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ノートブック選びは慎重に。これからの人生を左右する可能性も
学校で使用するノートブックを選ぶときは、授業や課題に対応できるだけのものにならないよう注意しましょう。ノートブックの選び方が、将来を左右する可能性もあるのです。これからのノートブック選びで知っておきたいことを紹介します。
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プログラミングはこれから
重要なスキルになるなんの気なしに操作をしているスマートフォン、映画やドラマを定額で見られる動画配信サービス、タッチパネルで操作できる切符の販売機…いま私たちの身の回りにある多くのものが誰かの手によってつくられたプログラムをもとに動いています。
今後はAI、メタバースなどのデジタル技術が発達するのにともない、プログラムの重要性はさらに高まっていくでしょう。プログラマーを目指さなかったとしても、プログラムを理解できることは、キャリア形成に大きな意味を持つようになります。
パソコンなどのデジタル機器に苦手意識があっては、そういったこれからの社会の流れから取り残されることになります。学生のうちから、デジタル技術に慣れ親しむ環境をつくることが大切です。
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高まった関心に対応できる
スペックをおすすめ授業で提出するレポートを作成したり、インターネット配信授業を受講したり、Webカメラを使ったビデオ会議に参加したりといったことは、それほど性能の高くないノートブックでも対応できます。スマートフォンで代用することも、難しくはないでしょう。
しかし、学生のノートブックを購入するときに大切なのは、必要な性能を最低限満たすことではありません。ノートブック選びで大切なのは、新しく興味を持ったことに対応できるだけの余裕のある性能です。動画の編集、作曲、CGの作成などにも対応できる、少し性能に余裕のあるノートブックを選びましょう。
学校で使うノートブックを選ぶときの注意点
仕事で使うノートブックと学校で使うノートブックには、さまざまな違いがあります。仕事で使うノートブックと同じ感覚で選んでしまうと、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。学校で使用するノートブックを選ぶときの注意点を解説します。
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ディスプレイは見やすいサイズにする
レポートの作成などでノートブックを使用するときは、長時間ディスプレイを見続けることになります。デスクトップパソコンと異なり、ノートブックのディスプレイに表示される文字の大きさは、どうしても小さくなってしまいます。
長い時間作業を続けたとしても目の疲れを最小限にできるように、できるだけディスプレイが大きなノートブックを選びましょう。13.3型や14型はひんぱんに外へノートブックを持ち運ぶのに適したサイズなので、作業を行うためであれば15型以上を目安にしてください。
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メーカー製ならサポート体制が安心
パソコンは基本的な構成さえ守っていれば、個人で組み立てることも可能です。そのため、パソコンショップでオリジナルの製品を販売していることも珍しくありません。そういったパソコンは、特定のニーズを満たすものが多く、メーカー製のパソコンで満足できない人には向いています。
しかし、そういったショップオリジナルのパソコンは、ある程度以上の知識を求められることが多いです。パソコンに慣れていない初心者が使うのであれば、サポート体制の整ったメーカー製パソコンがおすすめです。
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学校指定のOSを選択する
学校によってはOSが指定されていることがあるので、その指示に従ってください。指定したOSと違うパソコンを購入しても、授業に対応できないことがあるので注意が必要です。特に美術やデザインといったクリエイティブ系の学校では、Mac OSを使用していることが多いです。
特にOSの指定がないのであれば、もっとも普及している Windows が無難です。就職してからも Windows を使用する可能性が高いので、違うOSに戸惑うことがないでしょう。
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高校生と大学生で必要なスペックが違う
課題や授業の学習に対応できれば間に合う高校生とは違い、大学生であればより自由に使えるだけのスペックを持ったパソコンがおすすめです。在学期間の4年間使い続けられることはもちろんですが、大学生のあいだは、さまざまなことに挑戦できる期間なので、そういった役に立てられるノートブックがよいでしょう。
また、選んだ学部によっては、学校へノートブックを持って行く機会も多くなります。単にスペックに余裕があるだけでなく、持ち運びやすいサイズや重量かどうかもチェックしてください。
進学するのが理系の学部であれば、より高いスペックが必要になることもあります。入学時に確認しておきましょう。
学校で使うノートブックのスペックの目安
学校で使用するノートブックを選ぶときに知っておきたい、スペックについて解説します。大学なら4年もの長い期間使い続けるものですから、途中でスペック不足に悩まされないようにしましょう。
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スペックが高ければ長く使える
パソコンはソフトの進化により、年々求められるスペックが上がっていきます。そして一定の期間を経ると、バージョンアップによってさらに高いスペックが必要になります。
パソコンの購入時からソフトの要求スペックに合わせてしまうと、今後のバージョンアップについていけないおそれがあります。
購入したパソコンをできるだけ長く使うのであれば、ソフトの要求スペックをある程度上回るものにしましょう。特にノートブックはメモリを追加できないものもあるため、多めに搭載しておくのがおすすめです。
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CPUはミドルグレード以上
CPUの性能が年々向上しているため、書類作成など限定された用途であれば、Intel ProcessorやAthlonなどのエントリーグレードであっても問題なく使うことが可能です。ノートブックを安く購入するのであれば、それでもよいでしょう。
しかし、パソコンを快適に使い続けるのであれば、Core i3やRyzen 3といったミドルグレード以上のCPUがおすすめです。パソコンを快適に使えるだけでなく、活用できる幅が広がります。ミドルグレード以上のCPUを選ぶことで、パソコンで作曲をしたい、イラストを描きたいなと、当初の予定にはなかった使い方がしたくなったときにも対応できます。
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メモリは16GB以上
ノートブックは製品によって異なりますが、メモリスロットが少ないものが一般的です。そのため、メモリを増設したいと思ったときは、新しいメモリとの挿し替えが必要になることもあります。なかには、メモリの差し替えができないタイプのノートブックもあります。
そういったことを考えると、ノートブックを購入するときのメモリ容量の選択は慎重に行うべきでしょう。将来的な不足に備えるのであれば、メモリは多めに搭載しておくことをおすすめします。
多くの用途でメモリは8GBで足りますが、快適に使うのであれば16GB以上がおすすめです。将来的にメモリが不足するおそれが少なく、さまざまな用途に対応できる容量です。
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ストレージはSSDが必須
ノートブックは持ち運ぶこともあるため、ストレージには衝撃に強いSSDを選ぶべきです。SDは電気的にデータを記録するストレージで、アクセス速度が速いのもメリットのひとつです。ただし、価格が高いのが欠点です。
長らくストレージとして利用されてきたハードディスク(HDD)は、価格が安いものの、衝撃に弱く、またアクセス速度が遅いという欠点があります。
いまストレージの主流はSSDになっており、あえてHDDを選ぶメリットはあまりありません。もし大量のデータを記録する必要があるのであれば、外付けのストレージを追加するのがおすすめです。
ノートブックを購入するときのチェックポイント
学校で使用するノートブックを購入するときに、特にチェックしておきたいポイントを解説します。数年間使うことになるので、使いやすく、そして快適なノートブックを選びましょう。
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キーボードの使いやすさも確認
ノートブックのキーボードは、サイズの影響を大きく受けます。コンパクトな持ち運びやすいノートブックだとキーボードも小さくなるため、決して使いやすいとはいえません。また、テンキーがないことも多く、数字入力が多い場合はそれが欠点になるでしょう。持ち運びやすさを優先すると、キーボードの入力がしにくくなることは押さえておいてください。
入力する機会が多い場合は、ある程度サイズの大きなノートブックがおすすめです。購入するときは、キーボードもチェックしておきましょう。
入力する機会が多いので、モバイル性能を重視し過ぎるとキーボードが小さくて入力しにくくなる。ある程度の打ちやすさは担保するように促す。
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オンライン授業に対応するなら
Webカメラは必須新型コロナウイルスの流行以降、オンライン授業に対応する学校が増えています。また、学生同士でWebミーティングをする機会もあるでしょう。そういったオンラインコミュニケーションに対応できるように、ノートブックのWebカメラも確認することをおすすめします。
ほとんどのノートブックにはWebカメラが搭載されていますが、性能はさまざまです。きれいな映像で撮影できる、フルHDに対応しているものがおすすめです。ただし、ノートブックの内蔵マイクだと周囲の音を拾ってしまうため、別途ヘッドセットを購入しましょう。
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Microsoft Office 付きなら値段が割安に
学校でパソコンを使用する場合、使われる会と多いソフトが Microsoft Office です。レポートの執筆、表計算、グラフの作成、スライドの作成などに欠かすことができません。Officeで使われている形式でファイルを渡されることもあるので、あらかじめ用意しておくのがおすすめです。
ノートブックによっては、最初からOfficeがインストールされている製品もあります。この場合、ソフトを別途購入するより割安になっていることが多いです。ただし、ノートブックそのものの価格は高くなってしまうため、月額課金の Microsoft 365 にしてもよいでしょう。
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外付けディスプレイで快適性がアップ
自宅のデスクまわりに余裕があるのなら、ノートブックとは別にディスプレイを用意してもよいでしょう。多くのノートブックには映像出力の端子があり、ディスプレイを接続できるようになっています。ノートブックの機種によっては、2画面どころか3画面も可能です。
外付けディスプレイがあればノートブックで使える画面を大きく広げられます。外出先ではノートブックのコンパクトなディスプレイで作業を行い、自宅では外付けディスプレイで快適に作業ができるのです。
ただし、ディスプレイの設置スペースが必要な点には注意してください。
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ほとんど使わない場合はタブレットもアリ
学校ではほとんどノートブックを使わない、という人もいるでしょう。そういった場合は、タブレットを選ぶのもひとつの方法です。タブレットはキーボードを接続すれば、ノートブックに近い使い方もできますし、スマートフォンより情報収集しやすいのがポイントです。ノートブックがあったほうがよいときに、対応できるのがメリットです。
よりノートブックの近い使い方ができる、2-in-1 PCというパソコンもあります。キーボードだけでなく、タッチパネルでも操作できます。
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持ち運ぶならサイズ・重量に注目
持ち運ぶ機会が多い場合は、ノートブックのサイズや重量に注意しましょう。ノートブックはサイズが大きいと通常のバッグには収納できず、持ち運ぶのが大変になります。そして、重くなると持ち運ぶときの負担が大きいです。
ただし、コンパクトで軽量なノートブックは、当然ディスプレイも小さくなるため、文字が見にくいのがデメリットです。キーボードも小さくなるため、入力がしにくいでしょう。購入するときは、サイズと重量のバランスを考えて選びましょう。
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文系・理系で必要なスペックが違う
進学するのが文系か理系かでも、選ぶノートブックのスペックが異なります。文系でのノートブックの用途は、情報収集、レポート作成、オンライン授業の受講などが多いでしょう。そういった用途であれば、特別高いスペックは必要ありません。しかし理系になると、学部によって使い方が異なります。文系とほとんど変わらない学部もあれば、特定のソフトの使用が必須になる学部もあるでしょう。そうなるとノートブックに求められるスペックは、全然違ったものになるかもしれません。
どれくらいのスペックが必要なのかは、入学するときの説明を聞いて判断してください。
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クリエイティブ系は学校の指示に注意
クリエイティブ系に進学するときは、勝手に判断せずに、学校の指示に従ってください。クリエイティブ系ではOSが Windows ではなく、Mac OSを使用していることもあるため、スペック不足などの前にそもそもOSが違う、という事態も考えられるのです。最近ではクリエイティブ系の用途でも Windows が使われることが多くなりましたが、Macintoshには根強い人気があります。
OSが違うと学校指定のソフトが使えないこともあるため、くれぐれも注意してください。
おすすめ!学校で使うレノボのノートブック
レノボの通販サイトで購入できるノートブックのなかから、学校で使用するのにおすすめのものを選びました。どれも使いやすく、長く使えるのがポイントです。
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Lenovo IdeaPad Slim 5 Gen 8
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Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8
いつもノートブックを持ち歩きたい、という人におすすめなのが、Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 8です。最大のポイントは軽さです。
もっとも軽いモデルであれば、重量はわずか約1.17kgしかありません。持ち運ぶ頻度が多い人には、魅力的な軽さでしょう。メモをするように使いたい、いつでも作業に対応できるようにしたいなど、手もとにノートブックのある環境を求める人に向いています。
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ThinkBook 14 Gen 5