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14インチはどんなノートパソコン?
ノートパソコンには、タブレットとしても使えるようなコンパクトなモデルから、デスクトップの代わりとして使えるような大きなモデルまで豊富なラインアップがそろっています。その中でも14インチはちょうど中間程度に位置付けられるサイズです。まずは14インチのノートパソコンの特徴について見ていきましょう。
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A4とほぼ同じ大きさの画面サイズ
14インチのノートパソコンの画面は、A4とほぼ同じサイズ。軽量なモデルを選べば持ち運びも容易です。1インチは2.54cmのことなので、アスペクト比が主流な16:9であるとしたら14インチは縦17.4cm、横31.0cmということになります。A4が縦21.0cm、横29.7cmなので、ほぼ同じサイズであることが分かるでしょう。ただし、パソコンのインチはあくまで画面のサイズのことなので、額縁まで含めると厚みのあるパソコンはやや大きく感じるかもしれません。
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携帯性と作業性のバランスに優れている
ノートパソコンはサイズによって使い勝手が変わるため、サイズ選びがとても重要です。13インチ以下のコンパクトなモデルは持ち運びには便利ですが、画面やキーボードが小さく、少々扱いづらい面があります。一方、15インチ以上の大きなモデルは大きな画面とキーボードで快適に作業ができますが、サイズや重量が大きく頻繁な持ち運びには適しません。14インチはそれら両方の良いところを併せ持ったバランスの良いサイズなのです。
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ノートパソコンの中でも人気のサイズ
14インチはノートパソコンの中でも人気のあるサイズです。そのため多くのメーカーがさまざまな14インチノートパソコンを販売しており、幅広いラインアップから選ぶことができます。メーカー間の競争も激しく、スペックに対してリーズナブルな価格設定であるモデルが多いのも14インチのメリットの一つ。コスパの良いパソコンを探している人におすすめのサイズです。
そもそも軽量モデルとは?
ノートパソコンは持ち運びを前提としているため、全体的に軽量なモデルが多いです。そんなノートパソコンの中でも軽量モデルと謳われる製品がありますが、そもそも軽量モデルとはどのようなパソコンのことを指しているのか解説します。
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1.5kg以下のモデルを指す場合が多い
軽量モデルといっても特に明確な重量の基準などがあるわけではありません。14インチのノートパソコンであれば、1.5kg以下のモデルを軽量と呼ぶケースが多いようです。毎日持ち運ぶのであれば、パソコンの重量は軽いに越したことはありません。ノートパソコンを持ち運ぶ際は電源ケーブルやマウスなども一緒に携帯することになるため、パソコン本体だけでなく周辺機器も含めた総重量が苦にならないかどうか検討しましょう。
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軽量・コンパクトな
モバイルノートもあるノートパソコンの中でもさらに軽量で携帯性に優れたモデルが欲しい人は、モバイルノートやタブレットPCといった選択肢もあります。モバイルノートについても明確な定義はありませんが、軽量・コンパクトで持ち運びに便利なノートパソコンを指すことが一般的です。13インチ以下のノートパソコンの中には総重量1kg未満のモデルもあるため、出張や外出などで頻繁にパソコンを携帯する人はモバイルノートもおすすめです。
軽量モデルを選ぶメリット
ノートパソコンは大きいサイズのものから軽量でコンパクトなものまでさまざまです。あえて軽量モデルを選ぶメリットについて改めて考えてみましょう。
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持ち運びしやすい
軽量モデルはサイズが小さく、重量も軽いので持ち運びしやすいといったメリットがあります。普段通勤や通学に使っているカバンに入るサイズなので、荷物を増やしたくない場合は別途パソコン専用のカバンを用意する必要がありません。重量があると身体への負担が大きく、頻繁に持ち運ぶのが苦痛に感じることもありますが、軽量モデルであれば気軽に持ち運ぶことができます。
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頑丈で壊れにくい
ノートパソコンは持ち運んで使用することを前提としているため、どこかにぶつけたり落としたりして衝撃を受けてしまう可能性があります。特に軽量なモバイルノートなどは持ち運ぶ機会も多く、衝撃を受けるリスクは他のモデルよりも高くなるでしょう。軽量モデルは衝撃からパソコンを守るため、カーボンやアルミニウム合金など衝撃に強い素材がボディに使われているなど、堅牢性に優れたモデルが多いという特徴があります。
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おしゃれなデザインのモデルが多い
軽量モデルは外に持ち出して使用することが多いため、必然的に人の目に映る機会も増えます。おしゃれなデザインだと愛着がわきますし、外出先でパソコンを使うことが楽しくなるかもしれません。頻繁に使うものだからこそ実用性はもちろん大切ですが、デザインにもこだわりたいですよね。軽量モデルならスタイリッシュでおしゃれなデザインのモデルも多いため、お気に入りの1台を見つけることができるでしょう。
軽量なモデルを選ぶ時の注意点
軽量モデルは持ち運びには便利ですが、大きなサイズのノートパソコンと比べると使い勝手や性能面でやや劣ることがあります。ここでは軽量モデルを選ぶ時の注意点について解説します。
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性能が控えめなモデルが多い
パソコンは高性能になるほど消費電力や発熱量が大きくなります。軽量モデルは持ち出して使う機会が多く、バッテリーの持ちを長くするために消費電力を低く抑えなければなりません。また、本体がコンパクトで冷却性能に限界があるため、パソコンのスペックを控えめにすることで発熱量を抑えています。大きなサイズのノートパソコンと比べると軽量モデルはスペックが低めの傾向があります。軽量モデルは外出用として使い、自宅やオフィスで作業用として使うのはスペックの高いパソコンにするなど使い分けるのがおすすめです。
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バッテリーの駆動時間が
短いことがあるノートパソコンを小型化・軽量化しようとすると、バッテリーを小型化する必要があります。バッテリーを小型化すると充電容量が小さくなるため、軽量モデルはどうしてもバッテリーの駆動時間が短くなってしまいます。パソコンの性能を控えめにすることでバッテリーの駆動時間を延ばすなどの工夫は見られますが、大型のノートパソコンと比べると軽量モデルはバッテリーの駆動時間が短いことがあるので注意しましょう。
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ディスプレイが小さく
表示できる情報が少ない軽量なモデルは本体サイズが小さく、必然的にディスプレイのサイズも小さくなります。長い文章を読む時は何度もスクロールしなければならず、複数のウインドウを並べて表示すると文字や画像のサイズが小さく見づらいことがあります。外出先でメールの送受信や簡単な作業をする程度であれば問題ありませんが、本格的な作業をする場合はディスプレイの大きさがネックとなり、作業しにくいと感じることがあるかもしれません。
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キーボードが扱いにくいことがある
軽量なモデルのノートパソコンに搭載されているキーボードは、スペースの都合上キーのサイズが小さかったり、キー同士の間隔が狭かったりすることがあります。また、標準的なパソコンには搭載されているキーがないことも。キーボード自体も平らで打鍵感があまり良くないものも多く、長時間タイピングしていると疲れてしまうこともあるでしょう。ノートパソコンに軽量さを求めるのであれば、使いやすさについてはある程度妥協せざるを得ない面もあります。
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ポートの種類や数が少ない
軽量モデルのノートパソコンはインターフェースなどの機能を最小限に抑えることで小型化を実現しています。そのため光学ドライブがないだけでなく、ポートの種類や数も他のノートパソコンと比べると少ない場合があります。外部機器と接続する時に別途変換アダプターやハブを用意しなければならない点には注意しましょう。
14インチノートパソコンの選び方
14インチはノートパソコンの中でも標準的なサイズです。種類が多いためどれにしようか迷う人も多いでしょう。ここでは14インチのノートパソコンを選ぶ上でチェックすべきポイントについて解説します。
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CPU
CPUはパソコンの演算や制御を担う頭脳に相当するパーツ。主なメーカーにはIntelとAMDがあり、IntelのCore iシリーズやAMDのRyzenシリーズなどは世界中のパソコンに搭載されています。それぞれエントリー、ミドル、ハイエンドとグレードの異なるモデルがあり、高性能なモデルは価格も高価です。また、CPUには世代があり新しい世代ほど性能が高いため、CPUを選ぶ時はグレードだけでなく世代にも注意しましょう。
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メモリー
メモリーはデータを一時的に記憶するためのパーツで、RAMと呼ばれることもあります。データは基本的にストレージに保存されるのですが、毎回ストレージからデータを読み込んでいては処理に時間がかかってしまいます。そこで、アクセス頻度の高いデータを一時的にメモリーに保存することによってパソコンの処理速度を高速化しています。メモリーの容量が大きいほど多くの処理を同時に実行できるため、適切な容量のメモリーを選びましょう。
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ストレージ
ストレージはデータを保存するためのパーツで、HDDとSSDの2種類があります。現在、ノートパソコンに搭載されているストレージはSSDが主流となっています。SSDはHDDと比べると価格は高いのですが、読み込み・書き込み速度が高速で衝撃にも強いという特徴があります。SSDの価格は以前より安くなってきているとはいえ、容量が大きくなると価格も高くなります。目的に応じて必要な容量のSSDを選びましょう。
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見た目のデザイン
最近のノートパソコンは、おしゃれでスタイリッシュなデザインのモデルも増えてきています。特に14インチは人気のあるサイズなので、各メーカーからさまざまなモデルが販売されています。もちろん見た目だけでパソコンを選ぶと失敗してしまう可能性もありますが、デザインが気に入れば愛着を持って長く大切に使うことができますよね。14インチはデザイン性と実用性を兼ね備えたモデルも多く、お気に入りの機種を探してみて下さいね。
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パネルの光沢
パソコンのディスプレイには、光沢のあるグレアタイプと光沢のないノングレアタイプの2種類があります。それぞれ一長一短あるのですが、グレアは鮮明な映像を映し出すことが得意。美しい映像で動画鑑賞したい場合などに便利です。一方、ノングレアは画面への映り込みが少なく、長時間画面を見続けても目が疲れにくいといった特徴があります。どちらが良いかは個人の好みにもよりますが、ビジネス用途や静止画・動画の編集作業などではノングレアが選ばれることが多いようです。
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バッテリーの駆動時間
外出先でノートパソコンを使う機会が多いのであれば、バッテリーの駆動時間も気になるところ。あまり充電できない環境であれば駆動時間が長い方が安心して使うことができますが、駆動時間の長いバッテリーはサイズや重量も大きくなります。軽量なモデルを選びたいのであればバッテリーの容量はある程度で妥協し、パソコンの運用方法を検討することも大切です。
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本体の堅牢性は十分か
ノートパソコンは持ち運ぶ際に、ぶつけたり落下したりしてしまう可能性があります。耐久性が不十分であれば故障や破損してしまうリスクがあるため、本体の頑丈さもパソコン選びの重要なチェックポイントです。また、セキュリティ面に脆弱性があると大事なデータの入ったパソコンを持ち出すのに不安を感じてしまいますよね。メーカーによっては本体の頑丈さや独自のセキュリティ機能を搭載したモデルもあるため、堅牢性が十分であるかどうかもチェックしましょう。
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額縁(ベゼル)の幅をチェック
同じインチや型のノートパソコンであっても、メーカーやブランドが異なればパソコン自体のサイズに違いがあります。なぜなら、インチや型はディスプレイのサイズを表しているのであって、本体サイズのことではないためです。ディスプレイの周囲には額縁(ベゼル)があり、額縁の幅が広ければパソコン本体のサイズも大きくなります。逆に額縁が狭いと天板に占めるディスプレイの割合が大きく無駄がなくなり、見る人にスタイリッシュな印象を与えます。
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Microsoft Officeソフトが
搭載されているかノートパソコンの中には、販売時点であらかじめMicrosoft Officeの製品がインストールされているものもあります。ビジネスや学業でノートパソコンを使う人にとってはMicrosoft Officeは必須といっても良いほど使用頻度の高いソフトの一つです。パソコン本体とセットで購入すると割引価格で入手することができるため、Microsoft Officeが必要な人はインストール済みの製品を選ぶと良いでしょう。
Lenovoの製品でおすすめのノートパソコン3選
これまでノートパソコンの選び方について解説してきましたが、ここではおすすめのノートパソコンを3点厳選して紹介します。
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ThinkBook 14 Gen 7
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Yoga 7i 2-in-1 Gen 9
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ThinkPad X1 Carbon Gen 12
まとめ
14インチのノートパソコンは携帯性と作業性のバランスに優れています。特にサイズにこだわりのない人は、14インチを選んでおけば大きく失敗するということはないでしょう。パソコンは安い買い物ではないため、できるだけ安い製品を選ぼうと考える人もいるかもしれません。しかし、ノートパソコンはあとからパーツを交換してスペックを上げることが難しいため、購入する時は用途に対して十分なスペックを備えているかどうかを慎重に選びましょう。