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1990年以降に生まれたデジタルネイティブ世代の仕事を支援すべく、2019年に立ち上げられた、レノボのビジネスノートPCブランド「ThinkBook」。ビジネスにおいて快適に使える処理性能や機能性の高さはもちろんのこと、カラーや質感などのデザイン性にこだわっているのも魅力だ。本特集では、そんな「ThinkBook」ブランドのノートPCの中から、「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」を搭載した最新の15.6型ノート 「ThinkBook 15 Gen 3」(21A4CTO1WW) に注目。どのようなワークスタイルを実現してくれるのか、詳しくレビューしていこう。
幼いころからインターネットに触れて育ったデジタルネイティブ世代は、複数のデジタルデバイスを上手に使い分け、効率的に仕事をする傾向にある。そして、仕事で使用するパソコンには処理性能や機能性に加えて、カラーや質感などのデザイン性の高さも強く求めているという。
そんな、これまでの世代とは傾向の違う若い世代のビジネスを支援すべく2019年に誕生したのが、「ビジネスをパワフルに、そしてスタイリッシュに」をコンセプトにした、レノボの新しいビジネスノートPCブランド「ThinkBook」だ。
レノボの新しいビジネスノートPCブランド「ThinkBook」。世界150か国以上で修理対応が受けられる1年間の国際保証サービスや、最長5年間のロングタイム保証オプションが用意されるなど、ビジネスPCらしい手厚いサポートが受けられるのも魅力だ
その中でも、今回価格.comが注目したのは、最新の第3世代にバージョンアップされた15.6型ノート「ThinkBook 15 Gen 3」(21A4CTO1WW)である。
レノボから届いた本機を箱から取り出し最初に感じたのは、モノとしての質感の高さだった。本機は6万円台※という手ごろな価格のモデルだが、天板の素材には強固で軽量なアルミニウムを採用。表面はサラサラとした手触りが心地よく、メタル素材ならではの品のよさが感じられる上質な仕上がりとなっている。
ボディカラーは「ミネラルグレー」で、上下でグレーの色味や光の反射加減が異なるツートンカラー仕上げがおしゃれ。ブランドコンセプトのひとつに「スタイリッシュ」を掲げているだけあり、一般的なビジネスノートPCとは一線を画すようなスマートなデザインだ。
15.6型ノート「ThinkBook 15 Gen 3」。今回レビューに活用したのは、「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」に加え、8GBメモリー、256GB SSDを搭載した6万円台※のThinkBook 15 Gen 3(21A4CTO1WW)だ
天板には、サンドブラスト加工が施されたアルミニウムを採用。ロゴから上には光沢感のある加工を、下にはザラザラとした加工を施したツートンカラーに仕上げられている。光の当たり具合によって表情を変える美しさだけでなく、堅牢性と軽量性も兼ね備えたボディだ
ビジネスノートPCと言えば、質実剛健なデザインが好まれるという考えはもう古い。デジタルネイティブ世代にはすみずみまでスタイリッシュであることが求められるのだ。その点「ThinkBook 15 Gen 3」は、どこから見てもシャープで洗練された雰囲気となっている
搭載する15.6型フルHD(1920×1080)液晶ディスプレイには、左右に加え、上下のベゼルも狭い4辺狭額縁を採用しており、スタイリッシュな見た目と本体のコンパクト化を実現している。重量は約1.7kgと15.6型ノートとしては軽く、十分に持ち運べるレベル。「普段は自宅でテレワークだが、たまに会社で仕事をする必要もある」という、ニューノーマルな今どきのワークスタイルにもよくマッチする。
スタイリッシュなボディだけでなく、今どきのワークスタイルをしっかりとサポートしてくれる豊富な機能を搭載しているのも「ThinkBook 15 Gen 3」の魅力だろう。
仕事のメンバーがそれぞれ働きやすい場所でテレワークを行うようになった昨今、主なコミュニケーションはWeb会議アプリで行うというケースが増えているが、本機は、「F10」と「F11」キーを押すことで、「Microsoft Teams」や「Skype」の受話・終話がワンタッチで行えるコミュケーションキーを搭載。突如、Web会議アプリで呼び出されてもワンタッチで素早くコミュケーションに移行できるのだ。ちなみに、このコミュケーションキーは、2019年の「ThinkBook」ブランド立ち上げ当初の第1世代モデルから採用されているもの。レノボは時代のトレンドを的確に先読みしていたと言えるだろう。
また、Web会議に必須のWebカメラ(100万画素)には、物理的にレンズをカバーすることで、意図しない映像が相手に映し出されることを防ぐプライバシーシャッターを装備。Webカメラの両隣に配置されたデジタルマイクは、指向性を切り替えることで、周囲の生活音や環境音が集音されるのを防ぐ機能も搭載している。自宅はもちろん、周囲が騒がしい場所でも安心してWeb会議が行えるよう、配慮されているのだ。
今では当たり前になったWeb会議。一般にWeb会議アプリで受話・終話を行う際は、アプリ画面上のボタンをクリックする必要があるが、本機ではコミュニケーションキーを押すだけでOK。スムーズにWeb会議に移行したり、作業に戻ったりすることができる
デジタルマイクの指向性は、ユーティリティソフト「Fortemedia」で切り替え可能。パソコン前方を集音する「プライベートモード」のほか、反射音を抑えながら周囲360°を集音する「共有モード」、周囲360°の音をそのままダイレクトに届ける「環境モード」の3モードが用意されている
キーボードの使い勝手にこだわってきたレノボの製品だけあって、「ThinkBook 15 Gen 3」のキーボードはタイピングがしやすい。キーピッチはフルサイズとなる約19mm(実測)が確保されているうえ、キーの手前側がゆるやかにふくらんだ「スマイルシェイプ」のキートップになっているため、ミスタイプも起こりづらい。
キー手前がふくらんだ「スマイルシェイプ」のキートップ。キートップの中心をわずかに凹ませるなど、打ちやすさを向上させる細かな工夫が見て取れる。また、キーボード手前のタッチパッドは実測約105(横)×70(縦)mmと大きく、指のすべりも良好だ
外部インターフェイスも充実している。左側面には、映像出力対応のUSB3.2 Gen2 Type-Cポート×2、HDMI出力ポート×1、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×1、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート×1を、右側面にSDメモリーカードリーダー×1、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×1、有線LANポートを装備。映像出力ポートは2系統あるため、2台の外部ディスプレイに画面を同時出力して生産性を高めることも可能だ
「ThinkBook 15 Gen 3」は、処理性能の面でも抜かりがない。今回レビューに活用したThinkBook 15 Gen 3(21A4CTO1WW)は、6万円台 ※と手ごろな価格ながら、マルチコア性能にすぐれた6コア/12スレッドのミドルクラスCPU「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」(2.1GHz-最大4.0GHz)を搭載。さらに、メモリーは8GB、ストレージはNVMe接続の高速な256GB SSDと、ビジネス利用に必要十分なスペックとなっている。
CPUの処理性能をチェックするベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」を実行したこところ、本機が搭載する「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」のスコアは、シングルコアが1126、マルチコアが7943となった。マルチコア性能はライバルのハイクラスCPUを上回っており、マルチタスク作業において高い処理性能をもたらしてくれることがよくわかる
パソコンの全体性能をチェックする「PCMark 10」の総合スコアは4659。快適さの目安となる3000を大幅に上回った。また、本機が搭載する「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」は、高性能GPU「AMD Radeon グラフィックス」を統合しているため、「Digital Content Creation」のスコアが4589と高いのもポイント
ビジネスノートPCと言えば、信頼性や機能性が重視され、デザイン性は二の次になっていると感じるモデルも少なくない。会社でのみ仕事している時代はそれでよかったかもしれないが、さまざまな場所でテレワークを行うことが当たり前になった今では、多くの人から見られることも意識しながらパソコンを選んだほうがよさそうだ。デジタルネイティブ世代のニーズは、そんな時代のトレンドをひと足早く反映していたのだろう。
今回、そうしたニーズを反映して開発された「ThinkBook」の最新15.6型ノート「ThinkBook 15 Gen 3」を使用してみたが、実によくできていると感じた。光の当たり方で色合いが変化するツートンカラーの美しいボディは所有欲を満たしてくれるだけでなく、気持ちよく仕事ができるようにしてくれるし、テレワークでの仕事がしやすいよう、さまざまな配慮がなされていた。しかも、6万円台 ※で処理性能にすぐれたモデルが手に入るのだ。
ビジネスノートの購入を検討している人は、「ThinkBook 15 Gen 3」を選択肢に入れない手はないだろう。
OS | Windows 11 Home 64 bit - Lenovoはビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします |
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CPU | AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー(6コア/12スレッド、2.1GHz-最大4.0GHz) |
ディスプレイ | 15.6型フルHD(1920×1080)、IPSパネル、非光沢 |
メモリー | 8GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB NVMe SSD |
外部インター フェイス |
映像出力対応USB3.2 Gen2 Type-Cポート×2、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、 HDMI出力ポート×1、 ヘッドホン出力/ヘッドセットポート×1、有線LANポート、 SDメモリーカードリーダー×1 |
無線機能 | Wi-Fi 6(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1 |
バッテリー 駆動時間 |
約10.7時間(JEITA 2.0) |
本体サイズ | 約357(幅)×235(奥行)×18.9(厚さ)mm |
重量 | 約1.7kg |