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タブレットを持つ理由
近年人気が上昇しているタブレット。パソコンよりも小さく軽いので持ち運びが便利で、スマホよりも画面が大きく使い方の幅が広いという特徴を持ちます。タブレットは、パソコンとスマホのちょうど中間のような存在といっても良いでしょう。まずはタブレットの魅力について2つ紹介します。
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スマホより画面が大きい
1つ目の魅力は、画面の大きさがスマホより大きいという点です。普段スマホを使っている人なら、「もう少し画面が大きければいいのに」と思ったこともあるのではないでしょうか。タブレットほどの大きさの画面であれば、次のようなシーンでも便利に使うことができます。
- 電子書籍や動画の視聴しても疲れにくい
- ビデオ通話で相手の表情まではっきりと確認できる
- キーボードを接続すればパソコンのようにドキュメントの編集ができる
- 資料やグラフ、写真などを相手に見せやすい
タブレットにもさまざまなサイズがあるので、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
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パソコンよりも持ち運びに便利
2つ目は、パソコンよりもコンパクトなので持ち運びしやすいという点です。クラウドや端末に保存した資料に、外出先でちょっと手を加えたいという時など、スマホでは難しい操作もタブレットなら簡単に行うことができます。他にも、パソコンより小さいことによるメリットには次のようなものがあります。
- 持ち運びが容易
- プレゼンで画面を見せながら資料やグラフを提示することができる
- ペンタブのような使い方もできる
中には「2in1」と呼ばれる、ノートPCとしてもタブレットとしても使えるタイプもあります。よりパソコンに近い使い方をする場合は2in1も検討してみると良いでしょう。
タブレット選びはまずサイズ決めから
タブレットには多くのラインアップがあるため、どのモデルを選べば良いか迷ってしまうこともあるかもしれません。小さいものだと画面サイズは7インチ程度から、大きいモデルだと13インチ以上のものまでさまざまです。サイズによって使い勝手が異なるので、タブレットを選ぶ際は、まず想定される使い方に合わせてサイズを決めてしまいましょう。サイズごとのそれぞれの特徴について解説します。
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画面の大きさはインチで表される
タブレットに限らず、パソコンのモニターやテレビなど、サイズを表す単位としてインチが用いられることが一般的です。では、このインチとは何なのかというと、画面の対角の長さを示しています。
1インチは2.54センチメートルなので、例えば8インチであれば対角の長さが約20センチということになります。ちなみに、8インチのことを8型と「型」で表現することもありますが、どちらも同じ意味です。
ここで注意したいのが、インチで判断できるのは画面の広さのみであるということ。メーカーやモデルによっては縦横比が若干異なることもあるため、厳密なサイズを知りたい場合はインチだけでなく縦横比もチェックしましょう。
次に、それぞれのサイズごとの特徴について解説していきます。
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7~8インチ
7~8インチは数あるタブレットの中でも小さい部類です。軽量で持ち運びやすいため、スマホと同じような使い方をするのに適しています。サイズ感としては、スマホを少しだけ大きくしたものをイメージすると良いかもしれません。
頻繁に持ち運ぶので大き過ぎるものは避けたいけれど、スマホよりは大きな画面が欲しいといった人におすすめなのがこのサイズです。特徴としては次の通りです。
- 片手で長時間操作しても疲れにくい
- 比較的安価なモデルが多い
- 電子書籍や動画の閲覧など、スマホの延長としての使い方ができる
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9~10インチ
9~10インチはタブレットの中では標準的なサイズです。画面が大きく見やすいため、電子書籍や動画の閲覧などに適しています。また、ゲームをプレイする場合は画面を見やすいだけでなく、画面内のボタンをタップしやすいといったメリットもあります。やや重量があるため、片手で長時間操作するのには適していません。特徴をまとめると次の通りです。
- タブレットの中では標準的なサイズ
- 電子書籍や動画の閲覧、ゲームプレイなどに適している
- やや重量があるので据え置いて使うのがおすすめ
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11~12インチ
11~12インチはタブレットの中でも大きめの部類です。画面が大きく見やすいため、会議やプレゼンの場などで画面内の写真やグラフ、資料などを人に見せるような使い方ができます。このサイズになるとタブレット自体の性能が高いモデルも多く、スマホゲームをスムーズな動作で楽しみたいといった人にもおすすめ。特徴は次の通りです。
- タブレットの中でも大きめのサイズ
- 性能が高く、価格も高価なモデルが多い
- プレゼンなど、相手に画面を見せたい時に便利
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13インチ以上
13インチ以上はタブレットの中でも大型と呼ばれる部類です。視認性の高さを追求した大きな画面が特徴で、さらにタブレット自体の性能も高いため動画やゲームはもちろんのこと、ビジネスシーンでの活躍も期待できます。キーボードなど外部機器を接続することでパソコンのような使い方をすることも可能です。特徴は次の通り。
- タブレットの中でも最も画面が大きいタイプ
- ノートPCと同じような使い方ができる
- 「2 in 1タブレット」と呼ばれるものもある
主なタブレットは4種類
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iPad
「iPad」はAppleが製造・販売しているタブレットです。OSはAppleがiPad向けに独自に開発したiPad OSが搭載されています。
手書きのメモをテキストに変換できるメモ機能や、3Dモデリングやアート作品を制作できるアプリなど豊富なアプリが提供されています。直感的に使えるシンプルなインターフェースが特徴で、タブレット初心者でも簡単に操作することができるでしょう。MacbookやiPhoneなど、他のApple製品と互換性があり、スムーズにデータ連携できる点も魅力です。
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Windows タブレット
「Windows タブレット」とは、Microsoftが提供しているOSであるWindowsを搭載したタブレットのことをいいます。WordやExcelといったMicrosoft Officeアプリを、Windowsパソコンと同じようにそのまま使用することができるのが魅力。キーボードやマウスなどの周辺機器を接続すれば外出先でもパソコンのように使うことができるため、普段Windowsパソコンを使っている人には特におすすめです。
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Android タブレット
「Android タブレット」とは、Googleが開発したAndroid OSを搭載したタブレットのことをいいます。Androidは誰でも無償で使うことができるオープンソース。そのため、多くのメーカーがAndroid タブレットを製造しており、ラインアップの多さが魅力の一つです。
Android タブレットには比較的リーズナブルなモデルも多く、求める性能や予算に合わせて好みのモデルを選ぶことができます。
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Amazon Fire タブレット
「Amazon Fire タブレット」とは、大手ショッピングサイトAmazonが製造・販売しているタブレットです。OSはAndroidをベースとした「Fire OS」が搭載されています。ベースがAndroidなので、スマホなどのAndroid端末で動作するアプリであれば、基本的にはAmazon Fire タブレットでも動作可能。
元々はAmazonの提供する電子書籍サービスKindleを閲覧するためのタブレットとして登場しました。他社のタブレットよりもリーズナブルな点が魅力で、Amazon MusicやPrime Videoなど、Amazonのコンテンツを快適に楽しむのに適しています。
サイズ感以外に重要なポイント
タブレットの購入を検討する際は、まずはサイズを選ぶことで商品の絞り込みがしやすくなります。欲しいサイズが決まったら、次にサイズ以外の項目について比較・検討していくのが良いでしょう。ここでは、どのような項目をチェックすれば良いのかについてそれぞれ解説していきます。
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通信方式
タブレットの通信方式には「Wi-Fiモデル」と「LTEモデル」の2種類があります。
Wi-Fiモデルは無線LANを使用してインターネットに接続するモデルです。一方、LTEモデルは無線LANによるネット接続に加え、SIMカードを挿すことによって4Gや5Gによる通信も行うことができるモデルです。
無線LAN環境の整った自宅や職場などでしかタブレットを使用しないのであれば、Wi-Fiモデルで十分でしょう。しかし、外出先でも通信が必要だという場合は月々のSIM料金は発生しますが、LTEモデルを選びましょう。
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バッテリー容量
タブレットを外出先で長時間使用するのであれば、バッテリー容量もチェックしましょう。
一般的に、バッテリー容量が大きければ大きいほどタブレット本体の価格は高くなりますし重量も増します。携帯性重視の人や、小まめに充電できるという人はそこまでバッテリー容量が大きくないモデルを選んでも問題ないかもしれません。一方で、外出先で使用する頻度が高い場合は、5,000mAh以上のバッテリーが搭載されたモデルを選んでおくと安心です。
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メモリー容量
メモリーとは作業中のデータを一時的に保管しておく場所のことで、メモリー容量が大きいほどマルチタスク性能に優れます。
Webサイトや動画の閲覧程度であればメモリー容量2GBでも問題なく動作するでしょう。複数のアプリを同時に起動したり、処理の重いゲームをプレイしたいのであれば4GB以上。サイズの大きな画像や動画の編集など、タブレットでクリエイティブな作業を行いたいのであれば8GBのメモリーを搭載したモデルを選ぶと良いでしょう。
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ストレージ容量
ストレージは写真や動画、アプリなどを本体に保存しておくためのパーツです。ストレージの容量が大きければ多くのデータを保存できるので便利ですが、その分価格も高くなります。使っていくうちに保存データやアプリが増え、容量が足りなくなるというケースはよくありますが、後からストレージを増設できるモデルは多くありません。
最近はクラウドにデータを保存するクラウドストレージというサービスもあるため、予算と相談しながら自分に必要なストレージ容量を検討しましょう。
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CPUとコア数
CPUはタブレットの頭脳に当たるパーツで、コア数はCPUの性能を表す指標の一つです。同じ種類のCPUであればコア数が大きいほど性能が高く、サクサクとした動作を期待できます。
高性能なCPUを搭載しているタブレットは性能が高いといえるのですが、タブレットのCPUには複数の種類があるため、パッと見て比較することは難しいでしょう。タブレットの性能と価格はほぼ比例関係にあるため、CPUによる性能の比較が難しい場合は、価格も参考にすると良いかもしれません。
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液晶解像度
解像度とは液晶画面に表示できるドットの数を表したもので、「1920×1080」などのように数値で表されます。解像度が高い方が鮮明な映像を映し出すことができるのですが、コンテンツによってはそもそも高解像度に対応していないものもあります。オーバースペックとならないよう、用途に合わせて解像度を選ぶと良いでしょう。また、液晶の種類にはTN方式、VA方式、IPS方式があり、タブレットはIPSが主流となっています。
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外部インターフェース
タブレットによっては、「DisplayPort」「USB Type-C」「キーボード」などの外部インターフェースが搭載されているものもあります。これらを活用することで、テレビのモニターにタブレットの映像を映し出したり、マウスやキーボードを接続してパソコンのような使い方をしたりすることができます。古い機種だと新しい規格の端子が搭載されていないケースもあるため、必要なインターフェースを搭載しているか購入前によく確認しましょう。
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防水性能
風呂場やキッチンなど、水に濡れやすい場所でタブレットを使用することがあるなら、防水機能が付いていると安心です。防水性能は「IPX○」というコードで表され、1~8までの数字のうち、IPXに続く数字が大きいほど防水性能が高いことを意味します。
水気の無い場所でしか使わないのであれば防水機能は不要です。しかし、防水機能が付いていれば雨の日の屋外や海、プールなどタブレットの使い方の幅は広がります。ちなみに、入浴中にタブレットを使用したいのであればIPX7以上を選びましょう。
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ブルーライトカット機能
タブレットの中には、目に悪いとされているブルーライトを軽減してくれる機能が付いたものもあります。効果の感じ方には個人差がありますが、ブルーライトカット機能が付いていれば長時間連続でタブレットを使用しても目が疲れにくくなるかもしれません。ただし、ブルーライトをカットできるフィルムなども販売されているため、本体に機能として備わっていなくてもあまり気にしなくて良いでしょう。
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その他の機能
近年は学習用として子どもにタブレットを持たせるケースも増えてきています。便利なタブレットも、使い方を誤ればトラブルの元となることも。子どもでも安心してタブレットを使うことができるよう、タブレットによってはキッズモードを設定できるものがあります。キッズモードを設定しておけば、タブレットを利用できる時間やアプリを親がコントロールすることが可能。用途に合わせて必要な機能を備えたタブレットを探してみましょう。
タブレットの購入方法
タブレットの購入方法として代表的なものは「家電量販店」「EC サイト」「メーカー直販サイト」の3つがあります。それぞれの特徴をまとめると次の通りです。
メリット | デメリット | |
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家電量販店 | ・さまざまなメーカーのタブレットを販売している ・分からないことを店員に質問できる |
・店舗の維持費や人件費が商品価格に上乗せされるので割高となってしまう |
ECサイト | ・ラインアップが豊富で好きなモデルを選べる | ・選ぶのにある程度の知識が必要 |
メーカー直販サイト | ・保証やオプションが豊富 ・購入後のトラブルにも対応してもらいやすい |
・事前にメーカーを絞る必要がある |
インターネットオークションや中古ショップは避け、信頼できるショップでの購入をおすすめします。
Lenovo(レノボ)でおすすめのタブレット3選
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Lenovo Tab P12 - ストームグレー
12.7型とやや大きめサイズのAndroidタブレット。4つのJBLスピーカーが搭載されており、ゲームや動画視聴において臨場感のあるサウンドを楽しめます。バッテリー10200mAhと大容量なので、約10時間の長時間駆動が可能なのも魅力です。
- プロセッサー:MediaTek Dimensity 7050 プロセッサー (2.60 GHz )
- 初期導入OS:Android
- メモリー容量:8GB LPDDR4X (オンボード)
- ストレージ容量:128GB UFS 2.2
- ディスプレイ:12.7" 3K液晶 (2944x1840)マルチタッチパネル、TDDI、400nit
- 内蔵カメラ:1300万画素FF(前面)+800万画素AF(背面)
- バッテリー:リチウムイオンポリマーバッテリー 10200mAh
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Lenovo Tab B10 (3rd Gen) - ストームグレー
10.1型ワイド、本体重量約460gと軽量でスタイリッシュなデザインのAndroidタブレット。Googleキッズスペースを搭載しており、子どもの知力、創造力、成長につながるコンテンツが豊富です。約9時間駆動できるバッテリーを搭載しているため、外出先でのテレワークやWebサイトの閲覧などにも適しています。
- プロセッサー:Unisoc T610 プロセッサー (1.80GHz)
- 初期導入OS:Android
- メモリー容量:8GB LPDDR4X (オンボード)
- ストレージ容量:32GB eMCP
- ディスプレイ:10.1"(1920x1200)IPS、マルチタッチパネル
- 内蔵カメラ:800万画素 AF(背面)+500万画素FF(前面)
- バッテリー:1Cell Li-Ion Polymer 5000mA/Hr
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ThinkPad X13 Yoga Gen 4
こちらは「2 in 1タブレット」とよばれるタイプです。ディスプレイは360度回転可能なので、折り畳んでタブレットとして使用することも、開いてノートPCとして使うことも可能。搭載されているOSやメモリー、ストレージなどはパソコンと同じものなので、一般的なタブレットよりも高いパフォーマンスを発揮できます。
- プロセッサー:インテル® Core™ i7-1365U プロセッサー vPro®対応 (Eコア 最大3.90GHz Pコア 最大5.20GHz)
- 初期導入OS:Windows 11 Home 64bit
- メモリ容量:16GB LPDDR5-6400MHz(オンボード)
- ストレージ容量:512GB SSDM.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 Performance TLC OPAL対応
- ディスプレイ:13.3" WUXGA液晶(1920x1200)IPS、光沢なし、マルチタッチパネル、100%sRGB、300 nit、60Hz
- 内蔵カメラ:500万画素カメラ、IRカメラ、マイク
- バッテリー:4Cell Li-Ion Polymer 54.7Wh
まとめ
タブレットは種類が多く、どれを選べば良いか決めるのはなかなか大変です。そんな時は、まず画面のサイズを選ぶところから始めましょう。タブレットを比較する要素は他にも色々あるのですが、たった数インチの差でもサイズが異なれば使い勝手は全く変わってきます。サイズが決まれば、必然的に選択できるモデルもある程度は絞られるため、効率よくタブレットを比較・検討するためにも、まずはサイズを決めましょう。サイズさえ決めてしまえば、あとは「軽くて持ち運びしやすい」「バッテリーの持ちが長い」「よく写真を撮るので高性能なカメラが欲しい」など、自分の希望するスペックの機種を探しやすくなるのでおすすめです。