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会社で使う法人向けパソコンは、搭載されている機能やソフト、メーカーによるサポートなどのサービス内容に至るまで個人向けパソコンとは異なる点が数多くあります。必要なスペックも個人向けパソコンとは異なりますし、セキュリティ機能などもしっかりとしたものを選びたいですよね。本記事では会社で使える法人向けパソコンの選び方や、おすすめのモデルについて紹介します。これから法人向けパソコンの導入を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
目 次
パソコンには一般ユーザーが使うことを目的としたコンシューマモデルの他に、会社などで使うビジネス用途に特化した法人向けモデルというものが存在します。法人向けパソコンの見た目は個人向けパソコンと同じように見えても、使える機能やアプリ、価格帯などに違いがあります。ここでは、法人向けパソコンとは一体どのようなパソコンなのか概要について紹介します。
法人向けパソコンの多くは、ビジネスシーンに適したスペックを備えています。CPUは一般的なビジネスにおける作業に耐えうるグレードのものが採用され、メモリーやストレージも比較的容量の大き目なものを搭載し、さまざまな仕事に対応できるように設計されています。また、OSはセキュリティ対策も兼ねてWindows 11のHomeエディションではなくProがインストールされているモデルがほとんどです。
法人向けパソコンには余計なソフトが入っておらず、インストールされているソフトは必要最低限のみといった特徴もあります。不要なソフトが入っていないため、CPUやメモリーを無駄に圧迫することがなくスムーズに作業を進めることができるでしょう。その一方で、法人向けパソコンには一般向けパソコンにはインストールされていないような、専門的なソフトが付随していることがあります。パソコンを注文する際に業務で必要なソフトがあれば、パソコン本体とまとめて購入することで割引が適用されるケースもあるためチェックしてみると良いでしょう。
法人向けパソコンは保証やサポートが充実しているといった特徴もあります。サービスの内容はパソコンを販売しているメーカーによってさまざまです。例えばLenovoでは中小規模企業や個人事業主向けの専用ストア「Lenovo Pro」を展開しています。パソコンを購入する際に予算に応じてスペックや要件などの相談に乗ったり、特別価格でパソコンを提供したり、お得な購入特典などを用意しています。
会社で使うパソコンに求められるスペックは仕事の内容によって異なります。さまざまな業務に対応するためにも必要最低限のスペックではなく、少し余裕を持たせて選んだ方が良いでしょう。どのような項目についてチェックすれば良いかについて順番に解説していきます。
OSとはパソコン全体の動作を管理するソフトウエアのことで、パソコンを使う上では必須です。代表的なOSにはWindows、macOS、ChromeOSなどがありますが、会社で使うのであれば普及率の高いWindowsがおすすめ。WindowsはHomrとProfessionalの2つのエディションが用意されていますが、ビジネス向けの場合はセキュリティ対策などの理由からProfessionalエディションを選びましょう。
CPUはパソコンの頭脳に相当するパーツです。CPUの性能が高いほどパソコン全体の処理能力が向上します。ただし、ハイグレードなCPUは価格も高いため、用途に応じた適切なスペックのモデルを選ぶことが大切。ビジネス用途で使うならIntelのCore i5か、AMDのRyzen5以上がおすすめです。もしパソコンで作業をする機会が少なく、Webサイトの閲覧やメールの送受信程度ということであれば、Core i3でも問題ない場合もあります。
メモリーはデータを一時的に保存するための記憶媒体です。メモリー容量が大きければ同時に複数の処理を実行することができ、比較的重めの処理でもサクサクと実行することができます。同時に複数のウィンドウを開いて作業することがあるなら、最低でも8GBは必要でしょう。また、動画編集やCADを扱う仕事の場合は16〜32GB以上のメモリーが望ましいです。メモリー容量が足りないと作業中に動作が重くなったりフリーズしたりすることがあるため、仕事の効率を上げるためにも余裕のある容量を選びましょう。
ストレージは、さまざまなデータを保存しておくための記憶媒体です。ストレージには、回転する円盤に磁気でデータを読み書きするHDDと、メモリーチップにデータ読み書きするSSDの2種類があります。おすすめはSSDで、SSDはHDDよりも価格は高いものの、読み書きの速度が速く故障のリスクが低いといったメリットがあります。必要なストレージ容量は仕事内容にもよりますが、会社内に共有ドライブがあるなら250GB程度を、そうでない場合は500GB以上を目安に選ぶと良いでしょう。
映像を扱う仕事でなければ解像度やパネルの種類にはそこまでこだわる必要はありませんが、モニターのサイズは仕事の効率に直結します。サイズが小さいと一度に表示できる情報が少ないため、文章を読み書きする時に何度もスクロールが必要です。また、Webで調べものをしながら資料を作る時など、複数のウィンドウを並べて表示できた方が便利でしょう。デスクトップパソコンなら27インチ程度を、ノートパソコンなら携帯性も考慮して13インチ程度を目安に選ぶと良いでしょう。
法人向けパソコンには基本的に無駄なソフトがインストールされていません。不要なソフトが入っているとメモリーやストレージを無駄に圧迫してしまい、パソコンの動作が重くなってしまうことがあります。法人向けパソコンは業務を行うのに最適化された状態で販売されていると言えるでしょう。
一方で、法人向けパソコンには、一般向けのパソコンにはインストールされていないような専門的なソフトが入っていることがあります。プリインストールされているソフトの価格はメーカーによって異なるので、必要なソフトがある場合はメーカーが取り扱っているソフトの種類や割引率を確認しましょう。
インターフェースとは、パソコンと外部機器をつなぐための端子やスロットのこと。インターフェースが充実していれば、さまざまな外部機器と接続できるためパソコンの拡張性が高くなります。代表的なインターフェースには次のようなものがあります。
搭載されている端子の規格や形状、数などをチェックしましょう。
仕事の内容や使い方によって、快適に作業できるパソコンのスペックは異なります。具体的にはどの程度のスペックが必要なのか、実際にありそうな状況ごとに推奨されるスペックを紹介します。
外出先に持ち出して使う機会があるならデスクトップではなくノートパソコン一択です。頻繁に持ち運ぶのであれば、重量やサイズ、バッテリーの容量なども考慮して軽めのモデルを選びましょう。以下がスペックの目安ですが、仕事の内容によってはメモリーをもう少し増やしても良いかもしれません。
自宅や会社内での事務作業がメインという場合は、デスクトップPCがおすすめです。デスクトップ型は持ち運びはできませんが、同じ価格帯であればノート型よりもスペックが高いのがデスクトップ型の特徴。作業内容に合わせて使いやすいサイズのモニターを選びましょう。以下は比較的軽めの作業を想定したスペックの目安です。
プログラミングやクリエイティブな業務を行う場合、快適な動作のためには高性能なCPUやメモリーが必要です。場合によっては別途グラフィックボードが必要となることもあるかもしれません。ストレージに関しては、作業内容や会社内に共有ドライブがあるかどうかによっても必要なサイズが異なります。モニターは大きい方が作業しやすく、解像度の高いものを選びましょう。
続いて、パソコンのグレード別にどのような作業が適しているか、またどの程度のスペックのパソコンを購入すれば良いかについて紹介します。
作業内容が比較的軽めなものであれば、あまり高スペックなパソコンは必要ないでしょう。具体的な作業例としては、Webサイト閲覧やメールの送受信、簡易なデータ入力や書類作成などといった作業であれば、エントリークラスのパソコンでも十分耐えられるでしょう。もし複数のソフトを同時に起動したり、画像編集ソフトなどを使ったりする場合はややスペック不足になることもあります。以下がスペックと価格の目安です。
一般的なビジネス用途としてパソコンを購入するなら、ミドルクラスのモデルから選びましょう。仕事の例としては、Excelなどによる表計算や資料の作成、複数のソフトを同時利用する場合などが該当します。扱うデータの大きさや使用するソフトなどによって必要なメモリー容量は変わってきますが、迷った時は少し高めのスペックを選んでおけば安心です。
ハイエンドとは、数あるパソコンの中でも高性能なモデルのものを指します。基本性能が高いため動作が快適で、設計やデザイン、Web開発などクリエイティブ系やIT系職種での作業にも耐えうるスペックを備えています。Microsoft Officeを使った事務作業をはじめ、会計処理や資料作成、画像や音楽の編集作業など、さまざまな用途で高いパフォーマンスを期待できるでしょう。
ワークステーションとは、クリエイティブな現場での利用を想定して作られたパソコンのことを言います。長時間利用しても動作が安定しているため、サーバーとしても利用可能。高い処理能力を持っており、クリエイティブ用途で特に力を発揮することができます。CADの利用やビックデータの解析など、一般的なパソコンではスペック不足となってしまうような処理や、より専門的なソフトを使った作業も、ワークステーションなら可能です。
ここでは、会社で使うパソコンを選ぶ際に気になる内容についてQ&A形式で解説します。気になる項目がある場合は参考にしてみて下さいね。
海外メーカーのパソコンでも問題ありませんし、実際に海外メーカーのパソコンを会社で使っている企業は大勢あります。あまりにも知名度の低い海外メーカーは不安ですが、一定の知名度があり、国内に本社や支社を構えているメーカーであれば問題ありません。サポートも日本語に対応しているため、問い合わせで困るといった心配もないでしょう。メーカーを選ぶ際はサポートの内容や知名度の高さなどを考慮して選ぶと安心です。
会社で使うパソコンは必要な台数が多いため、同時に購入しようとすると大きな初期費用がかかってしまいます。そんな時、レンタルやリースなら初期費用を抑えることができるので便利。高性能な最新機種を安く調達することができ、購入するわけではないので固定資産税がかからないといったメリットもあります。長期間使用する場合は購入した方が支払い総額は安くなりますが、資金調達が難しい場合はリースやレンタルといった選択肢も有効な手段です。
ネットショップなどで販売されている中古パソコンは価格が安いのが魅力ですが、会社で使うパソコンを中古で購入するのは避けた方が良いでしょう。中古パソコンは劣化状況が不明なため、いつ故障してしまうかわからないといったリスクを抱えています。また、不具合が発生しても保証がないため、修理や買い替えで余計なコストがかかる可能性があります。さらに、ウイルスによる危険性もあるため、特にビジネス用途で使うパソコンは新品での購入をおすすめします。
会社で仕事用として使えるおすすめのデスクトップパソコンを3点選んで紹介します。ビジネスデスクトップを探している人は参考にしてみて下さい。
ThinkCentre neo 50s Small Gen 4
「ThinkCentre neo 50s Small Gen 4」はコンパクトで省スペースの7.4L筐体のデスクトップパソコンです。第13世代のIntel Coreプロセッサーを搭載しており、さまざまなタスクを容易にこなすことが可能です。筐体の85%にリサイクル素材が使用されており、環境へも配慮された設計となっています。Lenovo独自の技術で消費電力を抑制しつつ、パフォーマンスを最大化する3つの最適化モードを搭載しています。
ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4
「ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4」はコンパクト型と呼ばれるタイプのデスクトップパソコン。サイズは無線LANルーターほどで、設置に広いスペースを必要としないため、デスク回りをすっきりさせることができます。第13世代のIntel Core i5プロセッサーを搭載可能で、USB Type-CやHDMIなどを含む複数のポートを搭載しています。耐久性に優れており、セキュリティ対策に欠かせないThinkShieldを搭載しているため、ハイブリッドワークにも適しています。
ここからは、会社で使えるおすすめのノートパソコンを3点紹介します。軽くて高性能、セキュリティ対策もばっちりなノートパソコンが欲しい人は参考にしてみて下さい。
【米沢生産モデル】ThinkPad X1 Carbon Gen 11
「ThinkPad X1 Carbon Gen 11」はLenovoのフラッグシップモデル。中でも米沢生産モデルは日本の山形県米沢市の工場で生産された、国産のThinkPadのことを言います。キーピッチが広く入力が容易な点や、スリムで軽量、スタイリッシュなデザイン性が特徴。またパフォーマンスも高く、多くのビジネスパーソンから人気を集めています。豊富なインターフェースを備えており、変換アダプターなしで外部機器と接続することが可能。指紋センサーやIRカメラと連動する顔認識などにより、高いセキュリティ能力も持っています。
会社で使う法人向けパソコンは、個人向けパソコンと同じように見えても、起動してみると使える機能や入っているソフトなど異なる点がいくつもあります。個人向けパソコンよりも保証やサポートが充実しており、価格も法人向けパソコンの方が高額であることが多いでしょう。導入するパソコンのスペックを決める際は、必要最低限のギリギリのスペックではなく、少し余裕を持たせて上のスペックを選ぶと安心です。Lenovoでは法人向けパソコンの購入前に、予算や希望するスペックなどを考慮して適切なモデルを紹介してくれるサービスを提供しています。パソコン選びに迷っている人は、一度Lenovo Proから相談してはいかがでしょうか。