応が悪くなったりする、ディスプレイに生じる異常はさまざまです。また、長時間の連続使用ができないほどバッテリーが劣化してしまうと、タブレットが思うように使えなくなるでしょう。
ただしこれらの異常は修理や部品の交換で対応できることもあるため、サポートセンターへ問い合わせてみましょう。
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Android OSのアップグレードに
対応できないこともOSのアップグレードができなくなることも、タブレットの寿命を思わせる重要なポイントです。AndroidタブレットだとOSのアップグレードはメーカーが提供していますが、古いタブレットだと新しいバージョンのOSへアップグレードできないことがあるのです。
OSのアップグレードが提供されなくなると、セキュリティの問題や最新アプリとの互換性の問題が生じることがあります。また、新しいOSが提供されないということは、タブレットが新しいOSの要求に追いつけなくなっていることを示していることでもあります。つまり、タブレットの寿命が近づいているサインともいえるわけです。
タブレットを長持ちさせるためにできること
長く使い続けるためにはタブレットを適切に使用し、ケアすることが大切です。それにより、タブレットの寿命を延ばせるでしょう。タブレットを長持ちさせるための、具体的な方法を解説します。
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過酷な環境での使用を控える
タブレットは精密な電子機器のため、温度や湿度が極端に高い環境は製品に悪影響を及ぼし、寿命を縮める原因になります。特に高温環境での使用は内部のCPUやバッテリーが過熱し、性能を低下させるため避けてください。また、低温環境でもバッテリーの寿命に影響を与えるため、冬場の屋外での長時間使用も避けたほうがよいでしょう。
湿度が高い環境も湿気がタブレットの内部に侵入し、回路の腐食を引き起こすおそれがあります。浴室やキッチンなど、湿度が高い場所での使用は控えることが望ましいです。
これらの環境を避けることで、長期間にわたってタブレットを安定して使い続けられるようになります。
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落下に備えてカバーを装着する
タブレットは立ったままなど、高い位置で使用することが多いデバイスです。そのため、うっかり落下させて壊してしまうことがあります。落下による衝撃は、タブレットのディスプレイや内部部品に深刻なダメージを与え、寿命を大幅に縮めてしまうのです。
こういった事態を防ぐために、タブレット用のカバーやケースを装着して使用しましょう。カバーやケースは、タブレットを落下から守るだけでなく、日常的な衝撃や傷からも保護します。
また、タブレットのディスプレイに保護シートを貼ることで、衝撃による破損から守れます。
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充電を必要以上に行わない
バッテリーの寿命を延ばすために、充電の方法にも注意しましょう。バッテリーは充電と放電の繰り返しによって劣化が進むため、必要以上の充電は避けるべきです。バッテリーがほとんど減っていない状態での充電は、バッテリーの寿命を短くする原因となります。
理想的には、バッテリーの残量が20%から30%程度になった時点で充電を開始し、80%から90%程度で充電を止めることが推奨されます。これによりバッテリーの充電と放電のサイクルを最適化し、長期間にわたってバッテリーの性能を維持できます。
また、タブレットを充電するときは、過熱を避けるために通気性のよい場所で充電しましょう。
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