予算 30 万円で購入できるノートブックは多くの用途に活用できます。一般的なブラウジングや動画視聴はもちろん、3D ゲームや画像編集・動画編集も快適です。他にも、早いレスポンスが求められるデイトレード向けのパソコンを探している方にとっても満足できるパソコンが見つかるでしょう。

これらの使い方の中でも、3D ゲームや画像編集・動画編集・3D CAD は動作が重く、ハイスペックなパソコンを使用しないと動作が遅くなってストレスを感じてしまいます。

ゲーミングノートブックやクリエイター向けのノートブックを探しているなら、30 万円程度の予算を確保して必要なソフトウェアを快適に動かせるマシンを選択しましょう。

ノートブックを選ぶときには、サイズとディスプレイの解像度も重要なポイントです。サイズが大きくなれば重量が重くなることに注意し、携帯性と快適性どちらを優先するのかによって適したほうを選びましょう。選び方の一例は以下のとおりです。
・頻繁に持ち運ぶから携帯性を重視する：14 インチ以下で軽量なノートブックを選ぶ
・自宅メインで使用するから快適性を重視する：15 インチ以上で大型ディスプレイを搭載したものを選ぶ

2021 年時点で市販されているノートブックのディスプレイの解像度は FHD (1,920x1,080) 以上のものが多くなっています。ハイエンドモデルには WQHD (2,560x1,440) や 4K (3,840x2,160) のものもあるため、高精細なディスプレイを求めるなら必見です。

モニターのタイプは見落としがちですが、映像のクオリティに影響する部分なので忘れずにチェックしましょう。2021 年時点で市販されているパソコン用ディスプレイのタイプは以下の 4 種類です。
・TN：安価で消費電力が少ない反面、視野角が狭く色変化が大きい
・IPS：視野角が広く、発色がよいのでハイクオリティな映像を楽しめる
・VA：TN方式より高いコントラストを実現できるものの、視野角は狭く色変化も大きい

TN パネルには応答速度が速いという特徴もあるため、画質よりも応答速度を重視するゲーム用途などに向いています。画像編集・動画編集に使用するパソコンであれば、画質重視の IPS パネルを選んだほうがよいでしょう。

モニターにはグレア (光沢) とノングレア (非光沢) という違いもあります。ノートブックのモニターはノングレアがほとんどですが、2 in 1モデルを始めとしたタッチスクリーンを搭載したデバイスはグレアが多いので注意しましょう。

長時間の作業に使用する場合は、目が疲れにくいノングレアのものを選ぶことをおすすめします。

30 万円前後のノートブックにはハイエンドパーツが使用されていることが多いため消費電力も多く、バッテリー駆動時間が短い可能性があります。

自宅で使用するのがメインの場合はあまり重視する必要はありませんが、外出中に充電できない環境で使う機会が多い方は必見です。

バッテリーの容量や搭載しているパーツの消費電力によってバッテリー駆動時間は大きく異なります。12.8 時間のように長時間使用できるものもあれば 3 時間程度しか持たないものもあるため、ノートブックを比較するときにはひとつずつ細かく確認しましょう。

30 万円前後で販売されているハイエンドノートブックは各パーツの消費電力が多く、発熱量も多い傾向があります。

パソコン が発熱すると熱暴走の原因になったり、サーマルスロットリングが発生してパフォーマンスが低下したりするため注意しましょう。ノートブック用の冷却システムも販売されているので、必要に応じてご検討ください。

他にも、通気性がよい場所に設置するなどの工夫も大切です。パソコン の底面や側面に冷却用のファンや通気孔が搭載されているマシンも多いため、それらを塞がないようにします。

ノートブックはデスクトップパソコンに比べてエアフローが限定的で、内部に熱が溜まりやすいことを覚えておきましょう。

ハイエンドノートブックでは、バッテリー駆動時に意図的にパフォーマンスを低下させる仕組みになっているものがあります。これは、バッテリー消費量を削減して長時間パソコンを稼働できるようにするための仕組みです。

そのため、バッテリー駆動時に 3D ゲームや動画編集を行うと思ったようなパフォーマンスを発揮できず、ストレスを感じてしまう可能性があります。手動でパフォーマンスを高めるように設定すれば改善できますが、今度はバッテリー駆動時間が短くなってしまうでしょう。

パッテリー駆動時にはブラウジングや事務作業などの軽い用途に限り、高いスペックが要求される重い作業は電源に接続した状態で行うようにするのがおすすめです。