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ゲーミングノートPCとは
ゲーミングPCとは、ゲームをプレイするのに特化した性能を持つパソコンのことです。最近のゲームは3Dグラフィックやレイトレーシングなど、精細で美麗なグラフィックが多用されています。そのため、スムーズに映像を処理するためには高い処理能力を持ったパソコンが必要。もしスペックが足りなければ遅延やカクつきが発生したり、そもそもゲームを起動できなかったりということもあるでしょう。パソコンの性能のせいで、自分だけスムーズに動けなかったり反応が遅れたりするのは避けたいですよね。ゲーミングPCなら、グラフィックボードやCPU、メモリーなど高性能なパーツが搭載されているため、ゲームを快適にプレイすることができます。
ゲーミングノートPCのメリット
ゲーミングノートPCが欲しいと考えている人も、改めてデスクトップ型とノート型のどちらが自分に適しているか考えてみましょう。それぞれの特徴について知ることで、自分に最適なモデルを探しやすくなります。デスクトップ型と比較した時、ノート型には次のようなメリットがあります。
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軽量で持ち運びしやすい
軽量でコンパクトなため、持ち運びができるという点はゲーミングノートPCの大きな魅力です。デスクトップ型は大型で重量もあるため、基本的に一度設置したらその場所から動かすことがありません。外出先でもパソコンを使いたいという人にはノート型がおすすめです。ノート型なら、友人宅にパソコンを持ち寄って同じ空間でゲームを楽しむといった使い方も可能。また、自宅でしか使わないという人でも、自宅の好きな部屋にパソコンを持って移動できるというメリットがあります。
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広い設置場所を必要としない
ゲーミングノートPCは、デスクトップ型よりも設置場所が省スペースというメリットがあります。本体の他にキーボードやモニター、スピーカーなどを設置しなければならないデスクトップ型とは違い、ノート型は必要な周辺機器が本体と一体となっています。そのため、広いスペースがなくても気軽にパソコンを設置することが可能。配線の数も少ないのでパソコン回りがすっきりしますし、使わない時は収納しておけるので掃除などの邪魔になることもありません。
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すぐにゲームを始められる
ゲーミングノートPCは、デスクトップ型と比べて必要な周辺機器が少ないという特徴もあります。デスクトップ型は本体だけではパソコンを使うことができず、別途モニターやキーボードを用意しなければなりません。一方で、ノート型はパソコンを使うのに最低限必要な周辺機器が本体と一体になっているため、購入してすぐに使い始めることができます。周辺機器をそろえるのに追加コストがかからないのもノート型ならではの魅力です。
ゲーミングノートPCのデメリット
ゲーミングノートPCにはさまざまな魅力がありますが、デスクトップ型と比べた時のデメリットもいくつか存在します。購入してから後悔することの無いよう、メリットだけでなくデメリットについても把握しておきましょう。ノート型のデメリットとしては次のようなものがあります。
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性能面でのコスパは良くない
コスパだけで考えるなら、ノート型よりもデスクトップ型の方が優れていると言えるでしょう。ノート型はデスクトップ型と比べると本体の内部スペースが狭く、搭載するパーツは小型化する必要があります。同じグレードのパーツ同士を比べても、小型化する必要のないデスクトップ用のパーツとノート型のパーツではかかるコストに差が生じます。同じ価格帯ならデスクトップ型の方がベンチマークは高くなりますし、パーツやパソコン本体の耐久性もデスクトップ型の方が高いことが多いようです。
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排熱効率が良くない
ゲーミングPCは高負荷な処理に耐えられるよう、高性能なパーツがいくつも搭載されています。そのため、一般的なパソコンよりも発熱量が多く、十分な性能を備えた冷却システムが必須です。冷却方法は主にファンによる空冷システムや、液体を満たしたパイプを使った水冷システムがあります。デスクトップ型とノート型では内部スペースの広さが異なるため、搭載できる冷却システムの性能にも差があります。どうしてもファンの大きさや数を抑える必要のあるノート型は、デスクトップ型と比べると排熱効率があまり高くありません。
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拡張性・メンテナンス性が低い
デスクトップ型は内部スペースに余裕があるため、購入後にパーツを追加したり換装したりすることができます。一方でノート型の場合は分解手順が複雑で、さらにパーツを装着する空きスロットに余裕がないなど、簡単にパーツの交換ができずあまり拡張性が高いとは言えません。また、ゲーミングPCは定期的に内部に溜まったホコリを掃除をすることによって、排熱効率を高めパーツの損傷を予防することができます。ノート型は内部の掃除が難しいモデルもあり、デスクトップ型よりもメンテナンス性が劣ります。
ゲーミングノートPCの選び方
ゲーミングPCはラインアップが豊富なため、何を基準に選べば良いか迷ってしまいますよね。スペック表を見ても、あまりなじみのない言葉が多いと訳が分からないと感じる人もいるのではないでしょうか。ここでは、ゲーミングPCを選ぶ際に注目すべき項目について順番に解説していきます。
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グラフィックボード
ゲーミングPCはGPU(グラフィックボード)を中心にパーツを選びましょう。GPUとは映像を処理するためのパーツで、一般的なパソコンではCPUとGPUが一体型となっているケースが多いです。ゲームのグラフィックをスムーズに処理するためには独立したグラフィックボードが必須で、NVIDIA社の「GeForceシリーズ」やAMD社の「Radeonシリーズ」が評判も高くおすすめです。
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CPU
CPUはパソコン全体の処理能力に影響するパーツで、人間で言うと頭脳に相当します。主なCPUはIntel製とAMD製の2種類があり、ゲーミングPCには最低でも「Core i5」や「Ryzen 5」以上のCPUが搭載されています。CPUの性能が低ければ、仮に高性能なGPUを搭載したとしてもボトルネックが発生し、GPUの性能を十分に引き出すことができません。CPUが足を引っ張る形でパソコン全体の処理能力が下がってしまうため、スペックの低過ぎるCPUは避けましょう。
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メモリー
メモリー(RAM)はデータを短期保存しておくためのパーツです。パソコンのマルチタスク性能に影響し、メモリー容量が大きいほど複数のタスクを同時に処理することができます。あまり負荷のかからない一般的なパソコンであれば4GB程度で十分事足りる場合も多いのですが、ゲーミングPCの場合は16GB以上の容量を確保したいところ。もしゲームをしながらボイスチャットやWebサイトの閲覧、実況や配信をしたいのであれば、より大きなメモリー容量を選びましょう。
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ストレージ
ストレージはデータを長期保存しておくためのパーツです。よくメモリーと混同されがちですが、両者の役割は全く別物です。OSやゲームデータなどをはじめ、ユーザーが保存するデータは全てこのストレージに保存されると考えて良いでしょう。ストレージにはSSDとHDDの2種類があり、ゲーミングPCでは読み込み・書き込み速度が高速なSSDが搭載されていることが一般的です。ストレージは容量が大きくなるほど高額となりますが、最低でも512GB以上のものを選びましょう。
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ディスプレイ
ゲームで使用するためのディスプレイ(モニター)はゲーミングモニターと呼ばれています。あらかじめ決まった映像を映すだけのテレビモニターや普通のパソコンのモニターとは違い、ゲームではプレイヤーの操作に合わせて高速な映像処理が求められます。遅延やカクつきなくゲーム映像を処理するためには、モニターのリフレッシュレートや応答速度といったスペックが重要です。ゲーミングノートPCの場合はモニターと本体が一体となっているため、モニターの性能はリフレッシュレートが144Hz以上、応答速度は1ms以下のモデルを選ぶことをおすすめします。
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キーボード
ゲーミングノートPCは、モデルごとにキーボードの打鍵感や静音性が異なります。仮に多少違和感があったとしても、使っているうちに慣れてしまうかもしれません。しかし、ノート型の場合は後からキーボードを取り替えることができないため、購入前に慎重に選ぶことが大切です。ポイントとしては打鍵感の他にも、キーの配置やキー同士のピッチ、またテンキーの有無などをチェックすると良いでしょう。
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バッテリー
ゲーミングノートPCを選ぶということは、持ち運んで外出先で使用することもあるでしょう。バッテリー性能についても気になるかもしれませんが、バッテリーについてはあまり神経質にならなくても大丈夫です。いくらバッテリー容量が大きくても、長時間ゲームをプレイするとバッテリー駆動だけでは電力が足りず、結局電源に接続しながら使う機会が多くなるためです。バッテリーでの駆動時間は長いに越したことはありませんが、容量が大きいと重量は増します。軽くて携帯性が高いというノート型のメリットとトレードオフになってしまうので、バッテリー容量は参考程度にとどめておくと良いかもしれません。
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重量
気軽に持ち運ぶためにも、ゲーミングノートPCの重量は軽い方が良いですよね。しかし、グラフィックボードや冷却ファンが搭載されており、またバッテリー容量も比較的大きめのゲーミングノートPCは、一般的なパソコンよりも重量があります。ほとんどのゲーミングノートPCは2kg以上あるため、いくら軽量を謳っていても普通のパソコンよりは重いという点については知っておきましょう。
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付属ソフト
ゲーミングノートPCは普通のパソコンよりも性能が高いため、ゲームだけでなく仕事でも兼用するという人もいるかもしれません。そのような人は、Microsoft Officeが搭載されているモデルを選ぶと便利です。別途ライセンスを購入しなくてもWordやExcelを使用することができるため、ソフトの購入代金を節約することができます。
ゲーミングノートPCに関するよくある質問
ここからは、ゲーミングノートPCに関するよくある質問についてQ&A形式で紹介していきます。
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ゲーム以外の用途でも使えるの?
ゲーミングノートPCはゲーム以外の用途でも使うことができます。むしろ普通のパソコンよりも高性能なパーツを搭載しているので、普段の仕事や趣味でも十分な活躍を期待できます。特に、普通のパソコンでは処理に時間がかかったりフリーズしたりするような、ビッグデータを扱う作業や3DモデリングなどCADを使った作業でも高いパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
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安い中古品を購入しても大丈夫?
ゲーミングノートPCに関しては中古品の購入はおすすめできません。パソコンのパーツは消耗品であるため、使い続ければ損傷し、いつかは寿命が尽きて動かなくなってしまいます。中古品の場合は前の持ち主がどの程度の期間、どのような使い方をしていたかを把握することができず、いつ不具合が発生するか分からないといったリスクを内包しています。ノート型の場合は特にリスクが高く、パーツが故障したからといって簡単に分解して修理することが難しい上、メーカーによる保証もありません。ゲーミングノートPCは新品で購入するようにしましょう。
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ゲーミングノートPCの
寿命はどのくらい?ゲーミングノートPCの寿命はおおよそ2~3年です。ゲーミングPCの寿命は、物理的に故障して動かなくなる以外にも、パーツの世代交代や新しいゲームの登場により、要求スペックに追いつけなくなるという性能面での寿命があります。搭載しているパーツのスペックにもよりますが、この性能的な寿命が大体2~3年と言われています。ただし、物理的に故障していなければ、仮に最新のゲームをプレイできなくなったからといって、パソコンとしての機能が失われるわけではありません。
初心者にもおすすめのゲーミングノートPC3選
Lenovoで販売されているゲーミングノートPCから、コスパの良いおすすめモデルを3台紹介します。
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Lenovo IdeaPad Gaming 370 -
オニキスグレー -
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8 -
オニキスグレーLenovo Legion Pro 5i Gen 8 - オニキスグレー
「Lenovo Legion Pro 5i Gen 8」は約20万円のゲーミングノートPC。CPUはIntel製の第13世代Core i7を、GPUはGeForce RTXシリーズのミドルレンジクラスであるRTX 4060を搭載。近年話題のレイトレーシングにも対応しています。ディスプレイは240HZの高リフレッシュレートのIPSパネルを採用。また、専用のAIチップによるLenovo Legion AI Engine+を搭載しており、高く安定したFPSを実現することができるのも魅力です。
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Lenovo Legion Pro 5i Gen 8:
アドバンス(RTX4070)Lenovo Legion Pro 5i Gen 8:アドバンス(RTX4070)
「Lenovo Legion Pro 5i Gen 8:アドバンス」は第13世代のCore i7、GPUはGeForce RTX 4070を搭載しています。メモリーは32GB、ストレージは1TBのSSDを搭載して価格は約24万円。ディスプレイのリフレッシュレートは240Hz、アスペクト比16:10の16型WQXGA IPSパネルを採用しており、大画面で迫力のあるゲームを楽しめます。基本スペックが高く、ゲームだけでなくクリエイティブ作業でも高いパフォーマンスを期待できるでしょう。
まとめ
コンパクトで軽量なゲーミングノートPCは、好きな場所に持ち運んで使用することができるのが魅力。小型ながらもパワフルなモデルも多く、スペックによっては最新のゲームでも高画質でプレイすることができます。たしかに性能面ではデスクトップに劣りますが、周辺機器が必要ないことや外出先でも使用できることを考えれば、選択肢として選ぶ価値は十分にあるでしょう。ゲーミングPCを初めて購入しようというゲーム初心者の人は、どうしても価格で選んでしまいがちです。しかし、せっかく購入するなら満足にゲームをプレイできるスペックを備えたモデルを選ぶべきです。その方が満足感が高いですし、一定以上のスペックのモデルを選べば、修理が不要だったり買い替えの周期が伸びたりと、結果としてコスパが高くなるかもしれません。