目 次
ステップ1|Copilotの基本を解説
CopilotはMicrosoftが提供するAIアシスタントで、チャット形式で指示をして日常的な作業を効率化できるツールです。Copilotとは副操縦士という意味で、ユーザーをさまざまな機能でサポートしてくれます。まずはCopilotを基本から学んでいきましょう。
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CopilotはMicrosoftのAIアシスタント
CopilotはMicrosoftのAIアシスタントツールで、Windows 11 やブラウザのEdgeなどから利用できます。日常的なパソコン作業をCopilotはAIとしてサポートし、ユーザーの作業効率を高めてくれます。例えば、メールの返信や資料作成のような文章の作成を手助けしたり、ニュース記事を要約して分かりやすくしたり、作業時間の短縮に貢献してくれるのです。その他にも、WordやExcelなどのMicrosoft Office製品と連携した使い方もできます。
しかも、難しい知識は必要ありません。ふだん話しているような、自然な言葉で指示を出して対応してもらえます。ITに詳しくない人でも、すぐに使いこなせるでしょう。
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Copilotは無料で使える!
料金プランを紹介Copilotには非常に多くの機能があるのですが、その多くを無料で利用することが可能です。文章の作成やWebページの要約、外国語の翻訳など、日常的に使う多くの機能が無料で利用できます。ただし、Copilotの高度な機能を利用するには、月額利用料がかかります。まずはCopilotを無料で利用してみて、より高度な機能が必要だと感じたら有料プランを検討して下さい。
Copilotのプランには、次の3種類があります。
プラン 月額料金 概要 Copilot 無料 基本的なCopilotの機能 Copilot Pro 3,200円 より高度な機能のCopilot Microsoft 365 Copilot 4,497円 法人用のビジネス向けのCopilot 有料プランでは高度な機能を利用できる他、利用者の多い時間帯でも優先的にアクセスできるなどの特典があります。
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CopilotのAIエンジンはChatGPT
OpenAIが開発したChatGPTはチャット形式で利用できるAIとして、世界中で大きな話題となりました。Copilotで利用しているAIエンジンは、このChatGPTをベースにしています。Copilotでは Windows やEdgeで使いやすいようにカスタマイズされているため、初めての人でも利用しやすいでしょう。
Copilotで利用できるChatGPTのバージョンはGPT-4ですが、アクセスが増えて混雑すると、下位バージョンのGPT-3.5に切り替わってしまうことに注意して下さい。
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どんなことができる?Copilotの機能
Copilotで最もよく使う基本的な機能は、チャットによる会話です。人の話し言葉で入力すると、それに対してCopilotが返答をする機能です。ちょっとした調べ物、できごとの解説など、さまざまな質問に答えてくれます。質問に対する情報をインターネットで検索して、参考になる情報を教えてもらうことも可能です。
文章生成もCopilotの基本的な機能の1つです。この機能を使えばメールの返信文やブログ記事の作成を助けてくれるため、文章を書くのが苦手な人でも手軽に読みやすく、分かりやすい文章を作成できます。
画像生成機能はテキストを入力するだけで、AIが指示に基づいた画像を自動で作成してくれる機能です。資料やブログの記事に挿入する画像を、簡単に用意できます。その他にも外国語の翻訳、長い文章の要約なども行います。
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Copilot in Edgeなら
Windows 10 でも使用可能Copilotは Windows 11 の機能なのですが、Windows 10 で利用する方法があります。それはブラウザのEdgeに搭載されている、Copilot in Edgeを使う方法です。ブラウザのEdgeは Windows 10 でも利用できるため、EdgeからCopilotを利用できるのです。特別な設定や追加料金は必要なく、Edgeを起動するだけでCopilotを利用できます。これにより、Windows 10 でもAIを活用して作業効率を高められます。
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生成AIとはどういうもの?
生成AIとは入力したデータをもとに、新しいテキストや画像をつくり出す技術のことです。例えば、文章の一部を入力すると、その続きをAIが自動で生成したり、キーワードをもとに画像を作成したりします。Copilotの生成AIもこの技術を利用しており、文章の生成や要約、翻訳、画像生成など、多くのことを可能にしています。
生成AIは機械学習という技術を使い、大量のデータから学習した結果をユーザーへ提供します。これによりユーザーは専門的な知識がなくても、簡単に高品質な結果を得られるのです。
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Copilotの回答は正確とは限らない
Copilotは非常に便利なのですが、生成された回答が必ずしも正確とは限りません。AIは膨大なデータをもとにしていますが、それでも誤った情報や不完全な回答をユーザーへ提供してしまうことがあるのです。特に専門的な内容や重要な決定に関わる情報は、AIの回答をそのまま鵜呑みにするのではなく、必ず自身で確認することが大切です。
例えば、文章生成やデータの分析結果などでは、生成された内容が本当に正しいかどうかを自分でチェックするようにしましょう。AIはあくまでサポートツールで、最終的な判断はユーザー自身が行う必要があるのです。
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個人情報、機密情報は扱わない
CopilotのようなAIツールはクラウド上で処理を行うため、セキュリティに関する注意が必要です。AIはユーザーが入力した情報をクラウドに送信して処理を行いますが、わずかながらもセキュリティリスクがあります。個人情報や機密情報など、流出すると大きな問題になるデータはAIに入力しないように気をつけましょう。
例えば、パスワードや住所、電話番号などの個人情報、または会社の機密文書や顧客データなどは、AIツールに入力しないよう心がけて下さい。AIツールはリスクを理解した上で、安全に利用することが大切です。
ステップ2|Copilotを実際に使ってみる
CopilotやAIの基本が分かったら、いよいよ実際にCopilotを使ってみましょう。Copilotは初心者でも使えるように設計されているため、とても簡単に始められます。基本的な使い方を覚えて、より高度な使い方に慣れていきましょう。
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Copilot in Windows を起動する
まずはソフトウエアのCopilot、Copilot in Windows を使う方法を解説します。まず、Windows 11 が最新の状態にアップデートされていることを確認して下さい。Windows を適切にアップデートしていれば、Copilot in Windows は自動的にインストールされています。
Copilotを起動するには、タスクバーのアイコンから直接アクセスするか、スタートメニューで「Copilot」と検索し、表示されたアプリをクリックするだけです。
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Copilot for Edgeを起動する
次はブラウザ版のCopilot for Edgeを起動する方法を解説します。Copilot for Edgeは、ブラウザのEdgeから簡単に起動できます。Edgeを起動して右上に表示されている「Copilot」アイコンをクリックするだけで、Copilot for Edgeが起動します。アイコンではなく、キーボードのショートカットを利用する時は「Ctrl+Shift+.」です。
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プロンプトを入力して
Copilotに回答をもらうCopilotを起動したらフォームへプロンプトを入力することで、チャット形式でAIへ指示を行えます。AIに指示を与えるための文章やキーワードのことを、「プロンプト」といいます。プロンプトを入力することで、AIはその指示にしたがって適切な回答を提供します。使い方は非常に簡単で、Copilotの入力欄に質問や依頼内容を入力し、送信ボタンをクリックするだけで結果が表示されます。
まずは「私としりとりをして下さい」とフォームへ入力してみましょう。するとCopilotは、それに対する回答をしてくれます。回答が「私から始めますね。りんご。次は『ご』から始まる言葉です」だったら「ご」で始まる言葉を入力すれば、しりとりを続けられます。
しりとりを続けずに「りんごとは何ですか?」と入力すれば、Copilotはりんごがどういうものなのかを解説します。このようにCopilotは入力した言葉に対して、膨大なデータの中から最適な回答をする仕組みになっているのです。
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的確な回答をもらうプロンプトのコツ
CopilotなどのAIは入力された内容に基づいて回答を生成するため、指示が曖昧だと結果も曖昧になることがあります。まず、具体的な指示を出すことが重要です。例えば、「レポートを作成して」と入力するよりも、「300字程度でレポートの概要をまとめて下さい」と詳細に指示する方が、正確な回答を得やすくなります。
また、プロンプトに必要な情報を全て含めることも大切です。誰向けのレポートか、何についてのレポートかなど、必要な情報を含めることで、AIが適切に指示を理解できるようになるのです。
ステップ3|Copilotの便利な使い方
Copilotの基本的な使い方を理解したら、次は実践的な使い方をしてみましょう。ここからは日常の作業を効率化できる、Copilotの便利な使い方を詳しく解説します。Copilotの使い方をマスターすれば、作業をよりスムーズに進められるようになるでしょう。
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メールの返信など文章を作成する
Copilotを使えば、メールの返信文を簡単に作成できます。まず返信したいメールの内容を確認し、Copilotにどのような返信をしたいか指示を出します。
例えば、会議を実施するために空いているスケジュールを確認するメールが届いたとします。そういった時はCopilotに「メールの返信文を作成して下さい。会議の日程は10月10日13時~、15日終日、16日15時~が空いています」とプロンプトを入力すれば、返信にふさわしい文章を生成してくれます。生成された文章はそのまま使用できることも多いのですが、自分で少し編集するとさらに自然な文章に仕上げられます。
追加や修正がしたい時はCopilotへ続けてプロンプトを入力すれば、指示に対応した返信文を再び生成してくれます。
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Webサイトの情報を要約する
Copilotを使えば、Webサイトの長い情報も簡単に要約できます。例えば、ニュース記事やブログの内容を素早く把握したい時に、Copilotに要約を依頼すれば、主要なポイントだけを短時間で確認できます。
Webサイトの要約、特にニュース記事ではCopilot for Edgeの方が適しています。Edgeで要約したいWebサイトを開き「このページの内容を要約して下さい」とプロンプトを入力すれば、Copilotはページ全体を分析して重要な情報を抽出して簡潔にまとめてくれます。
要約して気になる情報があれば、より詳しく解説するようプロンプトを入力すれば、それに対応してさらに詳しい情報を提供してくれます。
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テキストを英語・日本語などに翻訳する
Copilotを使えば、テキストの翻訳も簡単にできます。例えば、英語から日本語、または日本語から英語へ翻訳したい場合、Copilotに「この文章を英語に翻訳して下さい」や「この文章を日本語に翻訳して下さい」と入力して対象の文章を貼り付けるだけで、瞬時に翻訳が完了します。
翻訳の精度も高く、ビジネス文書や日常のコミュニケーションに十分対応できるレベルです。また、Copilotは他の言語への翻訳にも対応しているため、多言語のテキストを処理したい時にも便利です。
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テキストの校正をする
Copilotを使えば、作成したテキストの校正も簡単に行えます。例えば、文章を入力し、「この文章を校正して下さい」とプロンプトを入力すると、Copilotが文法のミスや誤字、表現の改善点を提案してくれます。メールやレポート、ブログ記事など、さまざまなテキストに対応しており、文章の質を向上させるのに役立つでしょう。
特に長い文章だと自分だけで校正しても、ミスを見逃してしまうことがあります。しかし、Copilotに校正を依頼すれば簡単に修正ができ、正確な文章が完成します。また、Copilotは自然な表現も提案してくれるため、読みやすい文章に仕上げられるでしょう。
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画像を生成して保存する
Copilotを使えば、絵心がなくてもオリジナル画像を生成できます。例えば、ブログやプレゼンテーションに合う画像が必要な場合、Copilotに「草原の風景のイメージ画像を生成して下さい」と具体的な指示を出すだけで、AIが自動で画像を生成してくれます。
生成された画像はプレビューで表示されるため、イメージ通りかどうかを確認できます。もしイメージ通りでなければ、指示内容を調整して再生成することも可能です。生成された画像が気に入ったら画像をクリックして、ダウンロードボタンをクリックすれば保存できます。
ほしい画像を的確に生成してもらうには、画像の色合いや風景、雰囲気など指示を具体的にすることがコツです。
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Excelの関数を作成する
Copilotを使えば、Excelの関数を覚えていなくても簡単に作成できます。例えば、Excelで特定の計算をしたいものの、どの関数を使えばいいか分からない場合、Copilotに「A1~A10までの数字の合計を求める関数を作成して下さい」といったプロンプトを入力するだけで、AIが適切な関数を自動で生成してくれます。
Copilotは複雑な関数もサポートしているため、SUMやAVERAGEといった基本的な関数だけでなく、IF関数やVLOOKUP、さらにはもっと複雑な構造の関数でも作成が可能です。関数を自分で一から入力する必要がないため、Excelに慣れていない人でも手軽に高度な関数を利用できます。
この機能を活用することで、手間のかかる作業を大幅に効率化し、Excelをスムーズに操作できるようになるでしょう。
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画像からテキストを生成する
Copilotを使って所有している画像やWebサイトの画像から、文字情報を抜き出すことが可能です。この機能を使うことで印刷された文書からテキストデータを起こせるため、見ながら手で入力するよりも作業を効率化できます。ただし、画像が不鮮明だと正確にテキストデータを起こせないため、画像とテキストデータを見比べて確認しましょう。
まずは画像をCopilotへアップロードしましょう。画像データをCopilotにドロップする、またはキャプチャした画像をフォームに貼り付けて画像をCopilotにアップロードします。次に「画像の文字をテキストにして下さい」とプロンプトを入力すると、画像の文字情報をテキストにしてくれます。
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Copilotのプラグインを利用する
Copilotはプラグインを利用することで、さらに便利な機能を追加して使い方を強化できます。プラグインとは、特定の機能を追加する拡張ツールのことです。Copilotにプラグインをインストールして、特定のWebサービスとの連携をスムーズに行えるようになります。
プラグインを利用するには、Copilotの左下にある「プラグイン」をクリックします。すると利用できるプラグインが表示されるため、クリックしてオンにするだけです。まだ利用できるプラグインは少ないものの、徐々に増えてCopilotがさらに便利になっていくでしょう。
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スマートフォンにCopilotの
アプリをインストールするCopilotはスマートフォンへアプリをインストールして利用することも可能です。これにより外出先でもAIのサポートを受けて、活用できるようになるでしょう。Copilotのアプリは、AndroidとiPhoneのどちらにも対応しており、GooglePlayやAppStoreから無料でダウンロードできます。
スマートフォンにインストールしたCopilotは、パソコン版と同じように文章生成や情報の要約、翻訳などの機能を持っています。移動中でもメールの返信や簡単な調べ物、文書の校正などをスムーズに行えます。アプリ版の使い方はパソコン版とほぼ同じなので、すぐに使いこなせるようになるでしょう。
Copilot+PCとはどんなパソコンのこと?
Copilot+PCとはAI機能を持ったパソコンのことで、インターネットに接続していなくてもAIを利用できます。さまざまなメリットがあるため、AIに関心の高い人たちの間でとても話題になっています。Copilot+PCとはどんなパソコンなのか、分かりやすく解説します。
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Copilot+PCとは
Copilot+PCとは通常のCopilotと違って、インターネットに接続していなくてもAI機能を利用できるパソコンのことです。パソコン本体でAIのデータを処理するため、CPUの中にNPUという特別なプロセッサーを搭載しているのが特徴です。一般的なパソコンのCPUだと、AIの処理は複雑で対応できないのですが、NPUは人間の脳のような仕組みを持つことでAIの処理に対応しています。
Copilot+PCであれば、文章生成やデータの処理、画像生成など、AIを利用したさまざまな作業をスムーズに行えるようになります。しかも、インターネットへの接続が必要ないため、ネット回線状態に左右されません。
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Copilot+PCの特徴
また、AIを利用するにあたって、インターネットへ接続する必要がありません。つまり、機密情報や個人情報を送信する必要がないため、高いセキュリティを保てます。重要な情報を持っている人ほど、Copilot+PCでAI処理を行う意味があるのです。サーバーが混み合うなど、ネットワークの状況も影響しません。AIの重要性が高まっているからこそ、Copilot+PCを利用する意味があるのです。
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Copilot+PCでAIを使用するメリット
Copilot+PCでAIを使用するメリットとして、インターネットへ接続する必要がないことが挙げられます。ネットワークの状況やサーバーの混雑に影響されることなく、安定してAIを利用することが可能になります。すぐにAIを利用したい時に、さまざまな状況の影響を受けないことは、Copilot+PCのメリットです。
さらにAIを利用するにあたって、追加の費用がかからないのも大きなメリットです。大量のデータでも、CPUに内蔵されているNPUが処理します。外部のAIサービスを利用しないので、費用をかけずに済みます。Copilot+PCであれば、気軽にAIを利用できるようになるのです。
レノボのおすすめノートブックを紹介!
AIを活用したい人のために、レノボでおすすめのAI対応のノートブックを紹介します。初心者やビジネスユーザー、クリエイターなどさまざまなユーザーのニーズに応えるノートブックを用意しているので、ぜひチェックして下さい。
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カスタマイズでより
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ノートブックを購入する時の「もっとメモリーがあれば」といったニーズに、レノボであればしっかり応えてくれます。そのため、細かいスペックは気にせず、まずはどんなノートブックがあるのかをチェックしてみましょう。
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ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon
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