目 次
ゲーミングキーボードとは
ゲーミングキーボードとは、名前のとおりゲームプレイ専用に作られたキーボードです。基本的な機能自体は通常のキーボードと同じなので、普段使いできるものもあります。 ゲームをよりプレイしやすくなるような機能が多く搭載されている点が、通常のキーボードとは大きく異なります。
ゲーミングキーボードの選び方
ゲーミングキーボードを選ぶ際のポイントとしては、主に以下が挙げられます。
● キースイッチの種類で選ぶ
● サイズで選ぶ
● 接続方式で選ぶ
● キー配列で選ぶ
● 特殊機能で選ぶ 詳細を確認していきましょう。
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キースイッチの種類で選ぶ
キースイッチには、主に以下のような種類があります。
- パンタグラフ方式
- メンブレン方式
- メカニカル方式
- 静電容量無接点方式
各反応速度や打鍵感、静音性の特徴を詳しく説明します。
パンタグラフ方式
パンタグラフ方式は、ノートパソコンでよく用いられている方式です。薄型で軽い操作感ですが、可動域が狭くカチッと押し込んで反応させる必要があるため、ほかのキーボードよりも押しにくさを感じる可能性があります。
メンブレン方式
メンブレン方式は、一般的なデスクトップパソコンに付いているキーボードで用いられている方式で、タッチ感がしっかりしているところが特徴です。
メカニカル方式
メカニカル方式は、ゲーミングキーボードでよく用いられている方式です。各キーにスイッチが付いているため、同時入力時でも誤入力が起きにくく、反応速度も速い点が特徴です。
キースイッチの種類によって打鍵感やアクチュエーションポイント(キーを押したときに反応する深さ、浅いと反応が早く、深いと反応が遅くなる)も異なるので、自分にとって使いやすいと感じるものを選びましょう。
なおメカニカル方式は、キースイッチの色によって「○軸」と区別される場合が多く、代表的な軸の色には以下のようなものがあります。
• 赤軸
• 青軸
• 茶軸
• 銀軸「赤軸」は打鍵感が軽く、静音性が高いので操作に静かさを求めている方に適しています。
「青軸」は打鍵感が強く、入力にはっきりした感触があるため、入力ミスを防止したい方に適しています。
「茶軸」の入力感はソフトで軽快なため、上級者にも初心者にも適しています。何を選べば良いか悩んでしまう場合は、茶軸を選んでも良いでしょう。
「銀軸」はアクチュエーションポイントが浅く、すばやくタイピングをしたい方に適しています。反応速度の速いキーボードがほしい方におすすめです。
静電容量無接点方式
静電容量無接点方式は、キーとスイッチの間に物理的な接触がなく、キーを押したときに発生する電気によって入力する方式です。打鍵感は軽めで静音性が高く、疲労感も溜まりにくいので、長時間の使用にも向いています。キーの押し心地は少し特殊なので、好みがわかれます。
キーとスイッチの間に物理的な接触がないため、耐久性もほかのキーボードに比べると高い傾向にある点は、メリットでしょう。
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サイズで選ぶ
キーボードには、テンキーを搭載したフルサイズのものもあれば、テンキーレスのものもあります。
フルサイズ
日頃からパソコンで数字の入力をする機会が多い場合は、フルサイズのキーボードがおすすめです。しかし、「ゲーム用」の観点で考えると、テンキーが必要になるケースは少ないでしょう。
テンキーがあるとマウスとの距離が離れてしまうので、操作しにくくなることも考えられます。マウスを動かせるスペースも、テンキーの分だけ狭くなります。ゲーミングキーボードを普段使いのキーボードでも使うかどうかで判断すると良いでしょう。
テンキーレス
テンキーレスのキーボードは、テンキーがない分だけコンパクトです。マウスの可動域が広がり、マウスを持つ手とキーボードを操作する手の距離が近くなるため、操作ミスもしにくくなるでしょう。ゲームプレイのみを考えるのであれば、テンキーレスのキーボードがおすすめです。
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接続方式で選ぶ
キーボードの接続方式には、有線と無線があります。各接続方式に関して、以下で詳しく説明します。
有線
有線タイプのキーボードは、電池切れを気にせずに利用できるのが大きなメリットです。また、無線タイプと比べると種類が豊富で、キー入力の反応速度も速めです。
しかし、コードがあるためキーボードを置ける場所には制約がありますし、置き方によっては見栄えが悪くなる可能性がある点には、注意する必要があります。
無線(ワイヤレス)
無線タイプのキーボードは、デスク周りをスッキリと見せられる点や、場所を選ばず利用できる点がメリットです。
しかし、有線と比べると遅延が気になる場合があります。また、電池切れに注意しながら利用する必要がある点も、留意しておかなければなりません。
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キー配列で選ぶ
キーボードのキー配列には、日本語配列と英語配列があります。各配列に関して、以下で詳しく説明します。
日本語配列(JIS)
キー配列に関しては、基本的には日本語配列のキーボードを選んでおけば問題ありません。日本語配列のキーボードは、英語配列のものと比べるとエンターキーが縦長で、バックスペースが小さい点が特徴です。
多くの方にとってなじみのある配列のため、仕事やプライベートでも利用する場合は日本語配列を選ぶのが無難です。
英語配列(US)
英語配列のキーボードには、「全角/半角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」のキーがない分、スペースキーの横幅が広くなっています。ゲームによって利用するキーの種類は異なりますが、スペースキーを頻繁に利用するゲームであれば、英語配列がおすすめの場合もあります。
日本語配列とは使い勝手が異なるため、はじめて英語配列のキーボードを利用する場合は、念頭に置いておきましょう。
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特殊機能で選ぶ
ゲーミングキーボードには、ゲームをプレイしやすいように通常のキーボードにはない機能が備わっているものもあります。ゲーミングキーボードならではの特殊機能としては、主に以下のようなものが挙げられます。
- キーロールオーバー
- キーロールオーバー
- マクロ機能
各特殊機能に関して、詳しく説明します。
キーロールオーバー
キーロールオーバーは、キーの同時押し可能数を表します。頭に数字を付けて「○キーロールオーバー」の形で使われ、数字の分まで同時押しが可能です。たとえば6キーロールオーバーなら、キー6つ分までは同時入力を識別します。
Nキーロールオーバーであれば、無制限にキーボードの同時認識が可能です。
アンチゴースト機能
「ゴースト」とは、入力したキー以外のキーを入力したと誤認する現象をさし、キーの同時押しの際に発生する場合が多いです。アンチゴースト機能が搭載されているキーボードでは、ゴーストによる誤入力を防げるため、ゲームに集中する上で重要な機能の1つでしょう。
マクロ機能
マクロ機能は、頻繁に使うキー操作を登録し、1つのキー操作で入力できるようにする機能です。良く使用する複数のキーの同時入力や、一連の入力の流れを1つのキー操作だけで行えるようになるため便利です。
ゲームをより快適に行えるようになりますが、ゲームタイトルによってはマクロが禁止されている場合もある点には、注意しておきましょう。
ゲーミングキーボードにあわせて周辺デバイスも揃えよう
ゲームをプレイする際に利用するのは、キーボードだけではありません。マウスやヘッドセットのようなゲーミングデバイスを揃えるメリットや各デバイスの特徴に関して、以下で詳しく説明します。
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ゲーミングデバイスを揃えるメリット
ゲーミングデバイスを揃えるメリットとしては、入力や出力のレベル感をある程度統一できる点が挙げられます。
ゲーミングキーボードを利用すれば、キーボードによるキー入力は高いレベルで行えます。
しかし、マウスの移動やゲームからの音声出力がキー入力のレベルと合っていなければ、ゲームに違和感を覚えてしまう可能性も考えられるでしょう。
デバイスを全てゲーム用のもので統一すると、入出力の感覚に齟齬や違和感をなくすことができ、快適にゲームをプレイしやすくなります。また、デバイスを同じメーカー、ブランドのもので統一すれば、利用するソフトが1つにまとまり設定が楽になる、デバイス同士の相性が良くなるメリットも期待できます。
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ゲーミングマウス
ゲーミングマウスとは、名前のとおりゲーム操作に特化したマウスで、DPIの値が大きく、速い動きに対応可能なものが多いです。DPIとは「マウスを1インチ(約2.5cm)移動させたときに、モニター上でマウスポインターが何ドット動くか」を示す数値です。
多機能ボタンを備えたマウスや、重量バランスの変更が可能なマウスもあり、ゲームを快適にプレイする点に特化しています。通常のマウスを利用するかゲーミングマウスを利用するかでは、ゲームプレイのしやすさが大きく変わってくるでしょう。
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ヘッドセット
ゲームプレイ向けのヘッドセットは、ヘッドホンにマイクが付いているのが基本的な構成です。音質やマイクの性能がゲームプレイ向けにチューニングされているため、快適にゲームをプレイしやすくなるでしょう。
細かな音を聞き取りやすいですし、ラウンド機能に対応しているものであれば、音の方向まで正確に把握できます。有線か無線か、開放型か密閉型かなどで使い勝手が大きく変わるので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
ゲームを快適にプレイするためには、ゲーミングキーボードの利用がおすすめです。キースイッチの種類や接続方式、搭載されている特殊機能をもとにして比較検討すると、自分にとって使いやすいキーボードを選べるでしょう。 ゲーミングキーボードだけでなく、ゲーミングマウスやヘッドセットもあわせて揃えると、より快適な環境を構築しやすくなります。ゲーミングデバイスを揃える際には、同じメーカー、ブランドのもので統一すると、設定が楽になる、デバイス同士の相性が良くなるメリットがあるためおすすめです。 Lenovoでゲーミングに特化したアイテムを揃えたい方はこちらのページをご覧ください。
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