目 次
SSDとハードディスク(HDD)の併用がおすすめ!
パソコンをより快適に使うのであれば、SSDとハードディスク(HDD)の違いを理解し、うまく併用することをおすすめします。SSDとHDDを併用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
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SSDとHDDのメリットを活用できる
SSDは高速でデータにアクセスできるため、Windows やソフトウエアの起動が劇的に速くなることがメリットです。データを読み込むために待ち時間が生じることも、ほとんどありません。快適にパソコンを使うなら、SSDは欠かせないでしょう。
HDDのメリットは、容量あたりの価格の安さです。大容量モデルでも、比較的安く購入できるため、大量のデータを保存するストレージとして重宝します。SSDとHDDを併用すれば、それぞれのメリットを活用した使い方ができるのです。
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HDDを自動バックアップの保存先にする
HDDは大容量で低価格というコストパフォーマンスに優れたストレージのため、自動バックアップの保存先として活用するのも良いでしょう。定期的にデータを自動的にバックアップできれば、もしメインドライブが故障したり、誤ってファイルを削除してしまったりしても安心です。バックアップからデータを復元できます。
また、バックアップはある程度の時間がかかっても問題ないため、HDDのアクセス速度が遅いことはあまり気にならないでしょう。
SSDの特徴、メリット
SSDはHDDと比べた時、いくつかの優れた特徴を持っています。高速なデータアクセスが可能なため、Windows やソフトウエアが素早く起動します。そういったSSDの特徴とメリットを見ていきましょう。
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アクセス速度が速い
SSDのメリットで最も大きなポイントが、高速なデータアクセスです。SSDはフラッシュメモリーへ電気的にデータを記録する仕組みで、HDDのように物理的に部品を動かす必要がないため、データへの高速アクセスが可能なのです。
特にストレージ内でデータが分散して記録されている時は、物理的な動作のないSSDはHDDよりもはるかに速くデータへアクセスできます。
こういった仕組みによってSSDは Windows やソフトウエアの起動、データの読み込みなどがHDDより高速で、快適にパソコンを使えるようになっているのです。
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音が出なくて静か
SSDのメリットとして、音の静かさが挙げられます。HDDは物理的な動作する部品があるため、データへアクセスする時に音が生じます。特にデータを探す時の「カリカリ」という音は、耳ざわりに感じることもあるでしょう。しかしSSDは、電子部品で構成されているため、物理的に動作する部品がありません。そのため、データへのアクセス時にも音が生じず、静かなままなのです。
図書館やカフェなど静かな環境でパソコンを使う時は、HDDのアクセス音が必要以上に響いてしまうことがあります。こういった環境では、音が生じないSSDがふさわしいでしょう。
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衝撃に強い
衝撃への強さも重要なポイントです。HDDは精密な部品を内蔵しており、強い衝撃を受けるとヘッドが動いたり、磁気ディスクがきずついたりして、データの損失や故障の原因になります。しかし、物理的な動作をしないSSDであれば、よほど強い衝撃でない限りデータを失うようなことは起こらないでしょう。
こういった衝撃への強さは、ノートブックで大きなメリットになります。ノートブックは持ち運んで使うことが多いため、うっかり落としてしまったり、ぶつけてしまったりすることがあります。SSDであれば、そういったアクシデントにも耐えられるのです。
HDDの特徴、メリット
ストレージの主流はHDDからSSDになっていますが、HDDにも優れたポイントがいくつもあります。HDDのメリットが分かると、SSDと併用する魅力を感じられるでしょう。HDDの特徴やメリットを紹介します。
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大容量でも値段が安い
HDDには大容量でも価格が安いというメリットがあります。HDDは長年蓄積した技術もあって、製造コストが低く抑えられています。そのため、同じ容量のSSDと比べると、HDDのほうがずっと安く手に入ります。
そのため、SSDだと価格的に導入しにくい、1TB以上の容量でもHDDであれば気にせず採り入れられるでしょう。SSDとHDDの価格差は、容量が大きくなればなるほど開きます。
4TB以上の大容量になるとSSDは高価格帯のものしか選択肢がありませんが、HDDであれば4TBでも比較的手ごろな価格で購入可能です。
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パソコンのスペースを活用できる
HDDのメリットとして、パソコンの内部スペースを有効活用できる点も見逃せません。パソコンの内部には、SATA接続のストレージを設置するスペースがあります。SSDが、コンピューターのマザーボードにあるM.2スロットに挿入するタイプなら、SATA接続のスロットが空きます。この空いたスペースでHDDを搭載することが可能なのです。
ノートブックでもSSDだけを搭載しているモデルが増えています。しかし、SSDを搭載しつつも、HDDを搭載できるスペースを残しているモデルもまだ多くあります。そういったスペースを有効活用すれば、容量に余裕のあるストレージの使い方ができるでしょう。
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寿命が比較的短い
HDDの特徴として、SSDと比べて寿命が短いことが挙げられます。HDDは物理的に動作する部品があるため、長期間使っていると徐々に摩耗して故障のリスクが高まります。一般的にHDDの寿命は、3~5年程度といわれています。使用頻度や環境によって差はありますが、SSDと比べると短いのは確かです。
ただし、HDDの寿命が近づくと、徐々に調子を悪くしていくことが一般的です。例えば、アクセス速度が遅くなったり、異音がしたりといった症状が現れます。こうした症状が現れているのであれば寿命が近づいていることが分かり、買い替えや交換などの判断ができるでしょう。
SSDを選ぶ時のチェックポイント
SSDにはいくつかの種類があり、それぞれ性能などが異なります。SSDを選ぶ時は、こういったポイントをチェックしておきましょう。これらのポイントを押さえておけば、自分に合ったSSDを選べます。SSDを選ぶ時に、チェックしておきたいポイントを紹介します。
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SSDの種類を確認する
まずSSDにどんな種類があるのかを確認しましょう。SSDには大きく分けて、M.2タイプとSATAタイプの2種類があります。
M.2タイプは、短冊状の基板に半導体が載ったタイプのSSDです。コンピューターのマザーボードのM.2スロットに、SSDを挿入して使用します。最近のパソコンでは、このM.2タイプのものが主流です。SATAタイプは2.5インチHDDと同じ形状で、そのままHDDと入れ換えて使用することが可能です。
M.2に似たSSDに、mSATAがあります。古いノートブックなどに使われていましたが、現在はあまり見かけなくなっています。
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接続方式が違うとアクセスの速さが違う
SSDの接続方式には大きく分けてPCI-e(PCI Express)とSATAの2種類があり、データの転送速度が異なります。
PCIeはマザーボードとSSDを直接接続する方式です。CPUとSSDが近い位置で高速に通信できるため、データの読み書きが速くなります。特にNVMe規格に対応したPCIeのSSDは、SATAのSSDよりも数倍高速です。
SATAだと最高転送速度は6Gbpsですが、PCI-eだと40Gbpsにもなります(理論値)。ただ、SATAのSSDでもHDDよりはるかに高速なため、快適にパソコンを使えるでしょう。
HDDを選ぶ時のチェックポイント
HDDを選ぶ時もSSDと同じように、チェックしておきたいポイントがあります。HDDによって性能に違いがあるためです。HDDの性能をフル活用するために、知っておきたいポイントを確認しておきましょう。
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回転数が大きいとアクセスが速い
HDDを選ぶ時は、回転数にも注目しましょう。HDDの回転数は1分間に内部の磁気ディスクがどれだけ回転するのかを示しており、5400rpmと7200rpmがあります。磁気ディスクの回転が速ければ速いほど、データへのアクセスが速くなるため、それだけパソコンを快適に使えるようになるのです。
デスクトップパソコンでは7200rpmが主流で、ノートブックでは5400rpmのHDDが主流になっています。ノートブックでも7200rpmのHDDがあるものの、発熱や騒音が大きくなる傾向にあります。外付けHDDを購入する時は、用途に合わせて回転数を検討しましょう。
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HDDのサイズを確認する
HDD選びではサイズも重要なポイントです。HDDには2.5インチと3.5インチの2種類があり、使用目的に合わせて選ぶ必要があります。
2.5インチHDDは、主にノートブックで使われているサイズです。小型で薄型なのでモバイル用途に適しています。容量は1TB程度までが主流で、大容量の2.5インチHDDはあまり数が多くありません。
3.5インチHDDはデスクトップパソコンで主に使われているサイズで、大容量のモデルが豊富にそろっています。容量は2TB、4TB、8TBなど、2.5インチHDDよりもはるかに大きくなります。
SSDとHDDを使い分ける時のポイント
SSDとHDDはそれぞれ特徴が異なるため、用途に合わせて使い分けることが大切です。ポイントを押さえることで、SSDとHDDのメリットを最大限に活かした使い方ができるでしょう。それでは、SSDとHDDを使い分ける使い方を解説します。
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OSやソフトはSSDを利用する
SSDとHDDの使い分けでは、OSやソフトウエアのインストール先にSSDを使いましょう。SSDの高速なアクセス性能を活かせば、パソコンの動作を快適にできます。
Windows は起動時に大量のデータを読み込みます。Windows のインストールをSSDにしていれば、大幅に起動時間を短縮できるでしょう。また、Webブラウザ、ワープロソフト、表計算ソフトなどの頻繁に使うソフトウエアも、SSDへインストールすることで、起動や操作のレスポンスも良くなります。
特にクリエイティブ系のソフトウエアは大量のデータを扱うため、SSDを利用することで操作感の大幅な向上が期待できます。
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頻繁に使うデータは保存先をSSDにする
頻繁に使うデータの保存先は、SSDにするのがおすすめです。SSDならデータへのアクセスが高速なので、ストレスなく利用できます。
例えば仕事で使う書類のデータは、SSDに保存しておくと便利でしょう。ワープロソフトや表計算ソフトで作成したファイルは、開く度にデータを読み込みます。保存先がHDDだとファイルを開くのに時間がかかることがありますが、SSDなら素早くファイルを開けるので作業効率が上がります。
また、写真や動画の編集作業でも、画像や動画を読み込むに時間がかかります。スピーディに作業を行うなら、SSDへデータを保存しましょう。
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大作ゲームとライトゲームで分ける
ゲームのインストール先は、大作ゲームとライトゲームで使い分けるのがおすすめです。
大作ゲームはインストールする時に、100GB以上の容量が必要になることがあります。これだけ大容量だと、起動する時の時間も長くなりがちです。SSDにインストールすれば、起動時間を短縮できるため、快適にゲームを楽しめるでしょう。
一方、ライトゲームは容量が小さく、起動時間もさほど長くないため、HDDにインストールしても問題ないでしょう。例えば、レトロゲームや、2Dのインディーゲームなどは、SSDの性能を活かしきれないので、わざわざSSDを使う必要はありません。
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ノートブックのHDDは外付けが安心
ノートブックでHDDを使うのであれば、外付けHDDがおすすめです。ノートブックは持ち運びが多いため、うっかり落としてしまうこともあるでしょう。HDDは衝撃に弱いため、落下の衝撃で故障するリスクがあります。
特にデータアクセス中のHDDに衝撃を与えると、ヘッドと磁気ディスクが接触して致命的なダメージを受けるおそれがあります。ノートブックにHDDを内蔵すると、このようなリスクを常に抱えることになります。万が一の故障で、大切なデータを失ってしまっては大変です。
外付けHDDなら使わない時は取り外しておけるので、衝撃のリスクを減らせます。
SSDとHDDを使い分ける時の注意点
SSDとHDDを使い分ける時は、いくつかの注意点があります。それぞれの違いを理解して、適切に扱うよう心がけましょう。あらかじめ知っておきたい、SSDとHDDを使い分ける時の注意点を詳しく解説します。
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それぞれの寿命の違いに注意
SSDとHDDの寿命の違いに注意しましょう。一般的に、SSDのほうがHDDよりも寿命が長いといわれています。SSDは物理的な負担がなく、衝撃による故障リスクが低いためです。しかし、HDDは物理的に動作する部品などもあり、長期間の使用で摩耗します。また、衝撃に弱いので、落下や強い振動で故障することもあります。
この寿命の違いを意識して、HDDはデータ保存用として割り切って使うのがおすすめです。万が一HDDが故障しても、OSが入ったSSDは動作しているため、別のHDDを用意すれば復旧が可能です。HDDは交換を前提として、外付けHDDにしておくのも良いでしょう。
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HDDはなるべく持ち運ばない
HDDを使う時は、なるべく持ち運ばないようにしましょう。強い衝撃でデータを失うリスクがあるため、落下や衝突などに遭わないようにすることが大切です。デスクトップパソコンであれば問題ありませんが、ノートブックは要注意です。ただし、ほとんど持ち運ばない、屋内専用であればノートブックにHDDを内蔵しても問題ないでしょう。
どうしてもHDDを持ち運ぶ必要がある時は、できるだけていねいに扱うことが大切です。ノートブックの電源を切って、衝撃を受けたとしても深刻なダメージにつながらないようにして下さい。
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外付けはUSBの違いに注意
外付けのSSDやHDDを使う場合は、パソコンのUSBポートの種類に注意が必要です。USBにはいくつかの規格があり、転送速度に大きな差があるためです。現在の主流はUSB 3.0とそれ以降の規格です。USB 3.0は最大転送速度が5Gbpsと、USB 2.0の480Mbpsに比べて10倍以上も高速です。
データのアクセスが遅いHDDで、転送速度の遅い規格で接続してしまうとより使い勝手が悪くなります。特に大量のデータを転送する時は、かかる時間に大きな差が生じるでしょう。
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