目 次
ノートパソコンで動画を視聴するメリット
コンパクトに折りたたむことができ、好きな場所に移動して使用することができるノートパソコン。趣味用途からビジネス用途まで幅広い分野で多くの人から愛用されています。デスクトップではなく、ノートパソコンで動画を視聴するとどのようなメリットがあるのか紹介します。
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持ち運んで好きな場所で視聴できる
持ち運びできるという点はノートパソコンの最大の魅力ではないでしょうか。旅行や出張にも持って行くことができ、出かけた先でも好きな動画を楽しむことができます。また、パソコンを外に持ち出さない人でも、リビングや寝室など自宅内の好きな場所に移動してパソコンを使うことができるのも便利。HDMIを使ってテレビなどの大型モニターと接続すれば、より迫力ある映像で動画を視聴することも可能です。
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使わない時は収納しておける
ノートパソコンは使わない時は小さく折りたたんで収納することができます。常にデスクの上などを占有するわけではないため、他のインテリアとの調和を気にする必要はありませんし、使わない時はしまっておけるので部屋の雰囲気を壊すこともありません。デスクトップパソコンを設置するスペースを確保できない場合でも、ノートパソコンなら必要な時だけ広げて使うことができます。
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周辺機器が不要なので
余計なコストがかからないノートパソコンは必要な機能が全て本体に備わっているため、購入すればすぐに使い始めることができます。デスクトップパソコンであれば別途ディスプレイやキーボード、スピーカーなどを用意しなければなりませんが、ノートパソコンはその必要がありません。もちろん必要であれば外部デバイスを接続することもできますが、周辺機器などの購入による追加費用がほとんどかからないというメリットがあります。
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デスクトップよりも消費電力が低い
パソコンの消費電力の大きさは基本的に性能の高さと比例します。高性能なパソコンほど消費電力が大きくなり、月々の電気代も高くなります。ノートパソコンは外出先でもバッテリー駆動できるよう、デスクトップパソコンと比べると性能が控えめ。その代わりに消費電力が低く設定されています。また、ノートパソコンは周辺機器にかかる電力も必要ないため電気代を安く抑えたい人にもおすすめです。
ノートパソコンを選ぶ時にまず決めること
ノートパソコンは種類が多く、闇雲に選ぼうとしても迷ってしまいますよね。動画視聴など目的に合ったパソコンを選ぶためにも、まず最初に決めておくべきポイントについて紹介します。
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パソコンの種類
ひとくちにノートパソコンといっても、その種類はモバイルノートやタブレットPC、ゲーミングPCなどさまざまな種類があります。用途や使い方によって適切な製品は異なりますが、動画視聴が主な目的であればそこまで高性能なパソコンは必要ありません。あまり小さ過ぎるモデルを選んでしまうと動画を視聴するに不便なので、動画視聴用のパソコンを選ぶなら普通のノートパソコンを選べば問題ないでしょう。
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予算
ノートパソコンを選ぶ時は用途に合わせて予算を決めるのがおすすめです。パソコンは高性能になるほど価格も高くなる傾向があるため、予算が多ければそれだけ選択の幅が広がります。動画の視聴やインターネットの閲覧といった使い方であれば、そこまでスペックの高いパソコンでなくても問題ありません。まずは予算を決め、その中で納得できるスペックのパソコンを選ぶと良いでしょう。
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OSは Windows がおすすめ
OSはパソコンを動かす上で必要となる基本的なソフトウエアで、主に Windows、Mac OS、Chrome OSなどがあります。OSによって選べるノートパソコン本体や使用できるソフトウエアに違いがあるため、目的に合わせて適切なOSを選ぶことが大切です。これらの中では Windows が世界的にもシェアが高く、ユーザー数も多いのでほとんどの用途に対応可能。OSに対して特にこだわりがないのであれば、Windows を選んでおけば間違いありません。
ノートパソコンのスペックの選び方
用途を決め、どのようなパソコンが欲しいかが決まったら次は具体的なスペックについて検討していきます。主な使用目的が動画視聴のみである場合はそこまで高い性能は必要ありませんが、持ち運びやすさや画面の見やすさなどもチェックしていきましょう。ここではスペックの選び方について解説します。
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画面のサイズや重量
動画を視聴するのであれば画面のサイズは大きい方がおすすめ。ノートパソコンであれば15.6インチ以上だと画面が大きく迫力のある映像を楽しめます。ただし、サイズが大きいと重量が増すため持ち運びには不便となります。頻繁に持ち運ぶ予定なら多少サイズは小さくなっても、持ち運ぶ際に苦にならない1.5kg以下を目安に選ぶと良いでしょう。コンパクトなモデルを選んだとしても、テレビや外部モニターと接続すれば大画面で動画を楽しむことができます。
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バッテリーの駆動時間
バッテリーの駆動時間が長いと外出先でも電源を気にすることなくパソコンを使うことができるので安心です。駆動時間は搭載しているバッテリー容量だけでなく、パソコンの消費電力にも影響されます。例外はありますが、コンパクトサイズのノートパソコンは消費電力が低いため、バッテリーの駆動時間は大型のモデルよりも長い傾向があります。とはいえ最近のノートパソコンに搭載されているバッテリーの性能は上がってきているため、あまり神経質に選ばなくても動画視聴する分には問題ないでしょう。
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CPUはエントリークラスで十分
CPUはパソコン全体の処理を行うための重要なパーツ。Intel製のCore iシリーズやAMD製のRyzenシリーズなどが人気です。負荷の高い作業を行う場合は高性能なCPUが必要となりますが、動画視聴であればそこまで高性能なCPUは必要ありません。具体的にはCore i3やRyzen 3程度でも問題ないでしょう。CPUに限らずパソコンのパーツは高性能になるほど価格も高くなるため、オーバースペックとならないよう目的に合ったスペックを選ぶことが大切です。
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大容量メモリーは必要ない
メモリーはパソコンがスムーズに処理するために、データを一時的に保存しておくためのパーツです。容量が大きいと複数の処理を同時に実行したり、重い処理でもサクサクとこなしたりすることができます。メモリー容量は最低でも8GB、快適さを重視するなら16GB以上を選びましょう。動画視聴するだけならそこまで大容量のメモリーは必要ありませんが、OSなどのソフトを動かすために必要なメモリーのスペックは年々高くなってきています。パソコンを長く使いたいのであれば、メモリー容量は大きい方がおすすめです。
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動画を保存するなら大容量ストレージ
ストレージはパソコンにデータを保存するためのパーツです。ダウンロードした動画をパソコン内に保存するのであれば、容量の大きなストレージが必要。ストレージにはSSDとHDDの2種類があり、SSDは読み書きが高速な一方でHDDと比べると価格が高価です。最近のノートパソコンに搭載されているストレージはSSDが主流となっていますが、SSDに大量の動画を保存するとすぐに容量がいっぱいになってしまうでしょう。パソコン本体のストレージ容量は256GB程度のSSDを選び、別途外付けのHDDを利用するなどして容量を確保するのがおすすめです。
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インターフェース
インターフェースとは、パソコンと外部機器を接続するためのHDMIやBluetooth、光学ドライブなどといった端子やスロットのことをいいます。必要なインターフェースが備わっていれば外部のモニターに動画を出力したり、レンタルショップで借りてきたDVDやブルーレイディスクをパソコンで読み込んだりすることが可能です。パソコン本体に搭載されていなくても外付けで対応できる機能もありますが、端子の種類や数は事前にチェックしておきましょう。
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GPU
GPUとはグラフィック処理を行うのに特化したプロセッサーのこと。CADや3Dゲームをプレイするためには高性能なGPUが必要となるため、GPUを搭載した拡張ボードであるグラボを別途パソコンに取り付ける場合があります。しかし、動画を視聴するだけであれば高性能なGPUは不要です。Intel製のCPUはGPUを内蔵しているモデルが多く、動画視聴であれば内蔵型のGPUで十分でしょう。
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ディスプレイ
美しい映像で動画を楽しみたいならディスプレイにもこだわりたいですよね。サイズ以外にチェックすべきポイントについて紹介します。
● パネルの種類は映像の美しさを左右する
ノートパソコンのパネルにはIPSやVA、TNなどの液晶の他に有機ELのモデルがあります。それぞれ異なる強みを持ちますが、液晶から選ぶなら色の再現度が高く画質がきれいなIPS液晶がおすすめです。映像を扱うクリエイターからも愛用されています。一方、液晶と比べると価格は高いものの、有機ELのパネルはコントラストがはっきりしており明暗差や黒の表現が得意。映画などを視聴するのに適しています。
● 解像度はフルHD以上
解像度はディスプレイに表示可能なドットの数のことをいいます。解像度が高いほど鮮明な映像を映し出すことができるため、より深い没入感を味わうことができるでしょう。YoutubeなどのWeb動画を視聴するだけならフルHDでも十分ですが、最近は高解像度な動画も増えてきています。映画鑑賞をするのであれば4Kに対応したディスプレイを選ぶのがおすすめです。
● 映像の質にこだわるなら色域カバー率もチェック
色域カバー率とは、ディスプレイが表示できる色の範囲を表す指標です。映像が本来持っている色を再現できるかどうかはディスプレイの色域カバー率に左右されます。色域には「sRGB」の他にも「Adobe RGB」や「DCI-P3」などの指標がありますが、sRGB100%以上の色域カバー率であれば鮮やかな映像を楽しむことができるでしょう。
まとめ
パソコンを選ぶ時は目的や用途に合わせてスペックを選ぶことが大切です。動画を視聴するだけならあまり高いスペックは必要ありませんが、どのような使い方をするかによって重視すべきパーツが変わってきます。少ない予算で満足度の高いノートパソコンを手に入れるためにも、動画視聴に適したスペックの選び方を理解し、自分にぴったりの1台を見つけて下さいね。