目 次
ハイスペックパソコンとはどんなパソコン?
ハイスペックパソコンとはその名のとおり、高い性能を持つパソコンのことです。CPUやGPUの性能、メモリの容量など、パソコンの各パーツが上位クラスのもので構成されていて、あらゆる作業をスムーズにこなせます。 ゲームを高画質で楽しんだり、負荷の高いソフトを快適に動かしたり、大量のデータを一瞬で処理したりと、さまざまな用途に対応できるのが特徴です。 ただし、ハイスペックとひと言でいっても、ゲームやデザインなど使う人によって基準が異なります。そのため、ハイスペックパソコンを選ぶときは、自分が何を重視するのか、どんな目的で使うのかを明確にすることが大切です。
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ハイスペックパソコンでできること
ハイスペックパソコンは性能が高いため、多くの作業をスムーズに、そして快適にこなせます。たとえば、ゲームをプレイするときは、高画質での表示、高いフレームレートの維持ができ、リアルなゲーム体験が可能です。また、大量の処理が必要な3Dモデリングのような作業も、スピーディに行えます。
また、大量のデータを高速で処理する能力が求められるビッグデータ分析やAIの学習などでは、ハイスペックパソコンは欠かせない存在です。動画編集やグラフィックデザインなども、ハイスペックパソコンがあれば、巨大なデータをスピーディに処理し、快適に操作できます。
このようにハイスペックパソコンは幅広い作業を高速で実行できるため、作業の効率化へ大いに寄与します。
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ハイスペックパソコンがおすすめの人
ハイスペックパソコンは性能が高いため、多くの用途に対応できます。なかでもクリエイティブな作業を行う人は、その性能を最大限に活用できるでしょう。
たとえば、大容量の画像データや動画を扱うことが多い動画編集者や写真家、3Dデータを作成するプロダクトデザイナーなどは、高速な処理能力と大量のデータの保存が可能なハイスペックパソコンで作業効率が大幅に向上します。
ゲームユーザーにもハイスペックパソコンおすすめです。最新のゲームを高品質な画像で楽しむことができるうえに、フレームレートの低下が少ないため、ストレスなくプレイできるでしょう。
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ハイスペックパソコンが必要でない人
一方で、ハイスペックパソコンが、必ずしも必要ではない人もいます。たとえば、外出先での作業が多く、パソコンを頻繁に持ち運ぶビジネスマンがそうです。主な作業はメールのチェックや文書作成、表計算など比較的パソコンの負荷が少ない作業で、ハイスペックパソコンでなくても十分に対応可能です。
また、ハイスペックパソコンは高い性能のために、重量が重く、バッテリーの持続時間が短い傾向があります。頻繁に移動する人にとっては、かえってマイナスになるかもしれません。
パソコンを主にWebサイトの閲覧や動画視聴、SNSのチェックなどに使う人にも、高い性能は必要ないでしょう。
ハイスペックパソコンのメリットとデメリット
ハイスペックパソコンには多くのメリットがあり、複雑な計算や大量のデータ処理も、スムーズにこなせます。しかしその一方で、デメリットもあります。ハイスペックパソコンのメリットとデメリットを比較してみましょう。
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メリット
ハイスペックパソコンのメリットはさまざまですが、集約すると次の3つになるでしょう。
- 処理能力が高いため、負荷の高い作業に対応できる
- 処理速度が速く、快適に作業ができる
- 性能が高いため、長く使い続けられる
ハイスペックパソコンの最大の特長は、高い処理能力を持っていることです。これにより、一般的なスペックのパソコンでは現実的でなかった、負荷の高い作業を行えるようになります。なおかつ、長い待ち時間が生じるような作業もスムーズに処理するため、スピーディでストレスを大幅に軽減するでしょう。
そして性能が高いということは、新しく登場するソフトの新機能にも対応できるためパソコンの寿命を延ばし、購入後も長期間にわたって使い続けられます。
パソコンに高い負荷かがかかるためにいままでできなかったような、趣味性の強い使い方も可能になります。
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デメリット
ハイスペックパソコンもメリットばかりではありません。性能が高いために、次のようなデメリットもあります。
- 高価なパーツを使うため、コストパフォーマンスが悪い
- 高性能パーツを搭載するため、重量が重い
- 電力消費量が大きくなる
ハイスペックパソコンは価格の高い高性能パーツを使用しているため、それだけ価格が高くなります。性能が高いため、それだけ長く使い続けることが可能ですが、それでも決してコストパフォーマンスがよいとはいえません。
高性能パーツは大きく、重いものが多いため、それだけ重量が重くなります。ハイスペックのノートブックだと、頻繁に持ち運ぶのが難しくなるほどの重量です。移動の多い人には、ハイスペックパソコンは向かないでしょう。
電力消費量が大きいのも、ハイスペックパソコンの欠点です。大量の電力を必要とするため、バッテリーの持続時間は非常に短くなります。ハイスペックのために不便になってしまう面もあるのです。
ハイスペックPCを購入するときの注意点
ハイスペックPCを購入するときは、何を基準にするのかをよく考えましょう。各パーツの性能や、それによるパフォーマンスなどをよく理解することが大切です。後悔なくハイスペックパソコンを購入するため、知っておくべき注意点を紹介します。
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パソコンの用途を明確にしておく
ハイスペックパソコンを購入するときは、パソコンの用途を明確にすることが大切です。なぜなら、パソコンの用途によって求められるスペックが変わってくるためです。
たとえば、大量のデータを扱う作業でハイスペックパソコンを使用するのであれば、大容量のメモリとストレージの優先度が高くなります。ストレージへのアクセス時間が長くなるのであれば、SSDのような高速アクセスができるストレージの採用も検討されるでしょう。
映像の処理が中心になるのであれば、GPUの性能に注目すべきです。高性能GPUであれば、作業を快適に進められます。
このように、パソコンの用途を明確にすることで、スペックの優先事項が変わってくるのです。
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ミニパソコンや軽量
ノートブックは向いてないハイスペックパソコンは、高い性能を持っています。そのために発熱量が大きく、巨大なファンやヒートシンクで、効率よくパソコン内部を冷却する必要があります。そもそも、高性能パーツそのもののサイズも、大きなものが多いです。つまりそれだけ、パソコンが大きくなります。ハイスペックパソコンの多くが、タワー型になっているのはそのためです。
ミニパソコンのような小型で省スペースのパソコン、薄型で軽量のノートブックなどだと、こういったハイスペックのパーツを搭載することは非常に困難です。
小型や軽量といったものを、ハイスペックパソコンに求めるのは難しいでしょう。コンパクトなサイズにできるスペックのパソコンを選ぶことをおすすめします。
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価格は高くコストパフォーマンスは悪い
ハイスペックパソコンは、高い性能が魅力である一方、価格もそれに比例して高くなることが多いです。ただし、コストパフォーマンスは決してよくはありません。一般的なパソコンの2倍の性能で、価格も2倍であればよいのですが、そんなことはなく、価格はその何倍にも跳ね上がることが多いです。そのため、ハイスペックパソコンを購入しても、価格に見合うだけの性能を得られるわけではないのです。
これは、ハイスペックパソコンのパーツで使用されている技術がまだ新しいもののため、普及価格帯になっていないために起こります。コストパフォーマンスの悪さを割り切って必要な性能を得られることにメリットを感じる、ハイスペックパソコンを購入する人にはそれが求められます。
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中古パソコンは
ハイスペックパソコンではないかも新品のパソコンでハイスペックパソコンは高価ですが、中古パソコンになるとぐっと価格は安くなります。ただし、それはあくまでも発売当時のハイスペックであって、いまもハイスペックとは限りません。多くの場合、現行のハイスペックパソコンと比較すると、性能に劣ることがほとんどでしょう。
たとえば、5年前の最高性能のパソコンは、当時はハイスペックだったかもしれませんが、いまではその性能はミドルグレード程度になってしまうかもしれません。また、中古パソコンはパーツの劣化や寿命も考慮に入れましょう。
これらを考慮するとハイスペックパソコンを求めるのであれば、新品の最新機種を選ぶことなにより優先されます。
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性能を発揮するには
パソコン以外にも費用がかかるハイスペックパソコンの性能を十分に発揮するには、パソコンだけではなく、周辺機器も合わせて考えることが重要です。
たとえば、高解像度の動画を扱う場合、高性能なパソコンがあっても、モニターが低解像度だとその映像を正しく表示できません。
音声編集や楽曲製作でも、ハイスペックパソコンだけでなく、高品質なヘッドホンやスピーカー、マイクなどのオーディオ機器が必要になります。品質の高くない機器では、パソコンの性能を十分に活用できないのです。つまり、ハイスペックパソコンに見合う性能を持った、周辺機器が必要になります。
初期費用は増えるかもしれませんが、結果として品質の高いものをつくり出すことが可能になるでしょう
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究極のハイスペックなら
デスクトップパソコン最高の性能を求めるなら、デスクトップパソコンがおすすめです。デスクトップパソコンはケースのサイズが大きいものがあり、どんな高性能のパーツでも搭載できるためです。たとえば、高性能のCPUは発熱量が大きいため、大きなファンやヒートシンクで冷やす必要があります。それらを搭載するには、大きなケースでなくてはなりません。
また、高性能なGPUを搭載したグラフィックボードは、複数のスロットを占有するほどの厚みがあります。そのため、ケースが大きくなければ搭載できません。
いま購入できるパソコンで、もっともハイスペックのものを購入しようと思ったら、デスクトップパソコン以外の選択肢はないのです。ケースのサイズも巨大なタワー型になるため、広い設置スペースが必要になります。
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電力消費量が非常に多い
ハイスペックパソコンは、電力消費量が非常に多くなります。性能の高いパーツを使用しているため、その性能を発揮するのに多くの電力を必要とするのです。そのため、ハイスペックパソコンを使用すると、電気代が増えるおそれがあります。この電気代の増加は、高性能な作業をスムーズに行うための代償といえるでしょう。
また、ハイスペックパソコンがノートブックの場合、バッテリーの持続時間が短くなることも覚悟しなければなりません。高性能なパーツは大量の電力を消費するため、バッテリーの持続時間が短くなってしまうのです。高性能なゲーミングノートブックだと、外へ持ち出して何時間も遊び続けるのは難しいでしょう。電源を確保できる場所で遊ぶ、といった使い方をする必要があります。
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高温になるため設置場所に注意
ハイスペックパソコンは、発生する熱量が非常に高いことにも注意が必要です。特にCPUのような核となるパーツは、高熱になりやすい傾向があります。そのため、ファンによる空冷では追いつかず、冷却した液体で冷やすタイプのパソコンもあります。
高熱を発するため、パソコンの設置場所には注意が必要です。たとえば、パソコンを壁に近い場所に設置すると、内部へ効率よく空気を取り込めなくなるため、CPUなどが十分に冷却できなくなるのです。
高温はパソコンの性能低下や故障の原因になります。長期間にわたる高温状態は、パソコンのパーツにダメージを与え、故障を招くおそれがあります。あまりにも高温になると、故障を防ぐためにパソコンが停止してしまうこともあります。
ハイスペックパソコンを探そう
ハイスペックパソコンを探そう
パソコンのハイスペックを決定するポイント
パソコンの性能を決めるのは、CPUやメモリ、ストレージなどのパーツです。それぞれがどのような働きをし、何を選べば自分にとって最高のパフォーマンスが得られるのでしょうか。その基準となるポイントを詳しく解説します。
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Core i7、Ryzen 7 以上のCPU
パソコンの性能を決める要素のひとつが、CPUです。CPUは人間でいうと「脳」にあたるもので、すべてのデータの処理を行っています。
ハイスペックパソコンに求められるCPUの性能は、一般的にインテル®であれば、Core™ i7以上、AMDであればRyzen™ 7以上が目安になります。これらのCPUは負荷の高い処理にも対応できる高性能で知られています。
一般ユーザー向けパソコンとしての最高性能CPUには、Core™ i9、Ryzen™ 9があります。どちらのCPUも高性能ではあるものの、発熱量が非常に大きいため、水冷式など特別な冷却方法が必要なこともあります。そして、高価なこともあって、搭載しているパソコンはあまりありません。しかし性能の高さは間違いなく最高レベルで、高解像度の動画編集、3DCGのモデリングなど高負荷の作業にはおすすめです。
ただし、CPUはパソコンの性能を決める一要素に過ぎません。ほかのパーツとのバランスも大切です。
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32GB 以上のメモリ
CPUに並ぶ重要なポイントが、メモリの容量です。メモリはパソコンが一時的にデータを保管するパーツで、容量が大きいほど多くの作業を同時に行ったり、大きなデータを扱ったりできます。どんなにCPUが高性能でも、メモリの容量が少なければ十分に性能を発揮できません。
Windows 11 の場合、起動するために必要なメモリの容量は4GB以上です。しかしそれでは、Windows を起動させるだけで精いっぱいです。快適にパソコンを動かすのであれば、何倍ものメモリが必要になります。
Windows 10 ではメモリが16GBで大容量といえましたが、新しい Windows 11 でハイスペックパソコンというのであれば、32GB以上は搭載したいところです。
動画編集や3Dモデリングなど、大量のデータを扱う作業なら、さらに大容量のメモリも検討しましょう。特にプロフェッショナルな作業を行う場合は、64GB以上のメモリを搭載したパソコンを選ぶとよいでしょう。
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ストレージは 1TB 以上の M.2 SSD
ストレージとは、データを保存するパーツのことで、容量が多いほどたくさんのデータを保存できます。いまの多くのパソコンでは、ストレージにSSDを搭載しています。SSDは、従来のハードディスク(HDD)よりもアクセス速度が速いが特徴で、Windows やソフトの起動やデータの保存を高速に行えます。SSDには種類がありM.2と呼ばれるタイプはさらに高速で、パソコンの性能を最大限に引き出すことができます。ハイスペックパソコンであれば、M.2のSSDを選びましょう。
容量の目安は1TBです。これくらいの容量があれば Windows とソフト、データなどすべてをSSDに保存できます。もっと大容量のデータを扱うのであれば2TB、またはもうひとつSSDを搭載するのもひとつの方法です。
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高性能なグラフィックボード
グラフィックボードは映像処理を専門に行うGPUというプロセッサーを搭載したパーツです。ゲームや動画編集など映像処理の負荷が高い用途で、高い性能を求められます。一般的なパソコンでは、CPUにGPUが内蔵されているため、グラフィックボードを搭載しないもののほうが多いです。
ハイスペックパソコンであれば、グラフィックボードも高性能なものを選びましょう。グラフィックボードを製造するメーカーには、NVIDIA®、AMD、インテル®の3社があります。高性能グラフィックボードでは、NVIDIA®またはAMDのどちらかを選ぶことになります。
それぞれのグラフィックボードは次のとおりで、上に行くほど高性能です。
NVIDIA® AMD GeForce RTX™ 4090
GeForce RTX™ 4080
GeForce RTX™ 4070 Ti
GeForce RTX™ 3090 TiRadeon™ RX 7900 XTX
Radeon™ RX 7900 XT
Radeon™ RX 6950 XT
Radeon™ RX 6900 XT高性能グラフィックボードは非常に高価で、ここで紹介したものだと10万円を超えるものもあります。
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高解像度の液晶ディスプレイ
ノートブックであれば、液晶ディスプレイの解像度も重要です。高性能グラフィックボードを搭載しても、液晶ディスプレイの性能が低ければ、その性能の高さを発揮できません。
解像度とは画面が表示できるピクセルの数をあらわし、解像度が高いほど多くのピクセルを表示できます。ディスプレイの解像度が高ければ、それだけ詳細に映像を映し出せるようになるのです。
また、画面に表示できる情報量を増やせるため、一画面で多くのウィンドウを表示できます。解像度の高い画像でも縮小させずに、そのまま表示することも可能です。
一般的なノートブックではフルHD(1920×1080)が一般的ですが、WQHD(2560×1440)、4K(3840×2160)も増えてきています。
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Thunderbolt 4.0 対応のUSB
インターフェイスはパソコンの重要な要素のひとつです。USB端子などが多いと、それだけさまざまな周辺機器と接続できるため、パソコンの用途が広がります。特にThunderbolt 4.0対応のUSB端子は、データ転送速度の速さと拡張性の高さからハイスペックパソコンには欠かせません。
Thunderbolt 4.0はUSBのひとつで、データ転送速度が非常に速く、映像や音声の転送にも対応しています。多くのデバイスを同時に接続できるという、拡張性の高さも大きなポイントです。大容量のデータを外部ストレージに保存するときや、複数のモニターを接続して作業を行うときに威力を発揮します。
ハイスペックパソコンを活かす周辺機器
単に性能が高いだけでは、高価なハイスペックパソコンを購入した意味がありません。その性能を最大限発揮するには、適切な周辺機器の選択が重要です。ハイスペックパソコンを活かすための周辺機器を紹介します。
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高解像度、高リフレッシュレートの
ディスプレイディスプレイを選ぶときは、解像度の高さに注目しましょう。高解像度のディスプレイは多くの情報を一画面に表示できるため、資料や映像を同時に表示させながら作業できるなど作業効率向上に大きく寄与します。フルHDのディスプレイが一般的ですが、WQHDや4Kなどより解像度の高いディスプレイにしましょう。
ハイスペックパソコンをゲーム中に使うのであれば、リフレッシュレートにも注目してください。リフレッシュレートは画面の更新回数をあらわす数値で、この数値が高いほど更新回数が増えるため動きがなめらかになります。60Hzのリフレッシュレートより120Hzのほうがなめらかに動き、瞬時の判断を求められるようなゲームで大きな威力を発揮します。
高解像度、高リフレッシュレートのディスプレイの性能をフルに活用するには、それに見合ったハイスペックパソコンが必要です。ハイスペックパソコンと高性能のディスプレイが揃ったとき、はじめて最高の映像体験を得られます。
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高解像度、大型の液晶タブレット
イラスト、マンガ、デザインを作成する人は、高解像度で大型の液晶タブレットがおすすめです。液晶タブレットは専用のペンで直接画面に描画できる機器で、紙に描くような感覚で絵を描くことが可能です。
液晶タブレットには小型で手ごろな価格の製品もあるのですが、ハイスペックパソコンの性能を引き出すのであれば、高解像度で大型の液晶タブレットがおすすめです。大型であれば紙とほぼ同じサイズのタブレットに絵を描くことが可能になります。また、ソフトのツールを複数表示させても、絵を描くスペースのじゃまをしません。そして解像度が高ければ、より詳細な完成イメージを表示させられます。
高性能の液晶タブレットをストレスなく動作させるには、それだけハイスペックなパソコンが必要になります。絵の拡大縮小など、ちょっとした動作もストレスなくできれば、イマジネーションを阻害することなく創作に打ち込めるでしょう。
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立体音響を可能にするサウンド環境
ゲームや映画を存分に楽しむには、良質なサウンド環境が欠かせません。パソコンに立体音響のシステムを導入することで、迫力あるサウンドを体感できます。立体音響とは周囲から音が聞こえるようにするサウンドシステムのことで、状況に応じて前後左右から音が聞こえます。
一般的な立体音響では5つのスピーカーを前に3台、背後に2台設置し、低音専用のスピーカーを1台配置します。これにより、映像のなかにいるような、リアルな音響を楽しめるのです。
立体音響に対応する映画やゲームであれば、敵が背後からあらわれるとうしろから音が聞こえるなど、臨場感が格段にアップします。映画やゲームだけでなく、音楽の表現力も向上するため、音楽ファンにもおすすめです。
高品質の立体音響を楽しむには、対応するサウンドボードとハイスペックのパソコンが必要になります。性能が高ければ音の再現性が高まり、良質なサウンドを楽しめるようにあるのです。
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正確な音を出すモニタースピーカー
動画編集や楽曲製作などの作業をしている人には、モニタースピーカーが必要です。モニタースピーカーは、原音に忠実な音を出力できるスピーカーことです。一般的なスピーカーは音楽や映画を楽しめるように調整されていますが、モニタースピーカーはそういった調整のされていない、映像や音楽に携わるプロ向けの機材です。
また、楽器などの音をパソコンに取り込むには、サウンドインターフェイスという機材も必要です。サウンドインターフェイスはアナログの音をデジタルに変換する機材で、楽曲製作には欠かせません。また、モニタースピーカーを接続して、製作した音楽を出力するのにも使用します。どちらも手ごろな価格の製品もありますが、パソコンの性能を活かすのであれば、プロ向けの機材がおすすめです。
用途別 ハイスペックパソコンを選ぶポイント
ハイスペックパソコンの選び方は、用途によって異なります。たとえば、ゲーム用途ならグラフィック性能を、動画編集なら大量のデータを扱えるストレージを重視するなどの違いがあります。それぞれの用途に合わせた、パソコン選びのポイントを解説します。
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Lenovoならカスタマイズで
理想のパソコンが手に入るパソコンを選ぶときは、自分の用途に合わせたスペックのものを選ぶことが大切です。しかし、思いどおりのパソコンというものは、案外売っていないものです。そこでおすすめなのが、Lenovoの通販サイトです。
Lenovoの通販サイトではカスタマイズできるパソコンを販売しているため、CPUの性能をアップする、メモリを大容量にするなど、自分の理想どおりのパソコンを手に入れられます。
カスタマイズのベースとなるパソコンのラインナップが豊富なのも、Lenovoで購入するメリットです。スタイリッシュなデザイン、大型ディスプレイのノートブックなどを豊富に取りそろえています。
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ゲーミングPCで高画質、大迫力のゲームを楽しむ
ゲームを楽しむためのパソコンとして、ゲーミングPCは非常に人気があります。ハイスペックパソコンであれば、家庭用ゲーム機よりも美しい映像で楽しむことが可能です。
映像にこだわるのであれば、グラフィックボード選びは重要です。高いものだとグラフィックボードだけで20万円を超えますが、最高性能であれば4Kという高画質でもなめらかに動き、よりリアルな映像でゲームを楽しめます。また、対戦ゲームであれば、高リフレッシュレートだとめまぐるしい画面の動きもきれいに表示できるため、それだけ有利に進められるのもメリットです。
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高性能ゲーミングPC
ゲームを楽しむパソコンとしては、グラフィックボードの性能が最優先になります。現時点で最高性能のグラフィックボードはGeForce RTX™ 4090で、4Kでなめらかに映像を表示するのであれば必須といえるでしょう。グラフィックボードに比べると、CPUの優先度はやや下がります。購入予算に余裕があれば、Core™ i9やRyzen™ 9も検討しましょう。
スペック CPU Core™ i7、またはRyzen™ 7以上 メモリ 32GB以上 ストレージ 1TB SSD グラフィックボード GeForce RTX™ 4090 そのほか 高解像度・高リフレッシュレートのディスプレイ -
高画質の動画でもスムーズに編集できる
動画編集そのものは、いまやスマートフォンを使って誰にでもできます。しかし、プロ並みのエフェクトやサウンドを用いた高品質な動画編集はスマートフォンにはできず、ハイスペックパソコンが欠かせません。
特に4Kのような高画質動画の編集は、ハイスペックパソコンが必須です。4Kだと動画データを読み込み、カットしてつなぐだけでも、パソコンに高い負荷がかかります。さらに映像の画質調整なども行うとなると、ハイスペックでも性能不足を感じるかもしれません。そのため、いま買える、最高の性能を持ったパソコンで臨みたいところです。
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動画編集系クリエイター向けPC
4K動画を本格的に編集するのであれば、あらゆるスペックが最高性能であることが望ましいです。特に動画を編集したあとのレンダリング作業には高い負荷がかかるため、CPUやグラフィックボードは高性能なものが望ましいです。扱うデータも大きいため、メモリは64GB、ストレージは2TBと可能な限り大容量にすることをおすすめします。
スペック CPU Core™ i9、またはRyzen™ 9 メモリ 64GB以上 ストレージ 2TB SSD グラフィックボード GeForce RTX™ 4090 そのほか モニタースピーカーなどの機材 -
イラスト・マンガをストレスなく快適に作成
イラストやマンガをパソコンで描くとき、データのアクセスや処理などのちょっとした待ち時間がストレスになることがあります。紙に描くのであれば生じないわずかな時間が、ストレスになってしまうのです。そのため、ストレスを感じさせない、ハイスペックなパソコンが必要になります。
ただ、ゲームや動画編集と比べると、イラストやマンガ作成で求められるハイスペックはそれほど高くはありません。人によっては、グラフィックボードも必要ないでしょう。しかし、少しのストレスも感じさせないようにするのであれば、メモリの容量はできるだけ多くしたいところです。
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グラフィック系クリエイター向けPC
イラストやマンガを作成するのであれば、最高性能レベルのハイスペックパソコンは必要ありません。パソコンよりは液晶タブレットに、購入予算を割り当てることをおすすめします。グラフィックボードもCPU内蔵のGPUで足りることが多いものの、3Dモデルなどを使うこともあるため、ミドルグレードのグラフィックボードがあるとよいでしょう。
スペック CPU Core™ i7、またはRyzen™ 7以上 メモリ 16GB以上 ストレージ 1TB SSD グラフィックボード GeForce RTX™ 3060 そのほか 高解像度・大画面液晶タブレット