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FPSゲームを快適にプレイするならゲーミングPCが必要
ゲーミングPCとはその名の通りゲームをプレイするのに適したパソコンのこと。エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインアップがあり、一般的なパソコンよりも高いスペックを備えています。ゲーミングPCと一般的なパソコンではゲームの優劣に差が付きますし、ゲームのジャンルによってはそもそもゲームをプレイできない場合もあります。FPSゲームをプレイするならゲーミングPCが必須と言えるでしょう。
ゲーミングPCと一般的なパソコンとの違い
ゲーミングPCと一般的なパソコンではスペックやデザインが異なります。ゲーミングPCをゲーム以外の一般用途で使用することはできますが、逆に一般的なパソコンではスペックが足りず、プレイできないゲームもあるため要注意。具体的に両者にはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
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スペックが高い
ゲーミングPCと一般的なパソコンの違いの一つに、グラフィックボードを搭載しているかどうかといった点があります。グラフィックボードとは、映像処理を行うGPUというプロセッサーを搭載した拡張ボードのこと。このグラフィックボードの有無や性能の違いは、ゲーム映像を滑らかに映し出せるかどうかに大きく影響します。特にFPSのような負荷の高いゲームにおいては、全体的に性能の高いゲーミングPCでなければ処理が追い付かなくなることもあります。
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デザインが異なる
ゲーミングPCはキーボードが光ったり、筐体がスケルトン仕様になっていたりと独特なデザインをしているものが多いです。ゲームをプレイするのにLEDライトなどのデザイン性は直接的な影響はありませんが、独特なかっこいいデザインはゲームをプレイする時の気分を高めてくれるでしょう。
ゲーミングノートPCを選ぶ時の基本方針
ゲーミングPCは多くのメーカーがさまざまなモデルを販売しています。いきなり機種を選ぼうとしても、どれが良いのか迷ってしまうかもしれません。スムーズにパソコン選びができるよう、まずはここで紹介する基本方針を決めておくと良いでしょう。
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ノート型かデスクトップ型かを決める
パソコンには大きく分けてデスクトップ型とノート型の2種類の形状があります。スペックや機能について考える前に、まずはパソコンの形状をどちらにするか決めることで候補を絞りやすくなります。基本的な考え方としては、パソコンを持ち運ぶかどうかで決めれば良いでしょう。それぞれの特徴について解説します。
● ノート型のメリット
ノート型のメリットはなんと言っても持ち運びができるという点でしょう。外に持ち出すことがなくても、自宅内の好きな場所に移動してパソコンを使えるのはノート型の大きな魅力です。広い設置場所を必要とせず、使用しない時は収納しておけるため、掃除などの邪魔になることもありません。また、ノート型はディスプレイやキーボードが本体と一体となっているため、周辺機器を購入しなくてもすぐに使い始められるといったメリットもあります。
● デスクトップ型のメリット
デスクトップ型のメリットは、同じ価格帯ならノート型より高性能であるという点です。パソコンに熱は大敵ですが、負荷の高い処理を行うために高性能なパーツを稼働させると発熱量が大きくなってしまいます。ゲーミングPCはただでさえ発熱量が大きいため排熱対策が必須。ノート型と比べるとデスクトップの方が排熱効率が良いため、比較的低コストでスペックの高いパーツを搭載することができます。
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スペックはグラフィックボードと
CPUを優先するパソコンのスペックを選ぶ時は、パソコンを何に使いたいのかによって重視すべきスペックが変わってきます。ゲーム用途の場合はグラフィックボードとCPUを優先しましょう。一般的に、新しいゲームほど優れた映像技術やギミックが採用されているケースが多いため、パソコンには高性能なスペックが求められます。コストを抑えるためにエントリークラスを購入すると、数年でスペックが追いつかなくなる可能性があります。同じパソコンで次々に新しいゲームを楽しみたいのであれば、ミドルクラス以上のモデルを購入することをおすすめします。
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プレイしたいゲームの
必要スペックを満たすモデルを選ぶゲームの公式サイトでは、ゲームをプレイするのに最低限必要なスペックや、快適にゲームを楽しむために推奨されるスペックなどが公開されています。遊びたいゲームが決まっている人は、公式サイトを確認して必要なスペックを把握しておくとパーツを選びやすくなるでしょう。ゲームをプレイしながらボイスチャットや配信をしたいと考えている人は、必要スペックよりも少し余裕のあるスペックを選ぶことをおすすめします。
FPSゲームに適したスペックの選び方
FPSゲームをプレイするのに適したスペックの選び方について解説します。
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CPUはCorei5以上
CPUは「Central Processing Unit」の略称で、日本語では中央演算処理装置と呼ばれるパーツです。パソコンの頭脳に相当し、処理だけでなくマウスやキーボードといったデバイスの制御を行うのもCPUの役割の一つ。CPUの性能はエントリークラスからハイエンドまで幅広く、目的に応じて選ぶことが重要です。また、CPUの性能が低ければ他のパーツが十分な性能を発揮できないこともあるため、特にゲーム用途の場合はGPUとの性能バランスについても考慮する必要があります。FPSゲームをプレイするなら、シングルスレッド性能が高いミドルクラス以上のCPUを選びましょう。
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グラフィックボードは
ミドルクラス以上FPSゲームをプレイするならグラフィックボードが必須。グラフィックボードの主なメーカーはNVIDIAとAMDの2社がありますが、ゲーム用ならNVIDIAのGeForceシリーズが人気です。ミドルクラス以上の高性能なグラフィックボードを搭載していれば、負荷の高い3Dゲームでも快適にプレイすることができるでしょう。FPSゲームなど高画質な3Dゲームを楽しみたいのであれば、GeForce RTX 3060以上のモデルを選ぶのがおすすめです。
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メモリーは16GB以上
メモリーはパソコンが素早く処理を行うために、一時的にデータを記憶しておくためのパーツです。メモリーの容量が大きいほど同時に扱えるデータ量が増えるため、ゲーミングPCの処理能力が向上します。ゲームをプレイしながら配信や実況、ボイスチャットなどを行う場合はより多くのメモリーを必要とするため、最低でも16GB以上、できれば32GB以上の容量を持つメモリーを選びましょう。
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ストレージは1TB以上のSSD
ストレージはOSなどのシステムファイルをはじめ、さまざまなデータを保存しておくためのパーツです。ゲームをインストールするのもこのストレージなので、十分な容量がなければゲームをプレイすることができません。最近のゲームはグラフィックの質が向上していることもあり、昔のゲームと比べるとソフト1本当たりのデータ容量が年々大きくなってきています。それに伴い必要なストレージ容量も増えてきているため、最低でも512GB、複数のゲームをダウンロードする場合は1TB以上の容量が必要となる場合もあります。
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リフレッシュレートは144Hz以上
リフレッシュレートとは、1秒間に画面を何回更新できるかを表す指標です。「ヘルツ(Hz)」の単位で表され、例えば144Hz以上であれば1秒間に144回画面を更新できることを意味します。更新回数が多いと滑らかな動きを表現することができ、逆に少ないとカクカクした見え方になってしまいます。FPSや格闘、レーシングなど瞬間的な反応が求められるジャンルのゲームにおいては、リフレッシュレートが高いディスプレイを選ぶと良いでしょう。目安としては、リフレッシュレート144Hz以上のモデルがおすすめです。
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応答速度は0.5ms以下
FPSなどアクション要素の強いゲームではディスプレイの応答速度も重要です。応答速度が低ければパソコンが受信した信号がディスプレイに表示されるまでに時間を要するため、プレーヤーの反応が遅れてしまうことがあります。相手の攻撃を避けたつもりが当たっていたり、逆に自分の攻撃が相手に避けられたりという場合は応答速度が原因かもしれません。応答速度はゲームの勝敗に直結する要素なので、FPSなら0.5ms以下を目安に選ぶと良いでしょう。
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解像度はフルHDで十分
解像度はディスプレイ上に表示できるドットの数を表します。解像度が高ければより精細な映像を映し出すことができますが、それだけパソコンにかかる負荷も高くなります。高解像度な映像を表示するためには高性能なスペックが必要となり、スペックが足りなければスムーズな動きを描画できなくなることもあるので要注意。FPSゲームの場合は画質の美しさよりも、スムーズな描画をできることが重視されます。解像度はフルHD(1920×1080)で十分でしょう。
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冷却性能
パソコンが稼働すると発熱し、負荷の高い処理を行う時にはより大きな熱が発生します。熱はパソコンにとって大敵で、スムーズな動作を阻害したり場合によっては故障の原因となったりすることもあるので要注意です。特にゲーミングPCは高性能なパーツを多く搭載していることもあり、発熱量は一般的なパソコンを大きく上回ります。時には90度以上に発熱することもあるため、十分な冷却性能を持ったパソコンを選びましょう。
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バッテリーの駆動時間
電源を使用できない場所で長時間ゲームをプレイするのであれば駆動時間が長いモデルだと安心ですが、ゲームをプレイしている時はバッテリーの消費量も大きくなります。実際の駆動時間は公称値より短くなるケースも多く、バッテリー駆動で長時間ゲームをプレイし続けるのはあまり現実的ではありません。ゲームをプレイする時は基本的に電源接続するよう心がければ、バッテリーの駆動時間はパソコンを選ぶ上でそこまで重視しなくても良いでしょう。
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画面のサイズや重量
パソコンを外に持ち出す機会が多いのであれば、サイズが小さく軽量なモデルが便利です。ただし、画面サイズが小さ過ぎるとゲームをプレイするのに支障をきたしてしまう可能性があります。また、ゲーミングノートは一般的なノートパソコンよりも重量が重いモデルがほとんど。一般的なパソコンなら1.5kg未満の機種が軽量と言われていますが、ゲーミングノートは2.0kg未満のモデルが軽量とされています。
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無線LANの通信規格
Wi-Fiを使ってインターネットに接続する無線LAN。実は無線LANには複数の規格があり、規格によって通信速度が異なります。基本的には通信規格が新しいものほど高速通信が可能となるため、2024年9月時点であればWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応した製品を選ぶと良いでしょう。ただし、ゲームをプレイする時は安定した通信ができるよう、可能なら有線接続することをおすすめします。
フレームレート(fps)とは1秒間に出力できる画像の枚数
フレームレートとはパソコンが1秒間に何枚画像を出力することができるかを表したものです。例えば、フレームレートが60fpsであれば1秒間に60コマ出力できることを意味しています。フレームレートはゲームによって上限があり、グラボやCPUの性能によって増減することも。フレームレートとゲーミングにどのような関係があるのか解説します。
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フレームレートが高いと
対人ゲームでは有利フレームと呼ばれる静止画を短時間に何十枚、何百枚も更新することによって動画を表現することができます。この更新回数であるフレームレートが低いと、動作がカクついて見えたり、残像間が生まれたりしてしまうため対人ゲームでは致命的です。高フレームレートを維持するためには高性能なCPUやGPUを搭載したパソコンを使用し、画質を上げ過ぎないことも重要です。高いフレームレートでプレイすることができれば、対戦相手との競争にも勝ちやすくなるでしょう。
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フレームレートと
リフレッシュレートの違いフレームレートとリフレッシュレートは、どちらもスムーズな動きを表現するための能力を示す数値ですが、両者には出力側と表示側という違いがあります。フレームレートが1秒間にパソコンからどれだけ情報を出力できるかを示しているのに対し、リフレッシュレートは受け取った情報を1秒間に何回表示させることができるかといったディスプレイ側の能力を示しています。
ゲームをプレイするのにおすすめのパソコン3選
ここまでスペックの選び方について解説してきました。まだそれぞれのスペックについて自分で選ぶ自信が無いという人のために、FPSゲームをプレイするのにおすすめの製品を3点紹介します。パソコン選びの参考にしてみて下さい。
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Lenovo LOQ 15AHP9
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Lenovo Legion Pro 7i Gen 9
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Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
まとめ
FPSゲームをプレイするならゲーミングPCが必須です。ゲーミングPCにはさまざまなスペックのモデルがあり、プレイしたいゲームによって必要なスペックは変わってきます。ゲーミングPCのスペックを選ぶ時は、まずはグラフィックボードとCPUの性能を重視して選ぶのがおすすめ。パソコンの性能差で競争に負けてしまうことのないように、十分な性能を持ったパソコンでFPSゲームを楽しみましょう。