目 次
15.6インチのサイズ感
15.6インチと聞いても人によってはどの程度の大きさなのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。まずは15.6インチのサイズ感について解説します。
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ノートパソコンの型は
画面の大きさのことノートパソコンのサイズを表す用語には「型」や「インチ」が使われます。これらはどちらも同じ意味で、画面の大きさを表しています。例えば15.6インチと表記されていれば、画面の角と角を結んだ対角線の長さが15.6インチであるということ。あくまでインチや型は画面の大きさのことであり、パソコン本体のサイズとは異なります。本体のサイズは額縁の幅にも左右されるため、同じインチや型のパソコンでも製品ごとに少しずつ大きさが異なる場合があります。
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1インチは2.54㎝(センチメートル)
1インチは2.54cmです。つまり15.6インチのパソコンであれば、画面の対角の長さが約39.6cmということになります。対角の長さが分かれば画面の面積は決まりますが、カバンに収納して持ち運ぶ時などは縦と横の長さも重要ですよね。画面の縦と横の比率のことをアスペクト比といい、ノートパソコンのアスペクト比は16:9が主流です。ただし、メーカーや製品ごとに異なる場合があります。ちなみにアスペクト比が16:9の場合、15.6インチは横34.5cm、縦19.4cmとなります。
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15.6インチはA4よりやや大きめ
15.6インチはA4よりもやや大きめのサイズです。両者のサイズを見比べてみましょう。
横 縦 対角線 15.6インチノートパソコン 34.5cm 19.4cm 39.624cm A4 29.7cm 21cm 36.37cm 上記はアスペクト比が16:9の場合のサイズですが、A4と比較すると横の長さが約5cm大きいことが分かります。パソコンは厚みがあるため、A4サイズの書籍やノートと比べて存在感があります。普段使っているバッグには入りきらないこともあるため、バッグを選ぶ時は少し大きめのものを選ぶと良いでしょう。
15.6インチノートパソコンの魅力
15.6インチのノートパソコンは多くの人から選ばれていますが、どのような魅力があるのでしょうか。ここでは15.6インチを選ぶメリットを3つ紹介します。
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コスパの良いモデルが豊富
15.6インチのノートパソコンは人気が高く、各メーカーからさまざまなモデルが販売されています。デザインやスペックなど選択の幅が広く、またメーカー間での競争が激しいこともあり、コスパに優れたモデルが豊富なことも15.6インチの魅力。15.6インチのノートパソコンはスペックに対して価格が安い傾向があるため、安くて高性能なパソコンを探している人におすすめです。
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排熱効率が高く高性能
パソコンのパーツは高性能なものほど発熱量が大きい傾向にあります。パソコンにとって熱は大敵で、しっかりと排熱できなければパソコンの劣化につながってしまうことも。デスクトップ型と比べてノート型は蓄熱しやすいため、排熱対策は必須です。サイズの小さなノートパソコンは内部スペースに余裕がなく、パーツの性能を控えめにせざるを得ない場合があります。しかし、15.6インチは比較的大きなサイズなので、排熱効率が高く高性能なパーツを搭載することができます。
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使い勝手が良い
ノートパソコンは持ち運びを前提とするため、サイズや軽さは選ぶ時の重要な基準となります。しかし、本体が小さいと画面に表示できる情報量は少なくなり、キーボードの作業性も悪くなってしまいます。ノートパソコンにおいては携帯性・省スペース性と作業性は必ずしも両立しないため、納得できるバランスのサイズを選ぶことが大切です。15.6インチは長時間の作業でも疲れにくく、デスクトップのリプレイスともなり得る使いやすさを備えています。
ノートパソコンはサイズによって使い勝手も変わる
ノートパソコンは軽さや大きさ、そして使いやすさのバランスを考慮して選ぶことが大切です。サイズによって使い勝手も変わってくるため、ノートパソコンを選ぶ際は次の内容についてチェックしましょう。
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持ち運びやすさ
サイズが小さく軽量なモデルは持ち運びに便利。本体がコンパクトであれば普段使っているカバンに収納して持ち歩くこともできるでしょう。頻繁に持ち運ぶのであれば重量は1.5kg以下を目安に選ぶのがおすすめです。さらに小さなモバイルノートと呼ばれるパソコンであれば1kg以下のラインアップも充実しています。ただし、サイズが小さ過ぎると使い勝手は悪くなるため注意しましょう。ノートパソコンのサイズは、持ち運ぶ頻度によって選ぶことが大切です。
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モニターの見やすさ
本体のサイズが小さなパソコンは持ち運びしやすいというメリットがありますが、画面が小さく一度に表示できる情報量が少なくなってしまいます。複数のウインドウを同時に並べて作業する場合は文字を小さくせざるを得ませんし、Webサイトなどのコンテンツを閲覧する際には小まめに画面をスクロールする必要があります。ちょっとした確認作業程度であれば小さな画面でも問題ありませんが、しっかりと作業するのであれば14インチ以上の画面サイズが使いやすくおすすめです。
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キーボードの入力しやすさ
ノートパソコンはデスクトップと異なり、モニターやキーボードが本体と一体となっています。パソコンのサイズによってキーの配列やキーピッチ、キーストロークなどに違いがあるため、タイピングの多い作業を予定している場合は購入前にキーボードについても確認する必要があります。表計算ソフトを使った作業や会計作業を行う場合、テンキーがあると便利です。サイズの小さなノートパソコンにはテンキーが無いこともあるので注意しましょう。
ノートパソコンの代表的なサイズ
ノートパソコンはどのような使い方をするかによって最適なサイズが異なります。それぞれの特徴を知り、自分にピッタリのサイズを見つけましょう。
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13インチ
13インチはノートパソコンの中でも軽量・コンパクトな部類です。一般的な13インチは縦16.2cm、横28.7cmとA4サイズよりも小さいため、ビジネスバッグにも収納することができます。画面やキーボードが小さいため本格的な作業にはやや不向きですが、毎日持ち運ぶのが苦にならないコンパクトさが魅力。重量が1kg以下のモデルも多く、自宅や職場以外でパソコンを使う機会が多い人におすすめのサイズです。
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14インチ
14インチは省スペース性と作業性のバランスの取れたサイズです。持ち運ぶのが苦にならないサイズと重量でありながら、大きく見やすい画面とタイピングしやすいキーボードが魅力。画面サイズは縦17.4cm×横31cmと、A4とほぼ同じ大きさです。一般的なビジネスバッグにも収納できるサイズなので、携帯性と作業性を両立させたい人におすすめです。
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15インチ
15インチのパソコンは実際には15.6インチが多く、自宅や職場で据え置いて使うのに便利なサイズです。重量は1.5kgを超えるものが多く、頻繁に持ち運ぶのにはあまり適しません。その代わり画面が大きいので使いやすく、作業性に優れています。また、人気の高いサイズなのでデザインやスペックのラインアップも豊富。好みに合ったモデルを選びやすいといったメリットもあります。
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16インチ以上
16インチ以上はノートパソコンの中でも大型の部類。あくまでもノート型なので使わない時は収納することができ、デスクトップを設置するスペースがない人でも選ぶことができます。画面は大きく見やすい上に、キーボードのキーの大きさやキーピッチにも余裕があります。テンキーを搭載しているモデルも多く、数字を扱う作業でもスムーズな入力が可能です。持ち運びには不向きですが、高性能なパーツを多く搭載することができコスパの良いモデルが多いのも魅力です。
サイズ以外にチェックすべきポイント
サイズが決まったら、次はスペックなどその他の項目についてチェックしましょう。パソコンの性能を決める主な項目についてそれぞれ解説します。
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解像度
解像度とは、画面に表示できるドットの数のこと。「1,920×1,080」のように数値で表され、解像度が高いほどきめ細かな映像を映すことができます。画面サイズに対して解像度が低いと画質が荒くなってしまうため、映像を扱う作業を予定しているのであれば高解像度のディスプレイを選びましょう。主な解像度には次のような種類があります。
規格 解像度(横×縦) HD 1366×768 フルHD 1920×1080 WQHD 2560×1440 4K 3840×2160 8K 7680×4320 -
CPU
CPUはCentral Processing Unitの略称で、中央演算処理装置とも呼ばれます。パソコンの頭脳に相当する重要なパーツで、データ処理や演算、デバイスの制御などもCPUの重要な役割です。主なメーカーはIntelとAMDの2社があり、それぞれエントリーモデル、ミドルモデル、ハイエンドモデルの製品を提供しています。グレードの高いCPUは高価ですが、用途に応じて適切なスペックを選びましょう。もし迷ったらミドルモデル以上を選ぶと安心です。
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メモリー
メモリーはデータを一時的に記憶しておくためのパーツです。通常、データを保存するのはストレージなのですが、メモリーに一時的にデータを格納することによって、より高速な処理を可能としています。メモリーの容量が大きいほど同時に処理できるタスクが増え、重い処理でもサクサクこなすことができるようになります。逆にメモリーの容量が不足すると、パソコンがフリーズしたり動作が重くなったりすることがあります。一般的な使い方をするのであれば、最低でも8GB以上の容量があった方が良いでしょう。
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ストレージ
ストレージはデータを保存しておくためのパーツで、HDDやSSDなどの種類があります。SSDはHDDと比べて容量当たりの価格が高いものの、読み書きの速度が速いのがメリット。また、揺れや衝撃にも強いため、最近のノートパソコンであればストレージにはSSDが搭載されているモデルがほとんどでしょう。必要な容量はパソコンの使い方によっても変わってきますが、写真や動画を保存することもあるのなら最低でも250GB以上は用意したいところです。
おすすめのノートパソコン3選
ここではLenovoのノートパソコンの中からおすすめの製品を3点紹介します。まだ欲しい機種が決まっていない人はぜひ参考にしてみて下さい。
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Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 8
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ThinkBook14 Gen 7
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ThinkPad E16 Gen 1
まとめ
ノートパソコンはサイズによって使い勝手が異なります。15.6インチはノートパソコンの中でも人気で、多くの人から選ばれているサイズの一つ。頻繁に持ち運ぶのにはやや不向きですが、大きな画面やキーボードは使いやすく魅力です。作業性が高く、長時間の作業でも快適にこなすことができるでしょう。ノートパソコンを選ぶ際はまずサイズを決めて、それからスペックを検討すると選びやすくなります。自分にピッタリの1台を見つけて下さいね。