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在宅ワークにデスクトップパソコンがおすすめな理由
テレワークの一種である在宅ワーク。オフィスやカフェへパソコンを持ち運んで仕事をするのではなく、自宅でのデスク作業がメインとなるならデスクトップパソコンがおすすめです。ここでは、ノート型ではなくデスクトップ型をおすすめする理由について説明します。
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スペックが高くコスパが良い
デスクトップパソコンは、同じ価格帯のノートパソコンと比べてスペックが高く、より高度な作業を行うことができます。価格と性能のコスパが高いだけでなく、内部スペースに余裕があるため排熱性にも優れています。複雑な処理を行うために専門的なソフトを使用したり、長時間負荷のかかる作業をしたりするのであれば、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンの方が高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
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拡張性に優れている
パソコンを使って仕事をしていると、やりたい作業が増えたり性能不足を感じたりすることがあるかもしれません。そんな時、デスクトップパソコンならCPUやストレージ、グラフィックボード、メモリーなどの交換や増設をすることで、自分好みにカスタマイズすることができます。また、端子の種類や数が多い点もデスクトップの特徴。モニターやキーボードなどの周辺機器に関しても、使いやすいものを自由に選択できるといった拡張性の高さが魅力です。
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画面が大きく作業しやすい
デスクトップパソコンは、仕事内容や設置環境に適したサイズのモニターを選ぶことができます。設置スペースこそ必要なものの、大画面モニターはさまざまなジャンルの仕事で生産性の向上につながるでしょう。例えば、複数のウインドウを並べて表示したり、文書を読む際スクロールする回数が少なくて済みます。また、画像編集のようにクリエイティブな作業であれば全体を俯瞰することもできるため、作業効率が良くなります。
デスクトップパソコンの購入前に知っておきたいこと
多くの在宅ワーカーが使っているデスクトップパソコン。ノート型と比べるとサイズが大きいなどの理由から、使い始める前に少しだけ準備が必要です。ここでは、デスクトップパソコンを購入する前に知っておきたい点について説明します。
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設置スペースが必要
デスクトップパソコンは本体のサイズが大きいため、設置するためのスペースが必要です。基本的には使っていない時も同じ場所に据え置くことになるため、専用の設置場所を確保しましょう。最近は本体がコンパクトなモデルもありますが、モニターやキーボード、マウスなども合わせて設置すると、やはり一定以上のスペースを要します。
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周辺機器が必要
デスクトップパソコンを使用するためには、本体以外にもモニターやキーボード、マウス、スピーカーなどの周辺機器が必要です。全てが一体となってそろっているノート型と比べると、デスクトップ型は本体以外にも初期コストが多くかかってしまいます。
ただし、それぞれの機能が分かれているということは、自分好みの周辺機器を自由に選べるということでもあります。使いやすいようにカスタマイズできる上、仮に一部の機器が故障してしまっても、その部分だけ修理や交換するといったことが可能です。
在宅ワークで使用するパソコンの選び方
在宅ワークで使用するパソコンを選ぶ際は、パソコンの形状やスペックなど、さまざまな項目をチェックする必要があります。ここでは、どのような点に着目してパソコンを選べば良いか解説します。
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デスクトップとノートどちらが良いか
パソコンは大きく分けてデスクトップパソコンとノートパソコンの2種類があります。まずはどちらにするか決めるところから始めましょう。ノート型には持ち運びができるというメリットがあり、デスクトップ型にはモニターやキーボードを自由に選択できる拡張性の高さや、作業をする上での使い勝手の良さといった魅力があります。在宅ワークは主に自宅での作業がメインとなることから、携帯性よりも生産性を重視してデスクトップ型を選ぶ人も多いようです。
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デスクトップのタイプは複数ある
ひとくちに「デスクトップパソコン」と言っても、その形状からさらにいくつかの種類に分類されます。デスクトップパソコンは手のひらサイズのコンパクトなものから、大き目サイズのものまでラインアップが豊富。それぞれの特徴について解説します。
● タワー型
タワー型とは、大きな筐体の中にパソコンの各パーツを収納し、据え置いて使うことを前提としたモデルです。パソコンの中では比較的サイズが大きいため、設置するにはある程度の高さや広さが必要。タワー型は内部スペースに余裕があるため、拡張性や排熱性に優れているというメリットがあります。他のタイプと比べるとパーツの交換が容易なため、設置場所さえ用意できるのであれば長く使えてコスパが良いのがタワー型です。
● 一体型
一体型とは、モニターとパソコン本体が一体化したモデルです。モニターの裏側にCPUやストレージ、メモリーなどを搭載しているため、一体型にはタワー型のようなケースがありません。設置にそこまで広いスペースを必要とせず、デスク回りをすっきりさせることができるのが一体型の魅力です。モニターのサイズは23~27インチが主流で、ノートパソコンよりは大きな画面がほしい、また入力しやすいキーボードを使いたいといった人におすすめのタイプです。
● 省スペース型
省スペース型とは、本体ケースがタワー型よりもコンパクトで、省スペースでも設置できるタイプのパソコンのこと。ミニタワー型、キューブ型、ミニ型など、さらに細分化して呼ばれることもあります。小さいモデルだと本体が手の平サイズのものもあり、出社に合わせて本体だけを持ち運び、会社のモニターやキーボードと接続して使用するといった使い方も可能です。
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OS
OSとは、パソコン全体の動作を管理するソフトウエアです。主なOSには Windows OSと Mac OSがありますが、在宅ワークではどのようにOSを選べば良いかについて解説します。
● Windows とmacOSどちらが良いか
ビジネス用途のOSとしては Windows の普及率が高いため、迷ったら Windows を選んでおけば間違いありません。Mac OSを搭載したパソコンが高額であるのに対し、Windows パソコンにはエントリーモデルも用意されています。そのため、価格を抑えたい場合は Windows がおすすめです。Windows OSとMac OSはある程度互換性もあるのでどちらを選んでも問題ありませんが、会社からの指定がある場合は従いましょう。
● Windows ならProとHomeどちらが良いか
Windows にはHomeとProの2つのエディションが用意されています。リモートデスクトップの機能を使いたい場合や、セキュリティ対策に力を入れたい場合はProがおすすめですが、フリーランスや個人事業として在宅ワークをする場合はHomeでも十分でしょう。
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CPU
CPUはパソコン全体の処理能力に関わる重要なパーツ。CPUの性能が高ければ事務作業以外にも、動画編集や3Dモデリングなど対応できる仕事の幅が広がります。ただし、高性能なCPUはその分価格も高くなります。一般的な在宅ワークでは、そこまで負荷の高い作業は多くないでしょうし、必要以上に高いスペックのCPUを選ぶ必要はありません。仕事内容に応じて適切なスペックのものを選びましょう。
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メモリーは8GB以上
メモリーはパソコンの処理速度に関わるパーツです。メモリーの容量が足りなければパソコンの動作が重くなったり、フリーズしてしまうことがあるかもしれません。複数のアプリを同時に使用する時や、負荷の高い作業を行う時には大きな容量のメモリーが必要となるため、仕事内容に応じて適切な容量を選びましょう。Microsoft Office製品を使った表計算や文書作成程度であれば8GBでも十分ですが、より負荷の高い作業を行う予定があるなら16GB以上のメモリーを選んでおけば安心です。
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ストレージはSSDを
ストレージはデータを保存しておくためのパーツで、HDDとSSDの2種類があります。HDDは回転するディスクにデータを書き込む記憶媒体で、読み書きの速度が遅い代わりに容量あたりの価格が安いという特徴があります。
一方、SSDは半導体に直接データを保存するため、読み書きの速度が高速で振動にも強いという特徴があります。ただし、SSDはHDDと比べると価格が高いため、在宅ワークで大量のデータを扱う場合はシステムはSSDにインストールし、作業データは外付けHDDを活用するといった方法もあります。
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グラフィックボードが必要なケースも
仕事の内容によってはグラフィックボード、通称グラボが必要となることがあります。グラボとは、映像処理を行うための半導体チップであるGPUを搭載した拡張ボードのこと。一般的なパソコンでも映像処理を行うことはできますが、処理の重さによってはパソコンがカクついたり、フリーズしたりしてしまうかもしれません。動画の編集やイラスト制作、3Dモデリングなどの仕事をする場合はグラボの搭載も検討しましょう。
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モニターは大きめのものを
せっかくデスクトップパソコンを選ぶのなら、モニターのサイズは大きいものを選ぶことをおすすめします。画面が大きいと複数のウインドウを並べて表示したり、一度に多くの情報を表示させることができるので、仕事の生産性が向上します。あまり大き過ぎても目が疲れてしまいますが、在宅ワークで使用するモニターサイズの目安としては23~27インチあたりが使いやすいでしょう。設置スペースに余裕があるのなら、複数台のモニターを使用するマルチモニターという使い方も便利です。
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ネットワークの接続方法
デスクトップパソコンには、インターネットに接続する方法が有線LANのみのタイプと、有線に加えてWi-Fi接続もできるタイプの2種類があります。有線LANによる接続は通信速度が高速ですが、配線の手間やケーブルが邪魔になってしまうという問題も。Wi-Fi接続するためにはマザーボード上に専用のモジュールが搭載されている必要がありますが、そうでないパソコンでもWi-FiコンバーターやWi-Fiアダプターを使えば無線接続が可能です。購入前にどちらのタイプなのか確認しておきましょう。
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付属ソフトの有無
パソコンを購入する際には、初めからワードやエクセルといったMicrosoft Office製品がインストールされているモデルがあります。仕事の内容に関わらず、在宅ワークをするのであれば取引先と資料のやりとりをする機会もあるでしょう。Microsoft Office製品の互換ソフトもありますが、文字化けや表示崩れなどを避けるためにも純正ソフトはほぼ必須です。パソコン購入時にはオプションとして割引価格でMicrosoft Office製品を付けられることもあるため、在宅ワーク用としてパソコンを購入する際は付属ソフトの内容についても確認しましょう。
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光学ドライブは搭載されているか
CDやDVDなどのディスクを読み書きするための光学ドライブ。タワー型のデスクトップパソコンには搭載されていることが多いですが、パソコンのタイプによっては光学ドライブのないモデルもあります。最近はUSBメモリーやクラウドを介してデータのやり取りをする機会が多いですが、専門的なソフトのインストール時や顧客とのやりとりでディスクを読み込む機会もあるかもしれません。必要であれば光学ドライブが搭載されているモデルを選ぶか、外付けの光学ドライブを用意しましょう。
在宅ワークでデスクトップパソコンを使う時の注意点
在宅ワークでデスクトップパソコンを使う場合、パソコン本体以外にも用意しておくべきものや、使う上での注意点などがいくつかあります。在宅ワークを始める前に、次の内容については知っておくと良いでしょう。
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リモート会議用に
Webカメラやマイクの用意も在宅ワークは基本的に自宅での作業となりますが、自宅からリモート会議に参加する機会があるかもしれません。そんな時はWebカメラやマイクが必要です。ノートパソコンの場合は本体にカメラやマイクが搭載されているモデルがほとんどですが、デスクトップパソコンの場合は別途用意する必要があります。カメラやマイクにはさまざまなグレードのものがありますが、在宅ワーク用の場合はそこまでスペックの高いモデルでなくても問題ないでしょう。
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ビジネス利用なら
セキュリティ対策は必須在宅ワークとは言え、ビジネス用途でパソコンを使用するのであればセキュリティ対策は必須。ウイルス対策ソフトにはさまざまな種類がありますが、Windows パソコンには Windows Defenderという無料のセキュリティソフトが標準搭載されています。物理的なセキュリティ対策としては、生体認証によるログインやストレージの暗号化なども検討し、情報漏えいによるリスクを適切に管理しましょう。
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ネット回線は自宅専用の
固定回線がおすすめ在宅ワークをするならネット回線は必須です。マンションなど住宅のタイプによっては入居者全員が回線を共有する契約もありますが、時間帯によって通信速度が落ちるなど、通信が安定しないことがあるので要注意。可能であれば、自宅専用の固定回線を契約しましょう。モバイルWi-Fiやホームルーターなどもありますが、大量のデータ通信をしても制限がかかりにくく、安定した通信を期待できる光回線がおすすめです。
在宅ワークにおすすめのデスクトップパソコン3選
ここでは在宅ワークにおすすめのデスクトップパソコンを3点紹介します。まだパソコン選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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ThinkCentre Neo 50t Tower Gen 4:
パフォーマンスThinkCentre Neo 50t Tower Gen 4
1点目は「ThinkCentre Neo 50t Tower Gen 4」です。タワー型のデスクトップパソコンで、価格は約9万6,000円~。OSは Windows 11 Proを搭載しており、BitLockerや Windows 情報保護などのセキュリティ機能を使用することができます。また、第13世代のIntel Core i5を搭載しているため、高いパフォーマンスを期待できるでしょう。レノボ独自のICE(インテリジェント・クーリング・エンジン)により、省エネ性や静音性にも優れているため、家族のいる自宅での在宅ワークにもぴったりです。
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ThinkCentre M75q-2 Tiny:プレミアム
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ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4
ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4
3点目は「ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4」です。こちらもコンパクト型のデスクトップパソコンで、価格は約6万8,000円~。設置に広いスぺースを必要とせず、持ち運んで使用するという人にもおすすめです。CPUは第13世代のIntel Core i5、メモリーは16GBの容量があるため、パワフルで快適な動作を期待できます。また、USB Type-CやHDMIなど複数のポートも備えているため、ニーズに合わせて好きな周辺機器と接続できる拡張性の高さも魅力。高度なセキュリティ機能など、在宅ワークに必要なさまざまな機能を備えています。
まとめ
在宅ワークでデスクトップパソコンを使用する場合、設置場所や周辺機器を用意する必要があります。ノートパソコンと比べるとやや不便に感じられる点もあるかもしれませんが、モニターのサイズやキーボードの入力しやすさなど、長く使用するならデスクトップパソコンがおすすめです。最近はタワー型だけでなくモニター一体型やコンパクトなタイプなどラインアップも豊富なため、在宅ワーク用にデスクトップパソコンを選ぶ人も多いようです。 Lenovo Proでは、Lenovoのパソコンやモニター、周辺機器を法人対象特別価格でご案内。パソコンや周辺機器のご購入に関するご相談もお受けしております。複数台やPro OS搭載モデルのご購入をご検討の際は、ぜひこちらからお問い合わせ下さい。/business/benefits/